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オールドファッション・サワークリーム・ドーナツ

前回は、シュガー・ドーナツのことを書きました。

その後もドーナツ愛が止まらず(とくに夫が)、ドーナツばかり食べてて、減量中だというのに体重リバウンドに悩む日々。

ドーナツが国民食のアメリカではいま、コロナワクチン接種の証明書を店頭にもっていけばドーナツ一個を無料でもらえるというキャンペーンを、クリスピークリームドーナツがやっています。

このキャンペーンに、「ワクチンを受けたくないひとだっているのに、その人たちを差別する気か!!!」とか、「肥満のひとほどコロナに罹患するリスク高いのに、毎日ドーナツ配るとはなにごとだ!!!」とか、よくわからない不満をぶつけるひとたちからギャーギャー反論が出た模様ですが、同社CEOは「いや、別に、みんなドーナツ屋に来なくてもいいでしょ」とクールに対応したもようです。

フリーダム。

医学専門家からは「ワクチン受けようというインセンティブになるのはいいが、毎日ドーナツ食べるのは、健康にはあまりよくない」というド真面目な反応もあったようです。

わたしは3週間前に一回目のワクチンを受けてました。このキャンペーンのことを思い出し、そうだ!ドーナツもらいに行こう!と思いたち、近所にクリスピークリームドーナツのお店がないかググったところ、最も近いクリスピークリームのお店は、うちから高速飛ばして片道5時間半かかるコネチカット州の町にあることが判明しました。

アメリカ広い。

全米を二分するクリスピークリームドーナツのライバルといえば、ダンキン・ドーナツ。ご承知でしょうが、ダンキン発祥の地はボストン。そのボストンを抱えるアメリカ北東部のニューイングランド地方はダンキンの牙城。クリスピークリームも過去に出店したけど、ニューイングランドではなかなか刺さらず、店じまいに追い込まれた。(注:NY州はオランダ人が住み着いたんで同じ北東部でもニューアムステルダムと呼ばれ、かつて英国の植民地だったニューイングランド地方には、含まれません。)

カナダのドーナツの雄ティム・ホートンズですら、国境超えてすぐなのに、ニューヨーク州やミシガン州はともかく、ニューイングランドの各州では、かつてフランスの植民地への移住者がイギリス軍とその植民地住民に虐められ北へと向かって川登りしたメイン州との国境の川沿いなどを除けば、巨大勢力を拡大できずにいる始末。

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さすがダンキンの牙城ニューイングランド。

AMERICA RUNS ON DUNKIN!!

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うちの夫は、ティム・ホートンズの「サワークリームドーナツ」がなんといっても好きだそう。ところがこれまでいつ寄っても、そのサワークリームドーナツが売り切れという悲しい事態に見舞われたという。そこで、自分で再現してみせる!と言い出して、昨日の朝、夫はキッチンでドーナツを作り始めました。

今回は、夫がつくったドーナツを紹介します。

材料(12個分)

* 薄力粉(Cake Flour) 2 1/4カップ (255g)

* ベーキングパウダー 小さじ1 1/2 

* 塩 小さじ1

* ナツメグ(粉状)小さじ 1/4~1/2(おこのみで)

* 砂糖 1/2カップ (100g)

* バター(室温)大さじ2(29g)

* 卵黄(おおぶりの卵から)2個分

* サワークリーム 1/2カップ (113g)

* 揚げるための油ーカノーラ油など


作り方

1.ケーキ用小麦粉、ベーキングパウダー、塩、ナツメグを合わせ、ふるいにかける。

2.バターと砂糖をよく混ぜる。よく混ざったら卵黄2個を加える。

3.3度にわたって、1で混ぜ合わせておいた小麦粉、次いで、サワークリームを混ぜ、ひとつにまとまるまで混ぜ合わせる。あまり混ぜ合わせると固くなるので注意。

(2.と3.は、スタンドミキサーを使ってもよいですが、夫はボウルの中で手で混ぜてました。スタンドミキサーを使うときはすべてざっくり混ぜた段階で、低速(LOW)スピードで30秒だけこねる。)

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4.ドーをひとつにまとめてラップにくるみ、1時間ほど寝かせる。

5.小麦粉をふった表面で、厚さ1/2インチほど(1~1.5センチ)に伸ばし、型でくりぬく。

この写真より、もうすこし厚くくりぬいたほうがいいです。イースト使ったドーナツとちがって、ぶわーと膨らまないので。

また前回の『シュガー・ドーナツ』と違って、このレシピではイーストを使ってないので、前回のようにくりぬいてからもう一度イースト菌発酵を促す必要はなくて、この段階ですぐ揚げても大丈夫です。

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6.油を325℉(160℃)に温める。

今回も屋外でキャンプ用コンロで揚げます!

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ズー君は落ち葉のベッドで日向ぼっこしてるうちに眠くなったのか、熟睡しています(笑) 手前の黒いドラムは、我が家のコンポスト容器。

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7. 片面2分づつ、ジックリ揚げる。

8.油をよく切る。

前回の表面ぷっくりツルツルなドーナツと違って、こんどのは、表面がゴツゴツしています。お店で売ってるオールドファッション・ドーナツとそっくりではないか!!!

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イーストを使ったドーナツ(Yeast Doughnuts)と違って、チューイー(Chewy)なモチモチ感はあまりなく、そのかわり、表面のサクサク感がとてもおいしい。クッキーとケーキの中間みたいな。

ケーキ・ドーナツ(Cake Doughnuts)と呼ばれるゆえん。

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こちらのほうは、揚げてる時間も長いし、どうみても、たっぷり油を吸い込んでる感じで、これは前回以上のカロリー爆弾だと見た。

でも、おいしい!ナツメグがいい味出してます!

ワンコたちも張り付く!

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9.お好みでグレーズをかける。

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わたしは個人的にはグレーズかけないほうが好きだったけど、いちおうグレーズも紹介しておきます。今回は以下の材料の半量で作り、できあがりの半分だけグレーズかけました。

グレーズの材料(怖くなる砂糖の量だよアメリカ)

* 砂糖 3 1/2カップ(350g)

* コーンシロップ 小さじ 1 1/2

* 塩 小さじ 1/4

* バニラ・エクストラクト 小さじ 1/2

* 熱湯 1/3カップ

熱湯を注いで砂糖を溶かしよく混ぜます。

作りたてがおいしいですが、翌日もトースターで炙ってやると、おいしさが復活します。

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夫にいわせると、「ティム・ホートンズのサワークリームドーナツの再現とはいかなかった。別のレシピで再挑戦してみる!」とのことですが、わたしには十分おいしく感じられました。

お店で「オールド・ファッション/Old Fashioned」と呼ばれて売られているドーナツに、味も触感も近いです。

実際に作った反省点としては、個人的にはもう少しドーに入れる砂糖を減らし、ベーキングパウダーをもう少し足してやると、よりフラッフィーな感じになって、よりおいしくなるんじゃないかと思いました。

参考レシピ

今回参考にしたのは、このレシピです。わたしの上の写真は、ちょっと薄くのばし過ぎたと反省。テッサさんの、このページで紹介されてる写真ぐらいの厚みで、くりぬいてください。



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