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24年MLB 投手プロスペクト (mid season update)


FV上位の一部をメモ。 随時更新。


*参考


FV60

Andrew Painter

2022 A/A+/AA:
103.2IP・38.7K%・6.2BB%・1.56ERA・2.02FIP

21年1巡目(全体13番目)指名。6'7"(=約201cm)の大きな体躯はさらにビルドアップされ、ファストボールは2022年に平均96-98mph・最速101mphに到達。高いリリースポイントから放たれる17.8"IVB・2400rpm前後のFFをゾーン上部に投げることで多くの空振りを誘発。
スライダーは80mph中盤のレンジ、手元近くで10-13"のスイープアクションがあり、スピン感覚やデセプションも良好、40%近くのWhiff%をマークしました。
チェンジアップもさらに高速化して87mph前後、落差の大きなカーブは50%近くをゾーン内に投げ込んでいます。ただ、ブレーキングボールはイニングを重ねると対応しやすくなるとのこと(FGのレポート曰く)。

2022年に2Aまで昇格し、19歳ながら傑出したパフォーマンスを見せていましたが、2023年のスプリングトレーニングでUCLを部分断裂し、PRP注射と休養による早期復帰を模索するも完治せず。結果的に7月末にトミー・ジョン手術を受け、2年近くを棒に振ることになってしまいました。球速・スタッフが術前まで回復しさえすれば、というところですが依然として評価は高いようです。



FV55

Jackson Jobe

2023 CPX/A/A+/AA:
64IP・32.6K%・2.3BB%・2.81ERA・3.15FIP
2024 A+/AA:
51.1IP・29.6K%・13.1BB%・1.93ERA・2.92FIP

2021年ドラフト全体3位の高校トップアーム。昨シーズン、背中の故障から復帰したのちに2022年以上の完成度を見せました。今年はすぐに3Aに昇格すると思わていましたが、ファストボールの制球の不安定さとスライダーのChase%が期待よりも低い点が懸念され、やや足踏みしたと考えられます。

Jobeが骨折したのはL5

ファストボールは90mph後半をコンスタントに叩き出し、18"オーバーのIVB・2500rpm前後のスピンレート。スライダーは80mph中盤のスピネーター特有のスイーパーで、3000-3200rpmの高スピン。12-17"の変化量。プロキャリアの初期には変化が大きすぎて制球に苦労しましたが、現在はより安定しておりゾーンのサイドへ投げ込めるように。また、ファストボールとスライダーの速度差を埋める90-93mphのカッターを追加し、コマンドの不安定だったカーブをレパートリーから外したようです。カッターはタイトでスピネーター型のJobeにとってコマンドがしやすく、チェンジアップは2023年にメカニクスの改善でさらに進化し、80mph前半・15-17"HBでスイーパーの対をなす球種に成長。スプリットグリップに調整しスピンレートを2000rpm未満に抑えることで、良いアームサイドフェードを獲得し、FGでも55 / 60の評価を受けています。

昨年は背中のストレスによる疲労骨折で3-4ヶ月の離脱、今年はハムストリングを痛めて1ヶ月近くの離脱と強い出力の代償を感じざるを得ませんが、大きな故障なくMLBまで到達することを願います。



Chase Dollander

2024 A+/AA:
83.1IP・34.9K%・9.6%・2.81ERA・3.23FIP

23年1巡目(全体9番目)指名。ジョージア・サザン大での肉体改造が奏功、Blade Tidwell(テネシー大→NYM)との投げ合いでコーチのTony VitteloやFrank Andersonにインパクトを残してトランスファーポータルでテネシー大へ転校。22年には84-86mphのタイトなスライダーを武器に2.39ERA・35.3K%・4.2BB%を記録し、Paul Skenesと共に2023年の全体1位指名候補と見なされていましたが、スライダーをスイーパーに変更したことでスタッフ・コマンドが悪化。初回から乱調・自滅する登板もあり、4.75ERA・31.5K%・7.9BB%・1.42HR/9とダウンイヤーの中でドラフトを迎えました。

