マンションのオートロック(受話器上げ必須型)をSwitchbotでスマホから解錠できるようにした【実装難易度改良版】
この記事はいわゆるスマートホームHowTo記事なんですが、超ニッチすぎてほとんどの人は役に立たないので時間をムダにしないよう気をつけて下さい。
ただし、同じことに悩んでる人だけは「あああ~~!!!キモチエエエ~~~!!」のように脳汁が溢れ出す結果が得られると思います。
後ほどちゃんと説明しますが、ざっくり概要を言うと、鍵のスマートホーム化が
【一ノ壁】玄関ドアのスマート化(いわゆるスマートロック)
【ニノ壁】マンション共用部エントランスのオートロック解錠のスマート化(Switchbotによる解錠ボタン押下)
【三ノ壁】受話器を上げることが必要なタイプのオートロックの解錠のスマート化(Switchbotによる受話器引き上げ)
の、3段階あって、各段階に先駆者がいるんですが、三ノ壁の実装をカンタンにしたよ!!というのがこのnoteです。誰が読むんだこのnote。
スマートホームの天敵、マンションのオートロック
鍵をスマートロックに置き換えたい、というのはスマートホーマーが誰しも通る道です。
玄関ドアのスマート化はカンタンで、akerun、sesami、Qrioなど、様々なメーカーがしのぎを削っていて選び放題。どれも大差ないので、適当に購入すればカンタンに鍵なし生活をスタートできます。
これだけで完成!終了!という人もいますが、住んでいる物件によってはマンションのオートロックを開けるのにも鍵が必要、ということもあります。
その場合は、Switchbotとよばれる物理的にボタンを押してくれるスマートホームデバイスが活躍します。
マンションエントランスでチャイムを鳴らし、switchbotで室内の解錠ボタンを押せばいいんです。
これも先人がおりまして、こんなかんじです。↓↓
詳細は省きますが、この白い四角いのがSwitchbotで、これを両面テープで貼り付けて、各種セッティングをすると、スマホアプリから物理ボタンを押せるよということですね。
画像引用元↓
多くの人はこの方法でOKだと思うんですが、受話器をとらないと解錠ボタンが反応しないタイプのオートロックも存在します。
こういうタイプのやつ↓
(色々付いてますが後ほど説明しますので気にしないで)
しかし人類はこの壁もすでに突破しており、受話器をSwitchbotで持ち上げる、というソリューションが発明されています。
↓↓
一旦ここから先の話を理解するには、少なくともこの記事↑↑は読んでる必要があるので、一旦読んできて下さい。
上記ブログが筆者のMasayuki Iwaiさんによってリリースされたのが2020年3月17日。
これを読んだ僕は「うわこれだー!!!完全にウチのと同じ型のオートロック!!!僕もこの方法で実装しよう!!!!」と思いました。
衝撃でしたねこのブログは。その手があったか!!喜びの引用RTをしたのを覚えています。
エントランス解錠のスマート化は諦めてましたからね完全に。受話器あげないとだめか~ってなってました。
でも
「受話器を上げる必要があるなら、受話器を上げればいいじゃない!」
そういうことなんですね!正面突破!
っつうことで、いたく感動した僕は、早速Switchbotを買ってきてトライ。
しかし問題が...
受話器を上げるのには成功するが、下げるときに元の位置に戻らない。
画像の白い部分(受話器上げを検知している部分)の反発のせいで、ツメに引っかからず、手前側にそれてぶら下がってしまうんです。
switchbotに吊り下げているので落ちこそしないものの、戻らないのは問題です。上がったままだと下でピンポンしても鳴らないだろうし。
吊り下げの紐の長さの微調整を頑張ると、うまく元の位置に戻るようにできるらしいのですが、どうにもうまくいかない。
Iwaiさんのブログを見て同じように実装している人を何名かみましたが、同じように「もとに戻らない問題」で悩んでいるようでした。
そこで別の方法を色々と試行錯誤した結果、次の2ポイントを守るだけで元の位置に戻せる実装を発明しました。
結構エポックメイキングなひらめきだったと思います。頑張った。
【改良ポイント1】受話器受けのツメを伸ばす
これです。これのおかげで全てうまく行きました。
結局、受話器受け側のツメに引っかかりにくいというのが課題なので、ツメを伸ばせばいいんじゃないか
完成形はこちら↓
厚紙を両面テープで貼り付け、ツメを延伸しています。
別角度からみると↓
分かりづらいですが、手前に伸びて、引っかかりやすくなっているのが分かるかと思います。
適当な厚紙を用意して↓
ツメと同じ幅、 ツメの内側のスペースの長さに合わせて切ります。そして山折りに↓↓
片側には両面テープを貼り付けます。
そしてこれをツメの内側へ
分かりづらいですが、こういう感じで入ってます↑↑↑
注意点としては、
・ツメが長くなりすぎると強固に固定されてしまい、Switchbotでは持ち上がらなくなるので長さの調整は必要です。
・両面テープはツメの斜面側。奥の水平な方に張ると厚みが出すぎて、白い感圧具がつっかえて出てこなくなります。
【改良ポイント2】Switchbotとの接続は受話器の背側
こうすると、適当でも上手く動きます↓↓
なんでもいいので背側にフックを出し(写真は百均のフックを途中で切ったもの)、
オフ状態のSwitchbotとゆとりゼロでつなぎます。
今回は針金で直接つなぎました。長さ調節がしやすいし、Switchbotのひっかけから抜ける心配がないからです。
着脱もラクラク↓↓
んで、動くとこうなります↓↓
うーん完璧...
外から抑えるんじゃなくて、見えない位置にあるツメを伸ばすことで対応できたのは外見的にきれいでいいなと思います。
ということで
フックの固定が養生テープのままだったり、耐久性が不明な適当な厚紙を使用していたりと、まだまだリファクタの余地はありますが、ひとまず動くものができたので、その熱冷めやらぬうちにまとめてみました。
同様の症状に悩んでいる人の参考になればと思います。
Iwaiさんをはじめとする偉大なる先駆者のみなさんのおかげでここまでこれたと思います。僕もこのnoteでスマートロック界の一助となれればと思います。
そいではまた!
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