モーリス・ベジャール・バレエ団2021年日本公演「バレエ・フォー・ライフ」

フランスのバレエ団モーリス・ベジャールがクイーンの楽曲とコラボした演目を観てきました。

ふとSNSのタイムラインに流れてきた、東京文化会館のお花の美しさと、The show must go on! のタイトルに惹かれて気まぐれに足を運んでみただけだったものの、、全身が生まれ変わったような感動に包まれて帰ってきました。

クイーンの曲って、フレディ・マーキュリーの声って、イヤホンで自分の耳に閉じて聴くより、ライブ会場や舞台で聴くことで何百倍も心に響く。

元の楽曲の素晴らしさ、その世界観を空間に人間という技体を使い光と音と共に演出する振付の素晴らしさ、繊細な力強さと芸術性を生身の身体をもって表現するダンサー達の素晴らしさ、、

過去から光放たれた音の芸術性を、踊りで表現し、現代の才能が受け継いで未来にさらに渡していく、、

生唾を飲む瞬間も忘れるほどに、物凄い空間に居合せた、立ち合わせてもらったと思います。

そして圧巻の、フィナーレの全員による、The show must go on.  

今回の舞台はcovid19以来、初めての大規模外国バレエ団の来日だったそう。

クイーンによって、今回のcovid19のずっと前に創られたこの曲が、ダンサー達の力強い眼差しと足取りに、重なって重なって、胸に迫るものがありました。
ぼろぼろと涙をにじませながら、敬意を込めて力いっぱいの拍手で返しました。


芸術は止めてはいけない。途切れさせてはいけない。

そんな強い溢れんばかりの愛のメッセージを、踊りから、曲から、全身に浴びることができました。
困難の中、芸術を届けにきてくれて、本当にありがとう。