シンプルなワインドアップ、安定感のあるストライドと捻転差、再現性の高いメカニクスが特徴。
ファストボールは93-97mph、最速99mph・16-17"IVBのリフト。低いリリースポイント(5.5ft)、-4°前後の浅いVAAからゾーン上部で空振りを奪います。チェンジアップはZone%が高くスピンレートは改善されつつあるもののプラスピッチにはならないクオリティ。スライダーはカッター寄りに。カーブは77-79mphで投球フォームの不安定さにより、球の軌道が一貫していません。



River Ryan

2023 AA/AAA:
104.1IP・24.6K%・10.3BB%・3.80ERA・4.46FIP
2024 CPX/A/AAA:
24.1IP・33.7K%・8.4BB%・2.22ERA・3.10FIP

豊富な球種を持つ器用なオールドプロスペクト。NCAAディビジョンIIのUNCペンブロークでは2-wayプレーヤーで、2021年のドラフトではSDが投手兼内野手として11巡目に指名、のちにMatt BeatyとのトレードでLADに移籍。投手のみに絞って評価を上げました。先発ながらどの階層でもイニング以上に三振を取れています。

ファストボールは93-97mph・14-16"IVB、最速は99mphに達し、88-91mphのスライダー、92-95mphのカッター、88-91mphのチェンジアップ、81-84mphのカーブ、94-96mphのシンカーを複合的に使用。基本はフォーシーム・スライダー・カッターの3ピッチで他は発展途上というのが昇格前までの印象。スライダーは、80mph後半のジャイロ型で彼のベストピッチ。シンカーやチェンジアップも球質が特殊というよりとにかく速いので、ファストボールと混ぜることでゴロ打球を増やせており、ある程度の打球管理ができます。

ダイナミックなレッグキックとシンプルなアームアクションからいずれの球種も高速に放たれ、スライダー・カーブ・チェンジアップをゾーンの内外に落としてWhiffを稼ぐスタイル。3Aではカーブがゾーンに決まらずグラブサイドに流れることもあってか、カウントが不利だとあまり使われませんでした。



Brandon Sproat

2024 A+/AA:
87.2IP・32.9K%・9.3BB%・2.05ERA・3.08FIP

NYMに2度指名を受けた23年ドラフティ。課題だったコマンドが2Aで大きく改善。直近で5IP・13Kの快投を見せて一躍脚光を浴びています。

ファストボールは90mph中盤から後半、最速101mphの高い球威が武器ですがでスピンレートは凡庸でIVBは15"前後。チェンジアップは80mph後半で5"IVB・16"HBのプラスピッチ。スライダーは82-85mphのスイーパー型と90mph前半のタイトなジャイロスライダー/スラッター型の2種を使用しており今季はコマンドが良化。

アマチュア時代はアーリーコッキングで三塁側へ前傾しながら並進、低いスロットから長いアームアクション・エクステンションで投げていましたが、リリースが安定せずに制球に苦しみました。プロ入り後はやや腕を上げてスリークォーターに寄せ、ナチュラルな並進とコンパクトなデリバリーに変えたことで、FFの軌道がsink/tail型からrise/run型になり、ゾーンをとらえやすくなって成績が安定。リリースポイントにも一貫性が生まれ、今の所はフォーム改造が奏功しているようです。



AJ Smith-Shawver

2022 A:
17GS・68.2IP・34.4K%・13.0BB%・5.11ERA・3.53FIP
2023 A+/AA/AAA:
62IP・31.3K%・13.1BB%・2.76ERA・3.50FIP
2024 AAA:
11GS・42.1IP・28.4K%・11.8BB%・5.36ERA・6.46FIP

21年7巡目(全体217番目)指名、その年のATL唯一の高卒投手として入団。アメフトではQBとしてプレーしていたマルチスポーツアスリート。本格的な投手デビューの遅さと強肩からポテンシャルの高さを買われていましたが、想像よりもはるかに早急にMLBに到達しました。
22年には3.53FIPの高スタッツを残し、23年はHigh-A・2Aで5試合に先発して無失点。格の違いを見せ、その勢いで3Aに昇格しました。

