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ポール・セザンヌ / メトロポリタン美術館
原田マハ「デトロイト美術館の奇跡」
母が持ってきてくれたので、数ヶ月ぶりに読書した。薄くてすぐ読み終わったけど、感動した。亡き妻との共通の友人であるアート、自分がこの世に生まれ落ちる以前から時を超えて愛されてきた一枚の絵。死ぬことがない芸術品は、生者と故人を結ぶ鍵として、この物語に登場する。
だからこそ、この物語が美しいんだろうと思った。アートは単なる財物ではなく、他者への友愛を象徴するものだから。財政破綻したデトロイト市を救うために売却されようとしていた絵画たちとの対比が綺麗だな、と感じた。
折角なのでセザンヌの絵をnote表紙にした。
デトロイト美術館ではなくメトロポリタン美術館だけど…。