KIRINキャリア教育活動(Day1,Day2)

はじめに

 私は経済学部の1年生で、まだ大学に入学したばかりです。大学の講義内でこの活動を知り、だらだらと過ごしているだけではだめだと考え、参加を希望しました。自分が働いている様子やどのような職業に就職したいのか、まだイメージがついていない状態で参加することに不安がありましたが、ビールの知識がない私でも、非常に楽しく参加することができました!

Day1

 1日目はキリンビール仙台工場で仙台工場についての説明や、ビールの製造について学んだあと、実際に製造されている現場を見学させていただきました。

 キリンビール仙台工場は今年で操業100周年を迎え、長い歴史があることを知りました。
今回お話を聞いた中で特に印象に残ったのは、東日本大震災からの復興についてです。仙台工場は津波で大きな被害を受けましたが、従業員や地域の方の協力でとても速いスピードで復旧できたことを知りました。また、絆プロジェクトを立ち上げ、被災地の復興支援に貢献してきたことを学びました。

私は宮城県出身で東日本大震災も経験したため、幼いころの記憶ではありますが当時の被害の大きさ、そして被災者が抱えていた大きな不安をはっきりと覚えています。そんな中でキリンビール仙台工場が製造を再開し、被災地に寄り添いながら支援を行ったことは、下を向いていた被災者が前を向くきっかけとなり、非常に心強かったはずです。

企業の利益だけを最優先するのではなく、地域の方々への支援、活性化にも力を入れることで、キリンビールをより多くの方に知ってもらえるきっかけになるのだと思いました。このプロジェクトをきっかけにキリンビールを好きになり、キリン製品を選んで買うようになった方もたくさんいると思います。

 ひとつの企業と、その企業がある地域は切っても切れない関係で、これはキリンビールだけでなく、他の企業にも言えることだと思います。
地域の方々と友好な関係を築いてきたことが、キリンビール仙台工場の長い歴史にもつながっていると感じました。

 ビール製造についての説明では、実際に使われているホップを紹介していただきました!
乾燥されたホップとペレット状になったホップ、とれたてホップ 一番搾りに使用される冷凍されたホップを見比べました。ホップを実際に見るのは初めてで、同じホップでも加工次第で香りが全く異なることに驚きました。

工場見学では実際に商品が完成されていく様子を間近で見ることができ、非常に貴重な経験になりました。

Day2

 2日目は遠野市を訪問し、ホップ畑圃場の見学、BrewGoodの田村さんにお話を伺いました。
 ホップ畑を写真で見たことはありましたが実際に目で見るのは初めてで、ホップが上まで伸びている様子はとても迫力がありました!

 農家さんに直接お話を伺い、ホップを栽培する上で大変なことややりがいについて聞きました。やはりホップ栽培は手間がかかり、手作業も多いため、広い敷地を管理するのは大変だそうです。
特に収穫は、収穫してすぐに冷凍する施設に運ぶ必要があるため、農家の方々が力を合わせて一斉に作業する必要があるとのことでした。

 また農家さんは、キリンビールが必ずホップを購入してくれるので収入が安定しており、大変感謝しているとおっしゃっていました。そして、ホップによる収入が保証されているため、他の作物の栽培など新しく冒険ができるとお話してくださいました。

キリンビールが遠野市のホップを使用することでホップ農家の方々の生活が保証され、新たな取り組みにつながっていることを体感できました。


 その後遠野醸造を訪れ、遠野市に移住して町の活性化に取り組んでいらっしゃる田村さんにお話を伺いました。

田村さんが代表を務めているBrewGoodは、遠野市の魅力を広めていくためにプロジェクトのプロデュースを行っている会社です。
遠野市はホップ栽培が盛んですが、高齢化に伴ってホップ農家の数が減少しているのが現状で、施設や機械の老朽化も進んでいます。

今回お話を聞いていく中で、新規就農者の支援や老朽化した施設や機械の修繕費回収など、この会社だけでなく遠野市職員の方や地域の方が協力して活動を行っていることを知りました。

 例えば、遠野市にふるさと納税をする際、使い道を指定すると一定の割合のお金が施設や機械の修繕費に充てられます。これは、BrewGoodさんだけでは実現できなかったことで、遠野市の職員の方との協力が必要不可欠です。

民間の企業だけでは実現できなかったこと、反対に行政機関だけでは実現できなかったことも、お互いが協力しあうことで、活動の幅がさらに広がっていくと思います。

 私自身、自分が住んできたまちの活性化に興味があり、将来はまちおこしに関わった仕事がしたいと考えています。まちの魅力を発信していく仕事は
行政機関が主体となって推進していくイメージが強かったですが、民間の企業と行政機関が協力し合っていくことで新しく得ることができる視点もあると考えるようになりました。働く形や固定概念にとらわれずに、理想を現実にするために行動することの大切さを感じることができました。

さいごに

 私がこの活動で最も学びたかったことは、企業と地域の人とのかかわりでした。2日間を通して、震災からの復興や遠野市の方々とキリンビールのつながりを詳しく知ることができ、キリンについて詳しくなれたと感じています。

 そして2日間で最も印象に残ったことは、働いてる皆さんが自分の仕事に誇りを持っていて、楽しそうに仕事をしているということです。
就職するのはまだまだ先のことですが、仕事をしている様子を見て、将来はこんな風に働けたらいいな~と思いました!

次回以降もたくさんのことを見て感じて、たくさんのことを経験したいと思います!

来年の20歳の誕生日は一番搾りで乾杯します!


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