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竹下派の総裁候補争い(茂木外相VS.加藤官房長官)

小渕優子議員(当選7回)にドリルにまつわる不祥事のあった後、平成研究会(竹下派)の有力な総裁候補は外務大臣の茂木敏充議員(当選9回)であるわけですが、能力は非常に高く評価される一方、「居丈高である」「人望が無い」等、人間性に関する評価は芳しくなく、派内での支持の広がりに欠け、それが総裁を目指す上でのネックとも言われています。

一方で、総務会長、厚生労働大臣を歴任した加藤勝信議員(当選6回)も、官房長官に就任したことで、総裁候補の呼び声が高まってきました。
では、加藤議員は、茂木議員と違い、派内での支持が広がっているのか、というと、そういうわけでもありません。
青木幹夫元議員、森喜朗元議員、安倍晋三議員の母である安倍洋子氏、そして安倍晋三議員と、加藤議員を支持するのは長老ばかりです。

前回の自由民主党総裁選(2018年の総裁選)で、平成研究会(竹下派)は派内の対応が割れてしまった反省から、今回の自民党総裁選(2020年自民党総裁選)では、派内一致で菅義偉候補を支援した、と言われています。
しかしながら、「派閥方針に反した菅義偉候補支持派閥所属国会議員の自民党総裁選投票行動まとめ」や、「2020年自民党総裁選で菅義偉候補を裏切った人数(票を流した人数、カツカレー食い逃げ犯)」に書いたように、今回も平成研究会(竹下派)は一致した行動を取り切れなかったように見受けられます。

次回、2021年に予定されている自民党総裁選、平成研究会(竹下派)は茂木議員と加藤議員の間で割れる、それどころか、その両者を派内が一致して支援することはない、そんな未来も垣間見えてしまいます。

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