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愛というには 未だ


こんばんはの民🍊

Twitterからいらした方ははじめましてさんもいるかもしれない。
役者と、獣角クリエイターを名乗っています山内里紗です。
舞台まちがいさがし。に出演しております🐏

大体のことはTwitterと、このnoteメインページに固定してある記事にて記載があるので割愛しますね🤘🏻


この記事は、
2021.9.14-18に阿佐ヶ谷アルシェにて公演される、
雙影のイドラ 第二回公演 「まちがいさがし。」について、キャストの一人から見た世界を書いています。
主宰・脚本の和埖くるり氏に許可をいただき公開しています。

作品テイスト的にも、あとお稽古場での写真を上げてもあんまり舞台の良さが伝わらない気がして、
言葉で届いてくれないものかなと、私が勝手にしたためたものともいう。

作品に触れながら詳しく書くとどうしても、なるべく避けてはおりますがネタバレっぽくなってしまいます。
私から見たまちがいさがし。とでも題して終演後には別でまとめますので、

作品や役作りついて開演前に少しも知りたくない人はここで閲覧をやめてください!

そして、noteにアカウントがなくてもいいね♡は出来るので、面白かったら♡して帰ってくださいぜひぜひ
インプレッションを裏から見ればどれだけの人が見てくれたかわかるけど、届いたかどうかはわからないので教えて欲しいのです、なにとぞ!


ていうか今年ももう残すところ3ヶ月とか?わぁ。誕生日から書いてないじゃんかよnote
もう少し頻度上げて書きたいもんだなぁっ
アウトプットしな?!?



愛すること、の、その前に

最近舞台の台本を読みながらめちゃくちゃ考えている、
愛ってやつの話をしたい、キャストとかあらすじとか見所も話したい!!!

わけですので、
まず舞台の案内をしておかなくちゃねッ

雙影のイドラ 第二回公演 
【まちがいさがし。】


9月
14日(水) 18:30
15日(木) 14:00 / 18:30
16日(金) 14:00 / 18:30
17日(土) 14:00 / 18:30
18日(日) 12:00 / 16:30

@阿佐ヶ谷アルシェ
東京都東京都杉並区阿佐谷南1-36-15 
▶︎JR「阿佐ヶ谷駅」徒歩3分
▶︎東京メトロ丸の内線「南阿佐ヶ谷駅」徒歩10分

ご予約はこちらから!

結構多い9ステージ。
でも1回見たら次の日、また見たくなるんじゃないかと思うから、その機会をできるだけ増やしたこのスケジュールはさすがだなって👏
(そういう意図があってのことかはわからないけど)

と、それに付随してこれから何度も言いたいことは、
2回見ないと面白くない or 難解でわからないから複数観劇を推奨しているのではなく、

〈複数回見た方が、圧 倒 的に面白いから〉
複数観劇をおすすめしています!!!(個人的に)

興味を持ってもらう入り口はなんでもいいんですけど、シンプルに、難しい作品なんでしょ〜と倦厭しないで欲しいのです。
あとフライヤーの絵柄でホラーだと思うかもしれませんがキャスト的にはそんなつもりがないって感じです。
めっちゃ小気味良い会話劇。
登場人物は何の特殊能力もない普通の人間たち。
私たちと同じように生き、葛藤し、隠し、傷ついています。
考察とかして考える余地はいくらでもあるけど、物語は一度の観劇でしっかり腑に落ちるように作られているのでご安心くださいね!
 

ご時世柄、そしてお芝居に出る回数自体が減ってから個人的にも販売数が寂しくあります(´・_・`)
中止なども増える昨今、色々わかんないのでギリギリに予約しますって言われることも増えました。わかる気持ちはわかる。そうだよね。
演劇を楽しむ余裕がなく、離れているお客様が居るのも感じています。

が、胸を張って届けられる作品に仕上がってきたので、迷ってる方はぜひぜひ何卒、という気持ちです🤘🏻
ご予約あるとほんとうに寿命が延びるので、 人助けだと思ってどうかどうか。
どんなに面白くておすすめでも強制できるものではないから、けど、どんなにおすすめかはたくさん伝えても伝えきれないと思うから、いっぱい告知をします!


