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京セラドームで野球選手を撮ろう

 みなさまごきげんよう。今シーズン開幕も直前に迫ってきました。めちゃくちゃ楽しみです。

 今回は京セラドームについての話です。ご存知の通りオリックス・バファローズの本拠地かつ阪神タイガースの準本拠地で、社会人野球の大会でも使われることがある球場ですね。アクセスは12球団本拠地の中でも良い方で、関西の野球ファンならお世話になる機会も多いはず。

 そして野球観戦にハマった人の中にはカメラを持ち込んで選手を撮りたいと思っている方、もしくは既に撮っている方もいるでしょう。そこでまずぶち当たる問題が「何処の席を取ればいいのか」だと思うんです。主にどのポジションを撮るかにもよりますが、実際撮りやすい席とそうでない席が存在します。
 この記事では京セラドームで写真を撮る際の席の選び方のようなものを、実際に自分が撮影した写真と共に紹介していきたいと思います。少しでもお役に立てたら嬉しいです。


座席の選び方

 まず、席を選ぶにあたって前提となる情報をいくつか覚えておきましょう。京セラは座席の分け方や名称がかなり複雑なので(オリックス主催試合と阪神主催試合で名前が全く違う席種もあります)、最終的には席番を見て選ぶのがベストだと思います。

①下段、もしくは中央を選ぶ
 参考:京セラドームの座席検索サイト
 京セラの座席は大きく1塁側or3塁側上段、1塁側or3塁側下段、中央に分けることが出来ます。これらのうち上段、所謂5階席はグラウンド全体を見渡すことが出来るため試合を見るという目的には最適なのですが、グラウンドまでの距離が遠すぎて単純に写真撮影には向いていないです。また、中央の席でもF~Lブロックは遠めなのでおすすめしないです(試合はとても見やすい)。

 なので座席選択で「下段」もしくは「A~Eブロック(中央、バックネット裏のことです)」と書かれている席をまず選ぶと良いでしょう。公式戦でバックネット裏を取ると中々な値段にはなりますが……。

※以下、下段の席を「下段内野席」、A~Eブロックの席を「バックネット裏」と表記します。

②アルファベット列の方が最前に近い
 京セラドームの座席は〇列〇番という表記で、下段内野席のうち最もグラウンドに近いブロックの列番号はA列~P列とアルファベットになっています。1列~17列はその後ろのブロックです。

一塁側の座席表(一部)
青で囲んだ部分がアルファベット列、赤で囲んだ部分が1~17列
緑で囲んだ部分が中央です。

 もちろんカメラのスペックにもよりますが、個人的に写真を撮るのに耐えうる席はアルファベット列~10列目くらいまでだと思っています。

A指定席、2列200番台より(撮影日:2022年9月30日)
A指定席、20列200番台より(撮影日:2022年10月14日)
上の写真に比べてかなり遠く、画質的にもちょっと厳しい。ネットが抜きにくくなるんですよね……。

②席番号は小さいほど内野寄りになる 
 恐らくこれは何処の球場でも共通していることだと思われます。京セラの内野下段席だと60番台が最も内野寄りで、投手はほぼ正面から、バッターはほぼ真後ろから撮影する角度になります。
 内野寄りになればなるほどグラウンドからの距離が近くなりチケットの値段も上がりますが、これに関しては撮りたい対象や好みの画角によって最適な場所が変わってくるので、次の項目でご紹介していきたいと思います。


写真で見る座席の選び方

 それではここから実際に席番号による写真の違いについて見ていきましょう。

注意点
・今回紹介する下段内野席の写真は、全てアルファベット列~2列までで撮っています。
・大商大シート(フィールドシート)は座ったことがないので分かりません。
・使用しているカメラのレンズはOLYMPUSの300mmのみ(ズームができない)で、ざっくり言うとCanonやNikonの400mmに該当しています。
・写真は明るさ等の調整をしていますが、トリミングはせずに載せています。
・書いている人間が投手オタクなので少し投手に偏った紹介になっています。

 各座席について①投手、②バッター、③その他よく撮れた写真の3枚の写真を使って紹介します。

・80番台(バックネット裏)
 
撮影日:2023年3月26日
 3塁寄りのバックネット裏(Eブロック)です。オリックス公式戦では「ネット裏特別指定席」として販売されています。
 下段内野席と違い、バックネット裏は席番号が大きい方が3塁側、小さい方が1塁側です。また、アルファベット列が存在せず1列目が最前となっています(今回は8列)。

