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トークン資本主義のすゝめ

こんばんは、ぐっさんです。

エアドロの後半戦の記事が全然書けてないです。気合い入れて書きます、、、

今回の記事は、以前ツイートした「トークン資本主義のすゝめ」と題して、最近考えていることを雑に書いていきます。

これまで自分が書いてきた記事との重複はありますし、そんなに目新しいことは言ってない気がしますが、このあたりの整理できてから面白いアイデアが湧くようになったので、ぜひ読んでいってください。


資本主義とトークン資本主義

トークン資本主義を考える前に資本主義とは何かを資本論をまともに読んでないのに考えていきます。

資本主義の原理というのは「資本を多く持っているやつが偉い」という考え方です。そして、資本をどのように増やすかというと資本を動かすことですあり、その資本を貨幣という尺度で測っています。資本を動かすために貨幣を媒介して資本の交換を行います。

資本主義では、いかに効率よく資本を増やすことに繋がるかを考えるので、資本を増やす良いアセットは残り、非効率のものは淘汰されていきます。つまり、市場原理・エコシステムを生みます。


そして、トークン資本主義というのは、「トークンを多く持っているやつが一番偉い」という考え方です。非常にシンプルです。

先ほどの形に落とし込むと、トークン資本主義の世界では、トークンを増やすためにトークンを使いますし、価値交換のためにトークンを使います。BitcoinやEthereumなどのチェーンのレイヤーではガス代がトークンのためにトークンを使う状況に似た構造を持っています。

トークンを増やすためにトークンを使う」という自己回帰的なフィードバックループは、資本主義をデザインする上で超重要になります。

さらに、「このトークンを増やすためにトークンを使う」というのが一般化するとそれが全体最適化して、エコシステムが生まれます。それをコミュニティと呼びます。

トークン資本主義の失敗と改良

基本的にトークン資本主義というのは失敗しています。

この理由はとても簡単で、みんながトークンを増やすためにトークンを増やしているわけではないからです。ほとんどの人は、資本を増やすためにトークンを増やしています。

もちろん、資本を増やすためにトークンを動かすので、トークンを動かすためにトークンを動かすという二重の構造はあり得ますが、これは資本を増やすことが達成できないとトークンを動かすモチベーションは生まれないので、いずれにせよトークンのエコシステムは成立しません。特にアプリケーションレイヤーなどだと特に難しくなります。

資本主義というのは超強力な引力を持っているので、ちょっとしたことでは、そのネットワークから離れることができません。なので、ここで考えられる対策は、3つあります。

①資本主義ネットワークよりも大きなネットワークを構築する
②資本として魅力的なトークンを作る
③資本としての期待値が低いトークンを作る

Bitcoinerがよく言う「1BTC=1BTC」みたいなことからも、Bitcoinの目指しているところは①、Ethereum等の既存金融との融合を考えると②にあたるでしょうか。

③の資本としての期待値が低いトークンを作るというのは、資本を増やすにはあまりにも非効率的な設計にするということですが、あまりこういう設計のトークンは見たことないです。資本を増やすように作られていないという意味では、memecoinとかは少し近いかもしれないです。ただ、それもあまりピンときません。

ちなみに、自分が現在最も可能性を感じているのは、③です。

資本から切り離されるトークン

前段の資本が増えない設計をするトークンの話をもう少し詳しくしていきますが、前提として、トークンを使うことのメリットの一つに、初期から関わるユーザーへの金銭的なインセンティブを与えることができるというのがよく挙げられます。

しかし、あまり自分はそこはあまり重視していません。エアドロは確かにインターネットと金融が紐づいたことによる革命かもしれませんが、自分はどちらかというともっと根源的な新しい価値を作ることに興味があるので今回の記事では置いておきます。

話を戻しますが、資本が増えない設計をするというのは、端的にいうと流動性を下げることです。

資産として考えるときに流動性が低いというのは脆弱性以外の何者でもありません。流動性を意図的に下げるというのはトークン設計においてはあり得ないことですが、ことトークン資本主義には資本にならないという特性を帯びさせるために必要になります。

流動性が低いというのは、あくまでも価格に影響しますが、トークン資本主義の世界は価格に依存しないので、たいした問題ではないです。流動性が低いトークンといえば、NFTですが、そういう意味でNFTには非常に可能性を感じています。

しかし、流動性が存在しないというのはいけません。トークンを増やすには、トークンを動かさなければなりません。この動かすというアクションは、トークンの価値にフィードバックします。

価値があるから取引を行うし、取引を行うから価値があるわけですね。

まとめ

資本主義のただのトークン版、トークン資本主義についてメモ的に記事を書いてみました。トークン資本主義のルールは以下の通りです。

  1. トークンを一番持っているやつが一番偉い

  2. トークンを増やすためにトークンを動かす

そして、この原理によりトークンを増やすための装置が生まれ、市場原理が働くエコシステムが生まれる。ただ、このトークンを資本主義のネットワークからいかに引き剥がすかという点で経済的インセンティブが薄い流動性の低いトークンの採用に可能性を感じている、といった感じです。

twitter: 0xguss3

【参考記事】これ面白いから読んでみてください。

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