「世界のニュースを日本人は何も知らない2」著:谷本真由美 についての雑感Vol.1

本書を読了し、印象的だったことを備忘のために記します。あくまでも個人の感想ですので、皆様のお役に立てるものでないかもしれません。

イギリスの信じられない衛生管理

・トイレの使用状況は高級デパートでもひどい有様。床に〇で浸されているとか便器が流されていなかったり。。。

・電車やバスでの飲食。ひどいところだとゴミを床に放り投げる。KFCの食べ残しが床に転がっていたりする

アメリカとイギリスは他人の失敗を許さない

・ミスをしても自分を正当化し、他人に責任転嫁しまくる。他人が謝罪したことを「お前の失敗」「失態」「弱いヤツ」として責めに責め、証拠を集めて損害賠償を請求したり、社内なら失脚させる材料にする。そんな面倒くさいことを職場や学校で普通に行う。

ルールは破って当たり前という国民性

イタリアなんかではルールは破って当たり前という感覚で、その自由な生き方は芸術や食の分野ではプラスに働くが、公衆衛生面ではマイナスに働く。政府のコロナ対策の方針などには一切従わない。

イギリス人及び大陸人は「実用性」をバカにしている

そもそも自分たちは素晴らしいと自惚れているので、東アジア人がうまくいったことを真似するという発想がない。真似をすることはオリジナリティがないということになる。

イギリスは治安が悪い

普段からガラの悪い中高生が一般の人を襲うような治安の悪い社会である。毎週のように殺人や強盗や空き巣が起こり、その手口も荒っぽい。

世界の教育

アメリカやイギリスでは学費が高額な私立と底辺校の格差が大きい。日本人には想像もできないレベルで違う。底辺校では、学校の入り口に金属探知機があり、校内外で麻薬が売買される。生徒は前科があったり、刑務所へ服役していた経験があったりする。イギリスでは、たまに先生が刺殺されることもある。学校内にはギャングの派閥があり、学校の周辺で抗争を繰り広げることもある。学校に行くとギャングの仲間になるようにしつこく脅されることもある。イギリスの場合、学校で取引される麻薬はヘロインやコカインなど過激なものとなる。

一方で、トップの私立の学費は1年間で500~600万というところも存在する。

しつけの厳しい学校が支持される

先進国にあるエリート向けの学校の規律が厳しいのは、将来のリーダーを育てる場として位置付けているためである。小さい時からきちんとした服装をさせることは大人になった時、フォーマルな洋服をさらりと着こなせるように、という考え方に基づいている。また厳しい規律を守ることは我慢することを学ぶことであり、自分に対して厳しくすることの訓練にもなる。リーダーになる上で自制心を持つことは大変重要であり、良い学校ほどしつけには熱心である。しつけに従うことはルールを理解できる、あるいは周囲に配慮できるということになるので、協調性や勤勉性など非認知能力を高めるための訓練であるといえる。それは将来経営者や官僚になった時に大きな財産となる。規律の厳しい学校のほうが暴力事件は少なく、勉強に集中する生徒が増えるというプラスの側面もある。

トップ校で自由な学校もあるが、そういう学校はもともと裕福な地区にあり、子供が家庭で豊かな教育を受けていたり、自立心があって倫理観がしっかりしていたりする。

暴力や麻薬がはびこる地区では、なんでもかんでも自由にするとたちまち秩序が乱れる。

誘拐が多発する先進国

子供が一人で登校する日本という国は、世界的に見てもとても珍しい。先進国の場合は親の送り迎えが義務付けられているところも少なくない。放課後、子供が遊ぶ場合も、親がずっとついていなければならないという国も多い。日本以外の国は治安が悪く、アメリカや欧州の先進国では、子供の連れ去りや誘拐は多発しているし、街中には麻薬中毒患者もいるので、とにかく環境が悪い。アメリカの場合、1年間で76万人が行方不明になる。40秒間に1人の子供が被害に遭っている。アメリカでもイギリスや欧州大陸でも、子供が中学生になるまでは子供だけで留守番をさせたり車の中に放置したりすることは違法で、子供が一人のところを見つかれば通報されてしまう。

ここまでの感想

日本ってなんて精神的に習熟した国なんだろう!っていう感想を持った。特に他国は自己の権利を主張しすぎて衝突していたり、公衆衛生が悪化している。そんなことは日本にない。外国人が日本に旅行に来て「奇跡」と言ってファンになっていく方が多いのも頷ける。

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