才木浩人投手
中野拓夢選手
野口智哉選手がホームランを打ち、1塁ベンチに戻るシーン

 投手は正面、バッターはほぼ真後ろからの写真になります。投手は縦写真が映える構図になり、個人的にも好きな角度ですが普段から軽率に取れる価格では無いのがネック。逆にあまりバッターを撮るのには向いていないような気がします。
 今回は3塁寄りだったので1塁ベンチがよく撮れました。3塁ベンチの中は見えませんが戻ってくる選手はしっかり撮れますね。近いだけあって拡大しなくても表情までよく見えます。実際にバックネット裏を取る際はド真ん中を取らない方がこういう旨みがあるかも。

※ここからは1塁側の下段内野席を紹介していきます。
席種は以下の画像を参考にどうぞ。

https://www.buffaloes.co.jp/ticket/price/

・120番台(M列)
 
撮影日:2023年3月21日
 オリックス公式戦では「ライブ指定席」として販売されている、下段内野席の中では最もグラウンドに近く内野寄りの席です。120番台はカメラマン席の真上、80~100番台がベンチのほぼ真上になるはずです。 

田嶋大樹投手
岡林勇希選手
9回を締めセーブをあげた阿部翔太投手

 全体的にどのポジションも撮りやすい席だと思います。ベンチに戻ってくる選手やベンチ前でのキャッチボールなどはこれくらい中央寄りの席でないとどうしても前の人などに被ってしまいます。

・160番台(2列)
 撮影日:2022年10月26日
 オリックス公式戦では「S指定席」として販売されている、前述のライブ指定席のちょうど後ろにあたる席です。

山岡泰輔投手
山田哲人選手
ヒーローインタビューより杉本、宇田川、山﨑颯一郎

 特筆すべき点はヒーローインタビューのステージがほぼ真正面から見れることですね。このあたりからベンチに戻ってくる選手は撮りにくくなってきます。
 余談ですが、京セラの1列目って狭いですよね……選べる時は敢えて2列目を取ってます。

・180番台(J列)
 
撮影日:2023年3月9日
 オリックス公式戦では「ダイナミック指定席」として販売されている席です。少し外野寄りにはなりますが最前に近く、その上内野席の中ではかなり安い方で(3000円ほど)個人的には最もコスパのいい席種だと思っています。

島本浩也投手
杉本裕太郎選手
試合前アップ中の来田涼斗選手

 120番台、160番台の写真と比べれば一目瞭然ですが、外野寄りの席で投手を撮ると背景に観客席が入ります。個人的にはかなり好きな画角。
 また、この位置では野手のアップやキャッチボールが正面に来ます。

・220番台(I列)
 
撮影日:2022年9月11日
 こちらもダイナミック指定席。さらに外野寄りです。

山田修義選手
宗佑磨選手
試合前の山﨑福也投手
(さすがに前と被りやすくはなってきますが、ちゃんと撮れます)

 180番台と比べるとかなりバッターボックスが遠くなっています。バッターを大きく映したいならもう少し内野寄りが良いでしょう。
 投手はほぼ真横のアングルになり、観客席が背景に占める割合が増えます。自分が一番好きな雰囲気の写真を撮れるので迷ったらこの辺を取るようにしていますね。

・340番台(L列)
 
撮影日:2022年9月6日
 オリックス公式戦では「バリュー指定席」として販売されています。下段内野席の中では最も外野寄りですが最前に近く、名前の通り割とお値打ちです。

北山亘基投手
中川圭太選手
ライトの守備につく佐野皓大選手

 投手、バッターは流石にかなり遠くなります(特にバッター)。投手の投げているところを撮ると斜め後ろからのアングルになります。少なくとも投手やバッター目当てで取る席ではないです。
 ただしこれまで紹介した席とは違って外野手がかなり近くなります。1塁側ならライト、3塁側ならレフトが撮り放題です。もし外野手が撮りたい、かつポジションは決まっているという方にはおすすめしたい席種ですね。


おわりに

 この記事では6種類の席でそれぞれ撮れる写真を比較してきました。実際どこの席が最適かは好みの問題もありますので、結局は色々通って見つけていくしかないです。
 ですがこの記事が少しでも座席選びの参考になれば嬉しいですね。オタクはあなたが撮る写真を待っています。

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