見出し画像

シンプルなパエヤ(Paella)

ということになり、パエヤを作りました。

パエヤといえば、スペインの代表的なお料理。新鮮な魚介類やソーセージ、鶏肉などを、お米と一緒に炊き込む、スペインの炊き込みご飯。

本格的に作るなら、サフランが必要ですが、高いスパイスだから、常備してない。ソーセージもチョリソ(Chorizo)を使うべきでしょうが、冷蔵庫にない。ムール貝も、ない。パエヤにはボンバ・ライス(Bomba Rice)という専門のお米を使うけど、ない。イアナ・ガーテンは、仕上げにペルノリカール(Pernod Ricard)のアニス入り食前酒を馴染ませているんだが、うちに、そんなもん、ない。パエヤ鍋も、持ってない。

重要そうな材料や器具はどれも手元にない。(笑)

なので、本格的とはいえないけれど、手元にあるものでシンプルに作ることにした。まずは、材料です。

材料

画像1

*冷凍エビ(殻付き・ジャンボ) 1ポンド(450g)

*鶏のもも肉(Chicken Thighs 骨なし・皮なし)2~3枚(300~400グラム)

*キルバサ・ソーセージ (Kielbasa) 1本

*バスマティ・ライス(Basmati Rice)2カップ

*チキン・ストック(ブイヨン)5カップ

*玉ねぎ(Yellow Onions) 2個

*赤ピーマン(Red Peppers) 2個

*冷凍グリーンピース(Green Peas)半カップ

*ガーリック 2片

*パセリ 適量

*レモン 1個

*スパイス(ケイヤンペパー/スモークド・パプリカ/クラッシュド・レッドペパー、それぞれ適量) 

*塩・コショウ・オリーブオイル 適量

*オーブンの温度:425℉(220℃)に温める。

1.ストックを作ります

エビの尻尾部分だけ残して殻を剥き、殻はとっておく。

画像2

鍋に殻を入れ、少量のオリーブオイルで、赤くなるまで殻を炒めます。

画像3

殻に熱が通ったら、ストック5杯強を注ぎ、20分ほど煮てダシを取る。熱いうちにザルで殻を漉しておく。

画像4

2.材料をすべて刻んでおき、順番に炒めます

ストックを煮ている間に、材料を切り、分けておきます。

➀鶏肉をひと口大に切り、ソーセージは5ミリほどの厚さにスライス。

②玉ねぎ、ガーリックはみじん切り。

③赤ピーマンは5ミリ幅、5センチほどの長さに細切り。

厚手の鉄鍋にオリーブオイルを適量入れて強火で温め、肉類をまず炒める。

画像5

火が通ったら、中火に落とし、ガーリックを入れて香りが立つまで炒め、玉ねぎを入れて、透き通るまで炒める。

画像6

赤ピーマンを入れ、軽く炒める。

画像7

3.コメを炒め、ストックを加えて煮立てます

肉と野菜全体に火が通ったら、コメを2カップ入れて混ぜて炒める。

画像8

コメ全体に油が回り透き通った感じになったら、強火にして、最初に作っておいたストックを5杯より若干少な目に加える。パプリカ、クラッシュド・ペパー、ケイヤン・ペパーを好みの量入れて、ザックリ混ぜ、煮立てる。

煮立ってきたら火を止める。

画像9

4.蓋をして、15分間、オーブンで焼きます

(オーブンがなかったら、ストーブトップでもOKです。わたしはオーブンを使ってますが、そもそも、パエヤは蓋をせずにストーブトップで作るらしいので。)

蓋をして425℉(220℃)に温めたオーブンの中段に入れ、15分。

画像10

(ここで、グリーンピース入れるのを忘れたことに気付く。笑)

5.エビを並べ、蓋をせずに、オーブンに戻して15分

15分たったら、いったん鍋をオーブンから取り出し、全体をざっくり、おヘラで混ぜて、グリーンピースも入れる。さらに尻尾の付いたエビを、煮えかけたご飯の上にならべ、こんどは蓋をせずにオーブンに戻し、ふたたび15分。

画像11

6.オーブンから取り出し、蓋をして全体を蒸らします

15分経ったら(蓋して15分+蓋無し15分=全体で30分)、オーブンから取り出し、また蓋をして、10分間ほど蒸らします。これでエビに完全に熱が回ります。

画像12

できあがり!

画像13

お皿に盛って、刻んだパセリを散らし、レモンを添えて、召し上がれ。

画像14

食後メモ

レモンを絞り、コショウとタバスコをかけて食べました。チキンストックと、ソーセージの両方からの塩味だけで、塩はちょうどよい。

お米がしっかりしてるのが好きなら、ストックを5杯まるまる入れるとバスマティ米が柔らかくなるため、こころもち少な目が良し。オーブンから出したときに蓋して蒸らす代わりに、強火で汁を飛ばしてあげてもいいかもです。他のお米でも試したい。

トマト(Diced)を4分の1カップぐらい加えてもいいかもしれない、と思った。

この方法だとエビはふっくらちょうどよい食感になるが、味が滲みないので、エビを茹ですぎず、かつ、強く味を付ける方法を考えたい。

「なんちゃって」の割には、見た目も麗しく、かなり美味しかったです!

そのうち、キッチリ材料を揃え、本格的なのも作ってみたい。

参考:プロのレシピ集

今回は、「なんちゃって」だったので、プロのレシピを複数参考にして、組み合わせました。

エビの殻でストックを取るのと、エビをきれいに並べるのは、Food Wishesのシェフ、ジョンさんのレシピから。

チョリソの替わりにキルバサ、ボンバ米の替わりにバスマティ米を使うのは、憧れのアイナ・ガーテンのレシピ。(ページの中に動画あり)

本場のパエヤに近い一品をいつの日か作ってみたい。その日のために。スペイン人シェフ、オマー・アリボイさんの本場レシピ。

しかし、なんつっても、勇気をもらった動画は、これ。「パエヤ」は、材料をばんばん鍋にぶち込み、ボンボン火を焚いて、がんがんダイナミックに作ればよい。そんな「パエヤの精神」をおしえてくれたオジサンたち。

何もおそれることはない。

おいしいものを食べたい。

その気持ちさえあればいい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?