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【スコープ】コロナ禍で歯科医院の受診をためらっている人は半数以上!?

コロナ禍で歯科医院の受診を控えている人は半数以上-

 科研製薬がコロナ禍における口の状態(歯や歯ぐきの健康状態)・歯周病に対する意識の変化について調べるために実施した「歯周病の意識調査」でこんな実態が浮き彫りとなった。「コロナ禍で歯科医院の受診をためらうか」と聞いたところ、現在も「ためらう」「少しためらう」と回答した人は全体の53%を占めた。さらに、「コロナ禍以降、口の状態(歯や歯ぐきの健康状態)が悪化したか」との問いに対し、「そう思う・少しそう思う」と回答した人は、全体の5人に1人の割合となる20.8%にのぼった。なかでも、歯科医院の受診を「ためらう」「少しためらう」と回答した人のうち、約3人に1人となる32.4%が「(口の中の状態が」悪化した」と回答しており、コロナ禍の“受診控え”の影響がうかがえる結果となった。また、「歯周病は気になる病気か」との質問に対し、「そう思う」「まあそう思う」との回答が84.2%と8割を超えた。「歯科医院で定期的に受診しているか」と聞くと、「半年に1回以上受診している人」は35.6%と4 割にも満たなかった。一方で、「定期的に受診をしていない」との回答が51.8%だった。

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 歯周病にかかるリスクについて、「何歳から注意が必要か」という質問に対しては、「40 代」との答えが24%と最多となった。また、全体の4割以上の人が「40代以上」と回答。しかし、歯周病のリスクは10代後半から発生するとされる。歯周病ケアは遅くとも20代から必要だと考えられており、そうした認識が十分に広まっていないという実態が浮かび上がった。

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  さらに、歯周病の悪化や治療の遅れで後悔した経験がある人は、30代以上の4人に1人の割合でいることも分かった。具体例をあげると、「歯ぐきが下がってから受診した。もっと早くから検診を受けていれば進みを止められたかもしれない」(50代女性)、「歯茎がやせてきたのに通院せず、放置していたらさらに悪化した」(30代女性)、「もっと早く歯科に通えば歯を失わなくて済んだ」(30代女性)などの声があったという。自覚症状としては、「歯ぐきが下がりはじめてから」初めて歯科医院を受診するという人が多く、30代の若い層でも歯周病の予兆を見逃し、後悔している人が多いことがわかった。

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 同調査は11 月 8 日の「いい歯の日」を前に、 20~60代までの男女500人を対象に実施した。


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