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”Web3.0”の位置とは?

こんにちは。
ひかるです。全5回に渡り、大学生にWeb3について講義形式で勉強会を開催する機会を頂けたのでNoteも執筆していきたいと思います。

2022年のバズワード『Web3』。
自民党の平議員を中心に、Web3.0政策推進室が発足され、Web3.0が国家戦略に掲げらるようになりました。
今年に入り『NFT』『DAO』『メタバース』という言葉をメディアで聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
ググっても語義だけでは理解しにくい言葉ですよね。
Web3の中の技術としてこのワードを一緒に理解していきましょう!


まず、Web3があるならWeb1もWeb2 も存在します。
まず、Webとは何なのか??
これはティームバナーズリーが考案した『WWW(World wide web)』(1989年)という概念があります。彼はWebの創業者です。

Webの概念とは、
-インターネット上の無数のコンテンツを張り巡らされて作られたコンテンツをつなげるシステム

そのシステムを作る技術を『プロトコル』といいます。
『プロトコル』はWeb3を話す上で必須の単語です。Web1のプロトコルとしては、
・HTML
・HTTP
・URL(Web上での住所)

が代表的なものとしてあげられます。
このプロトコルにより、情報の受発信ができるようになりました。
Web1では、消費者は一方的な情報のやり取りしかできません。(ReadOnly)

Web2ではプロトコル上にアプリができました。
SNS(Twitter、Instagram、Youtube、LINE)によってアプリ内で情報の発信が相互にできるようになりました。そして、Youtuberやインスタグラマーの出現からもその発信された『情報』に金銭的な価値が伴うようになります。プラットフォーマーは金銭的価値をアプリ内でとどめ、ビッグデータと呼ばれる情報を収集していることに、多くの懸念が寄せられているのが現在です。

例えば、ラインで考えるとラインアプリ上で使用できる『スタンプ』はラインでしか使うことがきません。消費者はそのスタンプを購入したにも関わらず、TelegramやMessengerで送ることはできません。
また、AppleMusicで購入した曲をLineMusicで聞くことはできません。


そこで、プラットフォーム側の情報の中央集権化に対する『カウンターカルチャーとしてのWeb3』が出現しました。

『Web3』とは、分散化の哲学をもつもの。そして、それを達成することができるシステムがブロックチェーン技術です。

なぜ、Web3と言われるのか?
その答えの一つとしては、プロトコルが自体が変化するからです。

次の記事では、ブロックチェーン技術がどのようにして『分散化』を実現しているのかを紹介します。


参考文献
大臣官房 Web3.0政策推進室「事業環境整備の考え方 ー今後のトークン経済の成熟から、Society5.0への貢献可能性までー」
010_03_01_1.pdf(2022/12/30アクセス)

神里達博『ブロックチェーンという世界革命』河出書房新社、2019年

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