【ガルクラ考察】『空の箱』はいつ作られたのか・桃香の経歴

ガールズバンドクライ、最終回放映は終わってしまいましたが僕の中ではまだ終わっていないので懲りずに考察です。

今回は「ダイダス最大のヒットナンバー、空の箱はいつどのタイミングで作られたのか」について考えていきたいです。

なぜこれが気になっているかというと、いつ作られたかによって、桃香の中ではどういう意図の曲なのか?というのが全然変わってくるからです。

大きく3つタイミングがあると思っていて、

・高校生インディーズ時代
・東京へでてきて、インディーズのままの方向性で活動していた時代
・売れないのでアイドル売りへ方向転換しようとなっていた時代

の3つです。
個人的には「高校生インディーズ時代」が最有力なのですが、それはそれで違和感が残るんですよね。これについて詳細は後ほど解説します。


そのまえに考察を進めるにあたって、大切な前提があります。
それはダイダスが何年生の頃に学校をやめたのかということです。

1話では「17のときに高校をやめた」と言っていたこと、8話冒頭で桃香たちが「退路絶とう!」と話をしてるのは明らかに夏であること、桃香の誕生日が12月9日であることから、どうやら高3の夏のようです。

8話では「卒業してからじゃだめなの?」という発言もあるので、次の3月で卒業っぽいですよね。今年で卒業だけど、高校くらい卒業しとかないの?ってことですね。
(ちなみに余談かつ完全に想像ですが、白線引いてるシーンは1学期の終わりの終業式直後なんじゃないかと思ってます。季節的にも一致するし、学生の終業式特有の開放感を感じるんですよね。だとすると夏休み明けたら桃香たちがいないという、クラスメイトからするとちょっとさみしい別れですね。)

あと漠然とですが、桃香たちの学校の振る舞いが上級生っぽいんですよね。
学校という空間では、3年生くらいになってくるとだいぶ我が物顔で学校を闊歩できるようになるので、校庭に勝手に白線引いたりしてるかんじとか、上級生で解釈一致って感じあります。


高校中退まででも2年半活動しているので、けっこう曲数はありそうで、その中に空の箱があってもおかしくはありません。また、高校生インディーズでヒットナンバーがあれば事務所から声がかかるのもおかしくないし、歌詞の語彙も「教科書通り」「空欄」などと学生っぽい語彙が多い気がしますしね。


作中1話では桃香は20歳で、21になる年なので高校やめてからもうすぐ丸3年です。期間的には、北海道時代と東京時代が半々くらいなので、どちらでヒットした曲でもありえるといえばありえそうです。

とはいっても、北海道のJKガールズバンドの楽曲がちゃんとした形でネットで視聴できて仁菜のもとに届くとは考えづらいので、事務所入った後に出したファーストシングルとかに入ってて、それが配信されてたのかなと思います。


つまり桃香の人生時系列はこうなります

・15歳(高1)→ダイヤモンドダストを結成。1年生にして文化祭をギチギチに埋める。
・16歳(高2)→順調に活動。
・17歳(高3)→芸能事務所の目に留まる。夏に高校中退を決意。東京で活動を開始
・18歳 東京で活動。伸び悩みの時期が続く。
・19歳 おそらく夏頃、ダイヤモンドダストを脱退。
・20歳 3月。音楽を辞め地元にかえることを決意。仁奈と出会う。

というかんじですね。
19歳の夏頃に脱退、というのは、仁菜が1話で持っていた「地元でやるはずだったダイダスのライブチケット」からの推測です。「真夏のダイヤモンドダスト」というツアータイトルなので、夏に予定していて、桃香が辞めたのでなくなったと思われるライブですね。

ということはそれ以前に辞めているので、たぶん19歳の春か夏頃に脱退したと思われます。

多分ですが、東京を拠点に活動し始めて最初のうちは別に客足が伸びていかなくても希望を持って活動できてたと思うんですよね。

1年がたち、18の夏にもなると、1年経ってぜんぜん人気伸びてないのまずくね、みたいな雰囲気が広がり始め、プロデュース入れて方向性変えてアイドル路線でやろう、みたいな話がもちあがりはじめ、最初はそれに抵抗したり、試しにちょっとやってみたりを半年くらいやって、限界が来て桃香脱退。これが19歳の春夏あたりと思われますね。

こうしてみると、桃香は皆を中卒にして東京に引っ張ってきたのに、2年もたずにやめちゃってるので、そりゃ負い目あるよな!と思いますね。

くっそ〜、なんで皆私と一緒に辞めてくれなかったんだ!アイドル路線なんかダイダスじゃない!と怒りを抱きつつも、流石に自分にも非がありすぎて、「今のダイダスには売れてほしいと思ってるよ・・・」みたいな歯にものはさがった言い方になっちゃうようなと思います。

「退路を断たなきゃ」と言ってたのに一番最初に退路に飛び込んだのが桃香ですからね。


そしてメインテーマに戻るのですが、ダイダスはそこそこ知名度があることや「空の箱」はそこそこヒットしたっぽいことを考えると、「空の箱」がこのダイダス東京活動の2年弱の間にできた曲とは思えないんですよね。

東京活動の間にできた曲だとしたら「でもヒットソングでてますよね。今までの方向性でやらせてください」ってなりそうだし、ライブ集客も伸びそうですし。テコいれするにしても、桃香の曲を活かす方向で編曲にプロを入れようとかそういう方向でもおかしくないのではと思います。

