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⑧一月万冊の「毒親配信」が始まる前に行われていた毒親書評の荒業

動画の「毒親配信」が始まる一年前、女性スタッフは毒親関連の書籍16冊の書評を一月万冊のブログに掲載していた。書評といっても彼女の打ち明け話が多く綴られている。かなりのボリュームと密度があったが、目を通してあげてほしい。

そして、次の投稿が、毒親に関する書評16回分の「最終回」となっていた。

私と同様、結婚できない娘たちの抱える問題は、結婚できないことそのものではなく親子問題から発する己の人格形成なのだとしたら、それらを解決する糸口になるような情報と、踏み出す勇気を与えたいと思います。
同じように悩んでいる人に少しでも共感と安心感を伝えられたらと思い書いています。私も自分の気持ちを整理していくのに、文章を書くということは非常に役立ちます。母だけでない、父との問題が浮き上がった現在、さらに読書し、レビューして自分と、同じように悩む娘たちを助けていきたいと思います。

最後のまとめは「自分と同じように」「結婚できない娘たち」に向けた応援のメッセージとなっていた。

これが、2016年4月30日から5月28日のわずか1ヶ月の間に掲載されている。自身の内面を掘り下げる重たい内容で、公表には勇気も要るはずだが、まるで突貫工事のようである。こんな荒業のような取り組みは、なにか目的や理由がなければやらないはずだ。いったい何があったのだろうか?

そして、これらの次の投稿(1週間後)でも、、、

あなたの恋愛がうまくいかない理由は親かもしれません。もちろん、ケースバイケースですので全て親のせいかどうかわかりません。しかし、高確率で親の影響はあります。それを客観視する事はあなたやあなたの彼や旦那さんを幸せにする第一歩になると思います。私もまだ苦しみながら成長している最中ですが、誰かの助けになればと、この文章を書きました。

彼女は社外に向けて年収1000万円以上の敏腕コンサルタントと紹介されており、仕事では成功していたが、プライベートで悩みを抱えていたとされる。この大量の書評からは、彼女の悩みが「恋愛」や「結婚」だったと察することができる。

彼女は年齢を重ねて社会経験を積み、社会人としては既に母親を越えていた。女性ならではの人生設計の悩み、その「矛先」を親に向けるのもいいが、建設的なアドバイスを得ることもできたはずだ。女性として、キャリアと家庭を両立させている人生の先輩、そんな相談相手が欲しかったのではないか?

男性社会を強く感じさせる「一月万冊」には、幸せな家庭生活を送っている人がひとりも見当たらない、、、もしも「外の世界」に相談相手がいたら、、、そう考えると結果論だが残念に思えた。そして、それが許されないようなカルチャーがあったなら、それこそが彼女を追い詰めた犯人ではないだろうか?

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