なぜ自民党の派閥は掛け持ち出来ないのか?(派閥とグループの違い)
自由民主党の派閥は掛け持ち出来ない、それがグループとの違いだと言われますが、掛け持ちできないのは何故でしょうか。
大きな理由は、いずれの派閥も、毎週木曜日の昼に定例会議(例会)を実施しているからです。ニュースなどでも、カレーライスやお弁当を食べている派閥の会議の映像が流されることがありますよね。
つまり、同じ時間帯に他派閥の例会も実施されるため、物理的に掛け持ちが不可能なのです。
有隣会(谷垣グループ)が派閥ではなくグループと呼ばれるのも、掛け持ちを認めているからです(例会は水曜日に開催。)。
その他の派閥とグループの違いとして、政治資金パーティーを実施するか否かが挙げられます。
元来、派閥は、夏の「氷代」、冬の「餅代」として所属議員に政治資金を配布していました。政治資金を集めるのが難しい若手議員からすれば、派閥のトップから配布される資金は非常にありがたいわけです。
政治資金規正法が施行され、過去のようにはいきませんが、資金力(集金力、言い換えれば営業力。)のある派閥のトップの下には、多くの議員が集まるわけです。
なお、有隣会(谷垣グループ)は自民党内の他のグループと違い、政治資金パーティーを実施しています。報道などで、たまに派閥のように扱われるのは、それが大きな理由の一つと思われます。
また、菅グループの一つであるガネーシャの会は、例会を毎週木曜日の昼に実施しているため、こちらも報道などで、たまに派閥のように扱われますが、政治資金パーティーは実施していないようです。
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