2019年を振り返って
これを書き始めたのは実は12月2日。ちょっと早いが、書きたいと思った時が書き時だなということです。最終的に仕上げを書いてる今は12月29日。京都のBar K6でほろ酔いで書いてます。酔ってるのでなにがあっても許してください。
トピックごとに書いていきます。
仕事における2019年
2019年を一言でいうと、
『これまではいくら下振れしても大丈夫だという証拠をいっぱいあつめて生きてきたけど、頑張れば上振れも作れるという自信をつけた1年だった』
『本当の意味で頼ることを覚えた』
こんなかんじでしょうか。
2019年は、新しい会社でのスタートでした。
昨年、2018年のラストに、前職が盛大に解散しました。僕はポジティブな解散だったとおもっています。
紛れもなく非常にいいチームでした。いい人を集める才能を持つものがいて、才能に集められた才能が集まっていました。
しかし事業はそうではなかった。「事業は人が作る」とは言うものの、いい人・優秀な人が集まっていても事業というのは複雑で、難しいものです。
それ以前の数年にわたっても、大した事業成功の体験もなく、そして当時の職であったエンジニアへの適性のなさ(というか、育成ルートを間違ってしまった感。少ない手札でやりくりする苦しみに囚われてしまった。学びの喜びとかけ離れてしまった)をひしひしと感じていたこと、信頼する友達からの「もっとレバレッジのかかるところにいたほうがいい」というアドバイスも有り、転職しました。
具体的にはマーケティングがやりたいと思い、2019年は年初から尊敬する師のいる広告代理店に身を置きました。
この選択は正解だったと思います。
エンジニアリングは良くも悪くもモノづくりであり、超ざっくり言うと『いいモノが作れたらめっちゃ売れる!』みたいな世界観です。
一方で広告代理店は『いいものは世の中にすでにたくさんあり、それをどう売るか』という世界です。ヨソでも売れているものなので、うまく売れば売れるはずです。変数もTODOもだいぶ少なくなり、売上までがシンプルです。とにかく利益までのキョリが近い。
ちゃんと利益が出るようになるまで時間がかかりましたが、なんとか社内で一目置かれる一芸もある、ギリ1人前くらいのマーケターになれたのかなと思います。今ではそれなりの頻度でヒットも出せていて、利益貢献できています。
弊社における広告代理業はキャッシュエンジンです。
代理業の利益がオフィスの家賃になったり、他の事業部へ投資資金になったり、みんなの給料になったり、先輩の子供のオムツになったりしていると考えると、一旦1年間ここまで育ててもらった恩返しができているのかなという気持ちです。
よかったな。
もう一つ良かったのは、仕事としてはかなり適正を感じるということです。いまのところ、文章を書くというのが主な仕事です。
誰に何もいわれなくてもこうしてブログなりTwitterなり何なりを書いてしまう性質の僕には、向いた職業だなと思います。文章を書くこと自体は一生やめないと思うので、そのなかで向上していけば自ずと売上が上がるセールスライティングというのは天職に近いものを感じます。
文章を書く、ということをMAXまでスケールさせたい、それで飯をくおう、とすると最も効率がいいものの一つは間違いなくセールスライティングだなと思います。
それに出会えたのは2019年、とても良かったなと思います。
精神面・人生観における2019年
今年は「できないことを受け入れる」というのが大きなテーマでした。
2018年までは、「理論上、どんなことでもできるはずだ」という考えをベースにしていました。これは本当に良くなかった。
人間は究極、インプットとアウトプットからできていて、インプットを完全に再現すれば同じアウトプットが出るはず、みたいに思っていました。無論インプットには遺伝子とか、家庭環境とか、人生のあらゆるものを含みます。
この考え自体は、今も間違っているとは思ってません。
でも、現実的には再現しきれないインプットが多数あり、その結果として、人間には得意不得意が生まれます。
そして得意なことなんてそんなにいっぱいないんですよね。
僕の場合は、マジでやりたくないことをやってるときの生産性が著しく低く、集中すれば1時間で終わることに1日半かかるなんてザラでした。そしてやりたいことは業務の中に1つあったらいいほうです。
「何でもできるはず」みたいに思っていた僕の現実がこうであるのは、とても認めがたいところではありますが、認めることで色んなものがらくになりました。やりたい1つだけに集中することで、成果も出るようになりました。
「できないことがいっぱいある。ていうかやりたくない。」
これを自分の中で認められたのは成長だとおもうし、これを理解してくれるチームに恵まれてよかったなと思います。代わりにやってくれるひと雇ったりしてくれて超助かりました。
いわゆる、『強みにフォーカスする』というのは、『強くないところは全部人に任せる』ということでもあり、フォーカスすればするほど、ほとんどのことを人に任せることになります。