あとなんでかよくわかんないけど2番目にお名前載せていただいています。
(…ほんとになんで…?年功序列…?←)

ちなみに全くヒロインなどではありません。笑
というか、逆にみんな主人公なのだよな。
そして本当の意味での物語の中心人物は、舞台に出てこないという。
……ん??って思うでしょう。
見に来てください。全部わかります。
お待ちしてます。へへ。

さて、
ひっぱりすぎましたね。
本題はここからです◎


  


ミステリー、伝承?あるいは愛とかそういう野暮


まずは 作品の導入から。
団体の描くメインモチーフが都市伝説ということもあり、
伝承や、昔から受け継がれてきたもの、の表現が色濃いです。あとはコミュニティの狭さゆえの繋がり感。

そして、切り離せないのが、狐狗狸さん。
これを題材の一部に持ってくる和埖くるり、すごい。 
伝承を適当に扱うようなことは全くないですが、作風として苦手な方はご無理なさらないでくださいね!
演劇は心の栄養ですから、楽しめないものをどうか選ばないで。
同じ期間にも同じくお芝居を愛する仲間たちが、そこかしこで面白い演劇をしていますので!
そちらをお選びください✨


去年うちの団体・ギロチンメソッドで発表した映像作品「独問」が今作にかなり通ずる雰囲気を持っており、なんとなく懐かしさを覚えました。見てくださった方には伝わるはず◎
あ、上演テイストはそりゃ、全然違いますよ!

舞台は、現代。
今はもう廃校となってしまった田舎の学校。
15年程度前その学校に通い、同世代の学友である登場人物が「招待状」によって集められるところから物語が始まります。

かつての昔話に花を咲かせながら、
変わらないね、変わったねとお互いを確認し懐かしむ彼ら。
言葉を交わしていくなかで、
招待状の差し出し人とその目的が明らかになる。

遥香の話をしよう。
誰かが、本当のことを知っている。

覚えてるか?よく覚えてるよ記憶にないたしかあの日最後にあったのは、そういうのよく知ってたじゃんそういうのってなに?へえ知らなかった。何を言ってるのって。言動矛盾した?はい。天秤にかけた。どうするの?これはゆめ。忘れるべきなのでしょうか。いいえ。

15年前の未解決失踪事件が当時の彼らを、昔と今に歪に結びつけていく。

キーワードになるのは
15年前、失踪事件、秘密、伝承、狐狗狸さん、遊び。



私が まちがいさがし。の導入を書いたらこんな感じです。
…ミステリー風味になってしまうな🤔笑

場転もあるし、ワンシチュエーションではないですが、
それに近い没入感を楽しめると思います。
1度しか見れない人はぜひ2列目より後ろでごらんください。


とてもたくさんの種類の、ベクトルの違う愛が交錯する今作。
兄弟、家族、長く想う、嫉妬、密やかな、誰にも言えない、憧れ。
血脈の繋がり、血よりも濃い繋がり、執着。
共感性のあるものから、狂っていると感じるものまで。

(晶としてはペア役といってもいい、久保寺史哉という人物との関係に愛情フォーカスがあります。
こちらはもう語ることが出来なすぎて、触れられないです見てねって感じ)


形容できないことの最上級で、愛って言えばなんか深みが出てしまうし、
実際ラブソングは腐るほど溢れているけど、
自分の中の愛に向き合ってよく知っている人、は少ない気がするんですよ。(山内調べ)
そう言われて、なんとなく頷けてしまう人に、ぜひ見てほしいお話です。
自分の持つ愛の特性に気づくかもしれない。



自分の役の話。と、共演者さんの話。


役に近付くとき、
自分と似ているところを探すんだけど。
今回演じる 渋沢晶 (シブサワアキラ) という女性について深く考えるとき、この愛の持ち方と出し方みたいなものがひっかかっていました。
私自身も、私の持ってる愛って何だろーあんまり突き詰めたことないなーと。
重なるところを探してみたり。

私は、私のことを好きな人のことが、好きかも。
そういうと自分というものがないやつみたいですが、
私に興味がない人に興味を持つのめちゃくちゃ難しいから、源泉を辿るとそうなる。
私のことが好きな人、ひいては私が好きな人に対しては結構惜しみなく、しかも苦しみ少なく奉仕できるし、必要とされる間は誰よりも力になりたいと思う。
お金がない助けてくれと言われたらなんとか自分の生活に困らないギリギリまではあげるだろうし、人手が必要ならできる限り飛んでいく。
でもそれ以外の、縁の外にいる人のことはどんどん薄れてって名前も忘れてしまったり、しちゃう。
…しちゃうなー、しちゃうんだよな。
名前覚えるのも本当に苦手。
自分も忘れられてると思うから連絡とらなくなっちゃうし、浅く広くなんて交友関係難しい。持てない。
極端な愛だわぁ