3Aでの速度帯

ファストボールは3Aでは平均17-18"IVBで95mph前後のレンジ、出力を上げると100mph近くをマーク。試合終盤でも球速を維持できるようになりました。ほか80mph中盤のスライダーと新たに追加された70mph後半のカーブ、昨年53whiff%のチェンジアップのコンビネーション。特にチェンジアップは今季のスプリング・トレーニングでJudgeから2Kをとっています。スライダーは、シーズン序盤には高速でスイープ成分の強いものでしたが、ゾーン内では有効なもののコマンドに苦労したため使用頻度を下げ、元のスライダーの割合を増やしながら使っています。カーブは79-81mphのレンジ・15"IVBで十分な変化量。ストライクとして投げる感覚が向上しており、彼にとって有効な第3の球種となるでしょう。

懸念点は彼のアーセナルがファストボールに大きく依存しており、セカンダリーピッチを効果的にコントロールできていないこと。不安定なリリース、アームサイドに高く抜けるファストボールと叩きつけるようなチェンジアップを制御できれば、ミッドローテーションには収まりそうですが、今のところリスクは大きいように見えます。



Bubba Chandler

2023 
A+/AA: 132IP・26.4K%・10.5BB%・4.54ERA・4.78FIP
2024 
AA: 80.1IP・29.4K%・8.1%・3.70ERA・3.27FIP

21年3巡目(全体72番目)指名、AJSSと同様フットボールでもQBとして活躍したエリートアスリート。P/SSとして育成ののちに2023年からはピッチングに専念。シーズンが進むにつれてピッチングのクオリティを上げていき、前半と後半では見違えるようなスタッツに。Altoona(2A)でのシーズン最終戦では5IP・8K・1H・0ERの支配的な投球を見せました。

前半16G(上)と後半9G(下)

ややエフォートフルなデリバリーから95-98mph・18-20"IVBのファストボール、同じアームスピードのまま放たれるチェンジアップはトンネリングの効果でデセプションに優れています。86-90mphで15"HB(run)の十分なフェードアクションを持ち、ツーシームのような動きをすることも。今季はよりハードなスライダーの開発に取り組んでおり、80mph中盤でスウィーピングアクションを昨年より減らしたスラッター型で、昨年比でコマンドが安定しているものの空振りは取れていないようです。
これまでのところ、ドラフト時に期待された通りの順調な成長で、2026年に40人枠入りというタイムラインに沿ってデビューする可能性が高いとのこと。ローテ上位に到達するにはサードピッチの選択・開発も必要になりそう。



Jacob Misiorowski

2023 
A/A+/AA: 71.1IP・35.0K%・13.4BB%・3.41ERA・3.40FIP
2024 
AA/AAA: 80.2IP・29.7K%・15.0BB%・3.68ERA・4.27FIP

22年2巡目(全体63番目)指名、6'7"のビッグフレーム。一貫して96-99mphのファストボール、リリーフやショートイニングなら102mphにも達するファイアボールがドラフト前から注目の的。2500rpmオーバーのスピンレート、エリート級のライディングアクションでFGでは70 / 80グレードの高評価。カーブは83-86mphのレンジ、-10"のドロップと13"前後のスイープで、コマンドはまずまず。対戦相手のOPSを.400未満に抑えられており、ファストボールとの組み合わせは凶悪。84-87mphのジャイロスライダーもマッシブな変化でWhiffを稼げるプラスピッチ。90mph前半のハードカッターはリリースやムーブメントが一定でなく、アームサイド・グラブサイド両方への変化を見せるため、コマンドは不安定ながらSwStr%=22%・in-zone whiff%=45%と空振りを奪えるのが魅力。

深く沈み込むテイクバック、深いエルボーアップ、低いアームスロットから鞭のようにしなる肘、ヒップヒンジから跳ね上がる右脚、大きな地面半力を受けて一塁側へ飛び上がるフォロースルー。7.5'のエクステンションとユニークなリリースポイント、デセプションに優れたデリバリーも相まって球速以上の体感を与えています。

