カレーの名は

洋一。
お前は。
何かやりたいことがあるのか。
学校は適当に行っているみたいだが。
成績は良くないな。
このまま卒業はするだろうが。
卒業した後。
何をするつもりだ。
就職する気はあるのか。
そうか無いのか。
じゃどうするんだ。
何か学びたいことがあるのか。
そうか無いのか。
いわゆるニート。
そんなものにするつもりはないぞ俺は。
お前は。
何だって出来る。
お金がかかりすぎることは支援出来ないかもしれないが。
でもお前はお前の。
力で。
何だって出来るんだぞ。
俺はお前の。
何倍も生きている。
だから分かる。
お前はもしかしたら。
自分には何も出来ないと。
思っているかも知れないが。
そんなことは決して無い。
お前は何だって出来る。
1日で何でもしようと思うな。
1週間。
1カ月。
1年かかったっていい。
お前はお前のやりたいことを。
ただし人の道に外れない。
そんなことならなんだっていい。
ちゃんとご飯が食べられて。
いつか好きになる女の。
服と飯と住まいをやっつけることが出来れば。
俺は何にも言う事が無い。
それが男の甲斐性ってやつだ。
俺がお前に言うべき。
男と男の。
話は。
それ以外に無い。

洋一。

お前は俺の息子だ。

愛してる。

お前は素晴らしい。

俺の。

息子だ。