私が読解して、演じようとしている晶は、
すごく普通の人。
賢くはないけど常識人で変に義理堅くて、素直。
大衆の中で目立つ人ではなくて、クラスに1人はいる、平均を地で行くような人。断れない人。
アニメだったらしっかり作画されてないクラスメイト。
演じるのが一番怖いタイプ…!
あと、単純に優しい…というより若干強すぎる自己犠牲を含みながらも愛情深い人だなぁという印象で、我慢ができてしまっていて危ういんです。
相手が変わることより、相手のために自分を変える人。
友達にいたらすごく心配になる。
心配事とか困りごとない?って聞いても、大丈夫って言うんだろうな。

愛するってどういうこと?
って、どこからが浮気?くらい難しくて人それぞれ案件なんだけど、それを根底に置きながら晶を演じています。

彼女なりに守りたい幸せを、いけるところまで私が守ってあげたいって思っている。

本番までもう少し練って、
私なりの、晶を生きてお見せしますね。
今までになく苦戦しているところもあるけれど、大切に思う気持ちもひとしおなんです(*´-`)

公演前に言われてピンとこないと思うけど、
象徴する 一台詞があって、
それが晶の全てかもなー
と思ってるのでこちらは振り返りの時に!
どのセリフか、ぜひ推理してみてください👏


 

キャラ相関図つくりたいなー
福田晴香ちゃんがブログ内の告知でもご自分の役についておっしゃってましたが、同じ年の異母兄弟がいたり、意外と複雑な人間関係が親世代にあったりするんですよ。

そういうの面白いから一発でみれるようにしたいけど、勝手に作っちゃって怒られないかなーとおもってまだ作ってはおりませんが…(もしかしたらあとであげるかも)

年齢設定や、同級が誰々とか、年の差、個々の仲の良さとか、家族同士の関係性、集落における立ち位置まで…
めちゃくちゃ細かくいろんな役者と話してるので、そこもいずれ触れることが出来たら……!
もちろん、語らずとも、作品の中にもしっかり滲んでいます✨✨


役者さんみんな優しくて真面目な方々だから、疑問とか台詞の意図とか投げかけても答えて下さるし、
役の構築に関して、名前の呼び方ひとつについて話しても、ふんふんと聞いて、一緒に見つけてくださる。
誰かがうまく動けなくなっていたら、巻き戻してズレている点をみんなで探す。
共通事項を引っ張り上げてひとつひとつ確認しながら積み上げさせてもらえてて素晴らしい環境🙏
本当に感謝感激すぎる。

年上の部類ですが、お恥ずかしながら共演者のみなさまにとてもとても面倒を見ていただいています(*'ρ'*)
し、しっかりせねば………っ


即興性があるように見えて、
舞台上で動くいろんなものが全てきっちり作り込まれているところが今回のすごいポイントでもあると思います。
あんなにごちゃごちゃしているのに!!!
稽古場は毎回発見と深度が震えるほどあって、座組のパワーが本当にすごい。
勤勉真面目なだけじゃなくて、みんなぶっこんでくるし、ドカンと打ち上げてくるし。

若い熱と煌めき、でもそれだけではない裏付けされた演劇が届けられるんじゃないかと思っています。

参加させてもらえて、とても幸せに思っています!


稽古一緒にしてると推し役者しか生まれないんでなんとも、絞れないですが、
小泉沙幸を演じる たにかわ夕嬉ちゃんからは全員目が離せない(し、私も見ててセリフ忘れる時ある)ので、まずはそこ、
あとは、姫田怜衣奈を演じる 岡ちひろちゃんの居方が自然ですごく好きです!すっかりおかちファンのわたし🐈

メインのセリフたちの裏で、各々がどんな表情で受け止めているか、どんなオフ芝居をしているか…
ステージ毎に着目する人を変えて、また注目する範囲を狭めて注意深く追っても超楽しめる舞台だと思いますので、観劇の仕方をいろいろ試してみてください♡
人間ドラマを感じてほしいです。・*・:≡(「・ω・)「


観劇後、よかったら
 #イドラノセカイ
 #まちがいさがし。
のタグをつけて感想教えてくださいね✨


匿名でしたい質問、感想などはこちらへ。
お返事できそうなものは後日noteやTwitterでします!




本番まであとすこし。
明日もしっかり、あの世界に迷い込んできます✌️




20210831-----54



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