一方でコマンドの問題についてはドラフト時から明白であり、階層が上がるにつれてBB%も上昇。今期も14.4BB%(2A)で、投球数が嵩んでしまいイニング消化ができない点は未解決のまま。ハイエフォートかつ連動性が命のメカニクスのためフォームのバランスが崩れるとなかなか力を発揮できません。調子のムラも激しく、いい時には奪三振マシーンになる一方で6月12日の登板では3HR・2BB・3HBPで6ERと乱調、7月には3.1IPで6BB・1HBP・5WPと全く収拾がつかないまま降板することもあり、リリーフリスクが拭えません。



Noah Schultz

2024 A+: 27.1IP・38.2K%・6.4BB%・3.95ERA・2.23FIP
2024 AA: 38.1IP・29.6K%・6.6BB%・1.64ERA・2.87FIP

22年1巡目(全体26番目)指名、6'9" / 220の超長身、20年以上ぶりにCWSに1巡目で指名された高校生投手。23年にはforearm strain(前腕屈筋)や肩のインピジメントでの離脱もあり、チームはかなり慎重に扱っているようです。昨シーズンはSingle-Aで10回の先発登板、厳格なイニング制限のもとで4IP以上は投げなかったものの、10回の先発登板のうち9回は自責点0で、シーズンを通して1.33ERAを記録しました。今期もイニング制限を続けながら高水準のスタッツを記録。

ファストボールは95mph前後、最速98mphに達し、ハイスピンとローアングル・リリースが相まってここまでのキャリアでは課題に見えませんでしたが、FGではフラットな軌道とコンタクトの容易さを問題視されており、45 / 50グレードと渋めの評価。一方で79-82mph・16"IVBのスイーピングスライダーは破壊的で、エリートレベルのWhiff%と安定したコマンドを有しています。カッターとチェンジアップも開発中で、どちらもまだ現時点ではプラスピッチではないものの、チェンジアップは87-90mph・16-18"HBでシンカーに近い形状、ゾーンの低めを一貫して攻めることができています。
低いスリークォーターのアームスロット、エフォートレスなデリバリーから体に巻き付くようなコンパクトなフォロースルー。前膝を屈曲させることでコントロールの安定とスライダーの変化量を担保しています。




FV 50

Noble Meyer

2024 A/A+:
56.1IP・27.2K%・16.7BB%・3.99ERA・5.30FIP

23年1巡目(全体10番目)指名。スリークォーターのアームスロットから繰り出す長いアームアクション、比較的エフォートレスでリピート性の高いデリバリー。
ファストボールは92-95mphのレンジ、97mphに達することもあり、Spin Axisが1:30でシンカーに近いHBを記録。82-84mph・2800-2900rpmのスイーピングスライダーは彼のベストピッチで、打者の左右を問わず非常に有効。高校時代よりも球速を上げてファストボールとの差を縮めたようです。チェンジアップも長いエクステンションから大きなアームサイドフェードを見せますが、コマンドには問題を抱えています。時折一塁側に激しく倒れ込む動作があり、それがコマンドに悪影響を及ぼしているようです。
マーリンズのタイムライン的にもデビューを焦らせる必要はなく、順当に行けば2027年にデビューの予定。MIAは高速シンカー&チェンジアップ投手(Sixto, Pablo, Sandy, Edwardなど)の育成メソッドを持っているため、そのレールに乗って大成する公算は小さくないでしょう。



Hayden Birdsong

2023 A/A+/AA:
100.2IP・34.9K%・10.3BB%・3.31ERA・3.17FIP
2024 AA/AAA:
57.1IP・31.1%・10.8BB%・2.51ERA・3.78FIP

22年6巡目(全体196番目)指名。アームパスが長く、デセプションに優れたデリバリー。ファストボールは95mph前後のレンジでMaxは98mph超。ただしリーグ平均程度の変化量、スピン量も凡庸で非常に高いリリースポイントから投じられるため、あまり理想的な形状ではありません。コマンドもイマイチで高めに外れることもしばしばのため、バリューは球速に依存しています。スライダーは素晴らしく、gyro/bullet型のスライダーで高いリリースポイントから鋭く沈み込む軌道。特に左打者に対して効果的で、不規則な動きと一貫性のない変化が非常に厄介。ゾーン中央へ甘く入ってしまっているためLocation+は平均以下ながら、Chase%は秀でています。

