キケロ「老年について」#00 はじめに

 私はローマ哲学が好きなのですが、noteを始めるにあたって、練習がてら、キケロの「老年について」の抜き書きをしてみようと思います。
 現代のサラリーマンのために手軽にまとめましたっていう軽い読み物から、心に残った文章を綴ってみます。
 英語からの重訳なので、原典の内容と少し意味が違う(訳者の主観が入ってしまう)ということはあるかもしれませんが、平易なのはいいことですよね。
 キケロは、この本の体裁を、ある80歳代のご老人(当時の誰もが知っていた富も名声もある有名人)が、30〜40歳代の後輩たち(こちらも立派な人)に語るというスタイルをとっています。
 早いもので、気がついたら私もあと10年もすれば高齢者の仲間入り。
 ユングは、人生を少年期、青年期、壮年期、老年期の4つに分けて、壮年期は「内的価値に関心が向かう時期」と位置づけたそうですが、私もこの本の聞き手の一人になって、賢人の言葉に耳を傾けたいと思います。


※最初に投稿したとき、聞き手の2人の年齢を60歳代と書いていましたが、年齢計算を誤っていたので、訂正して投稿し直しました。
 場面設定としては、高齢の老人が自宅で「若き友人」2人と語らっているというものです。聞き手の片方は35歳くらい、もう片方の年齢は正確にはわかりませんが少し年上という設定のようです。

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