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「曙は土俵から出るな」[くま日誌]320号


「曙は土俵から出るな」という造語(ことわざ?)を教えて頂いたことがあります。

曙は皆さんもご存知の通り、第64代横綱 であの大横綱、貴乃花のライバルとしても有名ですよね。

これまた有名な話ですが、曙は相撲を引退した後、格闘家としてK1デビューしましたが、その戦績は土俵の上での戦績とは比べるまでもないですよね。


ご覧になったことのある方も多いかと思いますが、「曙 vs ボブサップ」。この試合は曙のデビュー戦でもあります。当時、総合格闘技において相撲最強説というのがまことしやかに噂されていましたし、私も胸を躍らせてテレビにかじりついて見ていました。相撲は最強のはず、、と。

結果としては、1R で曙はKOされてしまい、リング上でひっくり返ってしまいました。。友人にも、「相撲最強説」を吹聴していたので、微妙な気持ちになったことを思い出します。


一方で「朝青龍を押し出したら1000万円」というAbemaTVの年末年始特番の企画もありましたよね。こちらは相撲のルールで対戦しましたが、対戦相手の一人に「ボブサップ」がいました。

こちらの場合は、朝青龍の圧勝でした。

この企画見ていたんですが、(当たり前かもしれませんが、)相撲のルールで戦った場合、お相撲さんとそれ以外の人では、圧倒的な力の差がありましたね。大人と子供以上の差があったように見えました。


この曙と朝青龍の違い、つまりは「どのようなルールで戦うのか」もっと言うと「自分の勝てる土俵で戦うこと」が最も大事な事であると言えますよね。

これを冒頭の「曙は土俵から出るな」という言葉で表しているのですが秀逸ですよね。


このルールは何もお相撲さんだけに当てはまる事ではなく、「私たち一人一人、全ての弱者が考える必要がある」事なのではないでしょうか。

特に「生まれ持っての強者」という方って皆様の周囲にもおられないでしょうか? 私の周りにも、「どうして、この人はこんなに優秀なんだろうか…持って生まれたスペックが全然違うわ・・・」という方がおられます。

ご自身がそのような圧倒的、強者であれば「戦う土俵」を選ぶ必要はないかもしれません。


一方で私のような弱者であれば、残念ながら他人と同じような土俵で戦えば確実にエサされるということが分かり切っているんですよね。。

「土俵から出た曙」です。

自分としては、自分の土俵の中で戦うしか生きる道がないように思われるのです。だからこそ自分の戦う土俵を、自分で作ったルールでプレイするゲームのように創造することこそが、自分が幸せに生きる道だと思っています。

そして圧倒的な強者以外の弱者である自分と同じような方にとっても、自分だけの土俵を創造し、その中戦うことが重要な戦略になるのではないかと考えています。


■まとめ
・「曙は土俵から出るな」という言葉がある。

・土俵から出た曙は散々な戦績だった一方、土俵内で戦った朝青龍は圧倒的な力の差を見せつけた。

・私たちも、特に弱者であれば、自分の土俵で戦うことが最も重要な戦略となるのだ。


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