それこそ前職では、「やればできるけどやるのが苦しい」みたいな業務がいっぱいあり、独りで勝手に苦しんでいました。しかしここでこぼすと次に拾える人がおらず、ただ溢れるだけなので拾わねばならない、そして日々減っていくキャッシュ、できなくてもやらねばならない環境でした。それはそれで成長があったとは思いますが、大変だったし毎日出社前と退勤後にゲロはいてました。当時は朝食にバナナとプロテインを飲む習慣があったんですが、するとバナナプロテイン味のゲロが出るんすよ。おいしいゲロだね。
どうせ出るので飲むのは辞めました。
こうして考えると、会社で働くということの意義の一つは役割分担だなと思います。難しいのは、普通に「これできません」っていうと、周りに押し付けちゃうだけってことです。庶務が得意な人が必要なんです。庶務をそつなくこなせるというのも才能の一つであり、僕にはできません。あと実行力もあんまりないし。得意なことは細部までこだわれるし、チームをワイワイさせるのとかは得意だし、楽観的なのもいいとこだと思います。
推進力ある人とか、こぼれ球を幅広くカバーしてくれる人と一緒にやっていけることが会社で働く価値であり、もし今後独立とかするとしても、そういう人と出会ってからやるだろうなと思いました。
代理店業は独立しやすい業種だし、独立してやっていく技量もギリあると思うけど、今独立しても不幸になるだけだと思います。儲かりはしますけど、つまんなくてもとにかく儲かればいいとは思えません。
周りのひとの多くの人が独立していきます。それってやっぱり会社員としてのリターンは小さいし、社長たちのコミュニティは魅力的に見えます。
経済的に報われたいし、人生のレイヤーが一個上がるような感じがあり、羨ましい気持ちもあります。
僕の属してる、この界隈ではリスペクトを集める生き方は社長です。
しかし、僕の生きる道はそうではないという気持ちもあります。すくなくとも正直現時点では全然やりたくない。ある程度お金は欲しいけど、それ以外の点では本当にやりたくない。
僕にとっては下水処理の仕事がすごい儲かるとしたらやるか?という問いと同じで、チャレンジングだし意義もあるかもしれないけど、これを我慢してメイクマネーするのは僕の道ではないと思っています。
お金が欲しいだけなら、広告代理業で独立するか、WEBの受託政策をやりまくれば年収2000万ぐらいにはなるわけで、ただ、どちらも独立して一人でやっていくと考えると地獄です。
いかにして心から楽しいと思いながら納得できるくらいメイクマネーするかが、来年以降のテーマだなと思ってます。
プライベートにおける2019年
2019年は、この人と結婚するだろうなと思った人と付き合い、そして普通に別れるという年でした。
僕の方からは特に不満もなく、実家につれていったりしたんですが、結婚ってむずかしいですね。
僕の中では出会った瞬間から確信めいたものを感じていていました。おっきめの借金背負うとか、障害を持った子が生まれるとか、事故って五体満足ではなくなるとか、有り得そうな下振れを想像して、この人となら耐えつつ乗り越えつつやっていけそうだなと思っていました。なので僕の方はこのまま結婚するだろうと思っていたんですが、相手はそうではなかったということみたいです。まあ相手のあることなんで、こればっかりはしょうがないですね。現時点では、「まあ〜しょうがねっか〜」くらいに思ってます。どんなことでも、今となっては終わったことなんでね。
最終的には、「察しない男と、説明しない女」という世界で2兆回繰り返された理由で別れたと僕は思っていて、ニの轍を踏むとはこのように行われるのかという気持ちです。
このような流れを経て、なんとなくですが、当分結婚はしないのではないかな、と今は思っています。誤解を恐れずにいうと、結婚するのには思考停止か、勢いのどちらか必要な気がしていて、それに付き合ってくれる相手が必要だなと思っています。
2020年にむけて
2020年にやりたいことがいくつかあります。
1. ギブの量を100倍にする。
ギブの量が最大化すると「これやったら99%の確率で2億は儲かるんで!これそやさんにあげます!そろそろそやさんが成功してくださいよ!そやさんが成功しないのおかしいですって!」みたいになるはずなので、その地点を目指していきます。
2019年の気づきとしては、礼儀正しいとか、気を遣える、とかも一種のギブなんだなということです。
なお、テイカーに対してはマッチャーとして振る舞うので、その点はよろしくお願いします。
2. ゲーム実況再開する
昔配信者だったんですが、再開したいです。
一生やっていくことは何かと考えると、一つは文章、もう一つはゲームだなと思います。
そう考えたとき、ゲームの領域で自分を中心としたコミュニティがあるのは幸せだなと思うので、活動を再開したいなと思います。
配信、編集機を兼ねたゲーミングPCを買い次第再開します。
とくに実況者として1位になる必要はなく、コミュニティとして心地よくて完成度が高いというのを目指していきたいなとおもいます。
僕の人生、ゆっくりとした進捗ではありますが、まあこれでいいかと思いはじめてもいます。
界隈で良いとされている生き方と違う道を進むといことを決意した年でもあり、周りからは嘲笑されたり、滑稽にみえることもあるかとおもいますが、自分の心に地に足つけて歩んでいきたいとおもいますので、来年もなにとぞよろしくお願いします。
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