現在、Birdsongを語るうえで外せない球種はチェンジアップで、低スピン・Axisを抑えた"Kick Change"と呼ばれるもの。中指を突き刺すようなグリップ、リリース時にボールを"kick"することで大きく沈む特殊球です。

カーブはセカンダリーピッチの中で派手さはないものの、スライダーや速球とのトンネリングの効果を発揮。高いリリースと12-6の形状が組み合わさり、バッターが下からスイングプレーンを合わせにくい軌道でxwOBAも優秀。
今後はセカンダリーピッチの使用頻度を増やし、ファストボールを減らすことで全体のバリューを上げたいところ。また、どの球種もコマンドが効いていないので、スライダーはグラブサイドに、他はとにかくゾーン内~周縁部にコンスタントに投げ入れられるようになれば強力なアーセナルを存分に活かせるようになると思います。



Hurston Waldrep

2024 CPX/A/AA/AAA:
62IP・25.4K%・9.1BB%・4.06ERA・3.25FIP

23年1巡目(全体24番目)指名。ファストボールはアームスピードのおかげで95-97mphのレンジですが、IVBやVAAは平凡でバリューが残せていません。スプリッターはフロリダ大学時代から注目を集めていた球種で、80mph後半で70 / 70グレードのプラスピッチ、高スピンでテーブルから落ちるようなフェードアクションを持っています。

ドラフト以降、ピッチミックスからカーブを除き、84-89mphのカッター/スライダーをカウントピッチに利用。
コントロールは依然として悪く、現時点ではかなりリリーフリスクが高いように見えます。



Tink Hence

2023 A+/AA:
96IP・24.5K%・8.4BB%・4.31ERA・4.33FIP
2024 AA:
59IP・33.8K%・7.5BB%・3.05ERA・2.55FIP

20年2巡目(全体63番目)指名。22年にAでファストボールは95mph前後のレンジ、最速は100mph付近。2022年と2023年には40IPの負荷を増加させながら球速を維持するも、今季はやや球速が低下。チェンジアップは80mph前半で17"近くのHBを伴い、FGでは60 / 70グレード。スライダーは80mph中盤で右打者に対して効果的。
投球フォーム、コマンド、セカンダリーのクオリティ、球速も日によってバラバラで一貫性にはやや欠けるというのがエバリュエーターの評、とくに体が前に突っ込み腕が遅れることでアームサイドへ球が抜けるとのことですが、Marvin Freemanとのトレーニングのおかげか今季は昨年比で安定しているようです。
ただ、体格や出力を考えると耐久性にも懸念が残ります。今季は最初の10試合で3.14ERAを記録しましたが、6月5日の登板ではわずか2IPで降板。6月23日には復帰しましたが、再び1IPで降板し、その後も制限を課しながらの登板が続いています。



Cade Horton

2023 A/A+/AA:
88.1IP・33.5K%・7.7BB%・2.65ERA・2.89FIP

22年1巡目(全体7番目)指名。95-97mph・Max99mphに達するファストボールは独特の軌道とカットが特徴で、ゾーンの上部で多くの空振りを誘います。スライダーは80mph中盤で11"HBのプラスピッチ、30%近い使用頻度でWhiffを量産。80mph中盤のカーブと80mph後半のスプリットグリップ・チェンジアップも共にプラスの見込みがあるものの、コマンドには不安。チェンジアップはアームサイドへのフェードを持ち、1900rpm前後までスピンを抑えられるように。

21年にトミー・ジョン手術、今季5月にも右肩痛で離脱しており、健康面も課題。今季の3Aでの不振は怪我の影響も考慮に入れるべきでしょう。


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