【くま日誌】618号 マイクロマネジメントは士気を下げる。
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令和6年9月19日 くま日誌 618号
本ブログは、熊倉 大輔のブログです。
ひとり起業家へ毎日の気づきを発信しています。
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一番きつかったのは「マイクロマネジメント」をするマネージャーの下で働いたことでしたね。これほど部下の(この場合、私の)モチベーションを低下させるとは思いもしませんでした。
またそれがどれだけ非生産的なことなのかも、実際にマイクロマネージャーの下で働いてみるまでは分かりませんでした。
マイクロマネージャーは、部下に仕事の権限を与えないことで、部下の仕事に対する自信を揺るがします。また権限があればすぐに完了する仕事でも処理に2倍の時間を要します。
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私が作成した資料もマイクロマネージャーがやり直すので、2度手間ですし無駄な努力と時間を費やすことになりますね。
そして自分がマネージャーに向かないなと思ったのも同じ理由からです。「信じて任せる」ことがマネージャーの一番の仕事だとすると自分はマイクロとまではいかないかもしれませんが、そこに葛藤がありました。
資料に手を入れたくなりますし、打ち合わせでも口を出したくなります。
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最終的に、自分はマネージャーには向いていないと感じました。どれだけ理屈として「信じて任せることが大切だ」と理解していても、実際にそれを実行するのは非常に難しいことでした。自分でやったほうが早いと感じたり、結果に対して責任を感じ過ぎたりして、どうしても口も手も出したくなる。
自分はコントロールしたいという気持ちを完全に抑えることができず、マイクロマネジメントの悪い側面を持ち続けてしまうのだと思います。そのことで、部下の成長を妨げるばかりか、チーム全体の士気を低下させてしまうことに気づきました。自分が向いていないことを無理に続けるよりも、別の役割で力を発揮できる方法を考えたほうが良いという結論に至ったのです。
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マネジメントの適性というのは、単に能力やスキルだけではなく、自分自身の性格や働き方のスタイルにも大きく依存していると痛感しました。私にとって最もストレスが少なく、かつ最も力を発揮できるのは、自分の仕事に集中し、自分の責任範囲を明確にしたプロジェクトベースの仕事ではないかと考えています。
結局のところ、マネージャーとして成功するかどうかは、ただ単にスキルを磨くだけでは不十分で、自分の特性がその役割にどれだけ適合しているかを理解することが重要かもしれません。スキルは後から学べても、個人の特性は変えにくい部分が多いからです。
自分の特性を正しく理解し、部下やチームメンバーを信じ任せる、マイクロマネジメントはしないという特性を持った人がマネージャーには向いているのではないでしょうか。
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