なので多分ですが、「空の箱」は高校の時に作った曲で、それ以降大したヒットが出なかったっていうことなんじゃないかなと思います。


そうすると、「空の箱」は桃香にとっては進路を悩んでいたときに描いた曲です。

地図にはないはずの三叉路に今 
ぶつかっているのですが
何を頼りに進めばいいのでしょうか

3年生になり、周りの皆は進路希望表に「就職」とか「第一希望 〇〇大学」とか常識的な内容ををかいている中で、本当は地図なきバンドの道に進みたい思いを曲にして、ダイダスのメンバーを口説いて東京に出てきたということでしょう。

やけに白いんだ やたら長いんだ
コタエはだいたいカタチばかりの常識だろう

たぶんですが、震える指先で「ミュージシャン」とか「ダイヤモンドダスト」って書いたんじゃないですかね。


という節が僕的には濃厚なのですが、それはそれで違和感もあり。

一番は、東京活動の2年間でヒットを出せてない桃香の音楽性をトゲトゲの皆が盲信してるのがちょっと怖いということです。

メジャーアーティストだと数年に一度、ドラマのタイアップとかの曲がヒットすればいい気もしますが、インディーズシーンだと違うと思うんですよね。

数ヶ月から半年に一回くらいは新曲のリリースがあって、MVがでて、今回もけっこういいね〜、そろそろライブ行こうかな〜ってかんじで、数ヶ月に1回くらいは足を運ぶファンに支えられている、というのが中堅バンドのサイクルだと思うんですよね。

そんでぼちぼちヒット曲も溜まってきたら、まあそんなに新曲リリースなくても、いついっても楽しい感じのバンドになってくる。そんな感じじゃないでしょうか。

仁菜は多分もう全部好きって感じだと思うのでおいといて、他の3人、とくに智は自分でも曲作れるし、桃香さんの音楽性でやっていきたいというところまで盲信できるのかな?という気はします。

まあそれよりも仁菜とか、同じレベルのモチベでできる人が貴重だからやっているという複合的な側面もあるのかなとも思いますが・・・


もう一つ違和感として、高校生時代に作った曲だとしたら、仁菜が知るの遅すぎないかな?という違和感も合ったのですが、
さっきも話していた、ダイダスが東京に出てきたタイミングでCDリリースし直した説でいくとさほど違和感ない気もしてきますね。

桃香が空の箱を18の秋ごろにリリースし直したとして、そのころ仁菜は15歳(中3)の秋。


仁菜がいじめのきっかけを作ったのはたぶんですが高2の春くらいだと思うので、中3秋〜高2の春までの1年半くらいでどこかでハマったと考えると、まあそんな違和感ないですよね。

いじめのきっかけが高2の春というのは、いじめのきっかけ付近の制服が長袖ブラウスだからです。多分春だと思うんですよね。陽の感じも春夏っぽいですし、夏は半袖だろうし、秋だったらわかりやすくカーディガンとか着せると思うんですよね。まあ秋の可能性もありますけど。

多分ですが、いじめにあって夏休み突入して、そのまま行かなくなっちゃったんじゃないでしょうか。

だとしたら、ちょうどそのへんのタイミングでダイダスから桃香が抜けてしまい、めっちゃショックだったでしょうね。

もしイジメが春だとすると、不登校のくせに夏にダイダスのライブ行こうとしてたので、それはそれでなんかニナっぽくておもろいですよね。なので個人的にはこの時系列説を推してます。

絶交して以降にヒナがダイダスオーディション受けて、入ってデビューという流れがあるので、多分

春にいじめを止める(いじめられ始める)

絶交

桃香さん脱退(夏前)

夏の熊本ライブ中止

夏休みを期に学校にいかなくなる仁菜

桃香の後任のオーディションにヒナが受かる

という流れだとおもんですよね。


まとめ

ということでした。

まとめると

・『空の箱』は桃香が高3で作った曲
・進路に悩んでいたが、ミュージシャンで食べていこう!とダイダスメンバーを誘った曲
・東京進出後にシングル化してストリーミング配信もした

という考察でした。


改めて1話を見ていたのですが、桃香がストリートライブ後に中指を立てて逃げるシーンの横断歩道のところに例の「何かと巻き込まれまくるモブサラリーマン」が既に登場しているのに気づいたり、

仁菜を連れ込んだ桃香が深夜にも関わらず「コーヒーいれてあげる」とか言っていて、深夜にガキにコーヒーを飲ますイキリお姉さんっぷりを発揮していることに気づいたりと、何周しても発見がありますね。


ていうか引っ越し始まってるのに猫がそのまま放り出されていて、連れて買えるならこのタイミングではケージに入れる必要あるくね?これはあのゲイの男性の飼い猫なのかなと思ったのですが、エンディングでは三浦さんに預けてるし、どういうことなんだろうという疑問も湧いてきますね。たぶん桃香さんの猫だとおもうんですが。


あと猫をかっているのは、桃香は彼氏いませんよということなのかなと思いました。本編見てると、彼氏いてゲイとはいえ男性と同居というのは普通なさそうだし、活動スケジュール的にもいなそうですけど、さらに補足するためにネコをいれてるんじゃないかな〜って気がしましたね。

今回は以上です。

さてもう一周してくるか〜


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