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Seamoon Protocol AMAまとめ

この記事は仮想通貨コミュニティ「Crypto流星街」によって運営されています。

こんにちは、Crypto流星街の0x_tamaです。

本記事は、2024年7月26日に行われた、Seamoon ProtocolのAMA(Ask Me Anything)についてまとめたノートです。



Seamoon Protocolの概要

Seamoon Protocolとは、web3技術を用いた持続可能な経済発展と 新時代エンタメサービスの創造を目指す独自のデジタル経済圏構想です。
DMMグループの事業アセットや会員基盤、プラットフォーム運営のノウハウを活かした、 グローバルな経済圏の確立と拡大を目指します。


Crypto流星街からの質問と回答

Q1:本日はクリプト流星街にお越しいただきありがとうございます!まずは自己紹介をお願いします。

DMMグループのweb3事業子会社である、DM2C Studio代表取締役のNagatoです。
DMMグループには10年前から所属していて、ビッグデータの分析基盤の構築など、データエンジニアをやっていました。
そこから、ブロックチェーン技術に興味を持ち始め、自身で技術書の執筆などを手掛けていた所、DMMでのブロックチェーン関連の事業が立ち上がることとなり、2017年からブロックチェーンエンジニアに転向しました。
今回のweb3プロジェクトでは、立ち上げ時の技術責任者として設計に携わり、昨年からは代表として、全体戦略の策定などに携わっています。

本日はSeamoon ProtocolからCEOの加嵜 長門(かさき ながと)さんにお越し頂いています
概要から細かい部分まで色々と質問をさせて頂こうと思います

余談ですが、呉出身でお名前は戦艦長門からつけられたとのこと。
艦これの影響もあり、DMM入社時には社内がざわついたというエピソードもありました。

よろしくお願いしますー!

Q2 プロジェクトについて説明をお願いします。 Seamoon Protocolとはどのようなプロジェクトでしょうか?

日常を遊びにする新しいエンタメ経済圏を確立するプロジェクトです。
4100万人以上のユーザーを有するweb2エンタメ経済圏を作り上げたDMMのノウハウとweb3技術を掛け合わせ、新しいエンタメを提供します。
オーバーレイトークンというアイデアをもとに独自トークンも発行しますが、より多くの方が楽しめるよう、法定通貨も利用できるようにしています。
最初はweb3ゲームを中心にリリースしていきますが、DePINやRWAなど、様々な分野に広げていきたいと考えています。

Q2-1 トークンの独自発行での法的な課題は解決済みでしょうか?

海外法人での発行も検討を行っていたが、海外の規制も厳しくなってきている状況にある。
日本での制度の整備も進んでノウハウもたまってきているので、日本法人で行おうとしています。

トークン発行は海外法人でという話をよく聞く中、Seamoon Protocolは日本でのトークン発行を検討中のようです。
国内の規制は十分厳しいので、これ以上厳しくはならないだろうという目論見もありそうだ。

ちょっと意外でしたね!

Q3 Seamoon Protocolの強みとして、既存IPや4,100万人の会員基盤作るに至った運営経験を活かし海外市場も含め事業を展開していくと聞いています。 具体的にどのように事業を展開していくのでしょうか。また、現状Web3業界のほかのプロジェクトと比べて、優位性はどこにありますか?

DMMは10年前からゲームのプラットフォーム事業を立ち上げ、特に日本のブラウザゲーム領域での成功を収めてきました。
web3のゲームはウォレットとの接続などの必要性から、ブラウザゲームと相性の良い部分も多いため、既存のゲームプラットフォームの立ち上げや運用のノウハウを生かしたweb3ゲームのプラットフォームを実現していきます。

具体的なタイトルについては言及されませんでした。。

トークンはグローバルで推し進めたいですが、ユーティリティとしてはゲームを新規発行して使ってもらうかDMM既存サービスで利用してもらうことになる為、海外ユーザーにとってはアンマッチな部分がある。

国内、国外での属性の違いがあり単純な展開は難しい


ただ、Axieの例などを見るとゲームプレイヤーとトークン保有者は違う属性となっているので、トークン貸出しなどを行ってユーザーとトークン保有者をつなぐことを考えたい。

Q4 日本市場の会員基盤に向けてSeamoon Protocolを浸透させていくことは考えておりますでしょうか? もし具体的な方針があれば教えてください。

日本市場全体や既存の会員基盤において、web3の人口はまだまだ多くありませんが、そこをマスアダプションしていくことが私たちの使命だと考えています。
既存のユーザーが、ブロックチェーンという技術や暗号資産という概念にさまざまなハードルを感じていることを理解しており、それをひとつひとつ取り除いていく施策を準備中です。

マスアダプションを考えた際、イメージによる忌避感もまだまだありそう


具体的には、ウォレットレスやガスレスのオンボーディングはもちろん、異なるチェーンの違いを意識しなくてすむインターオペラビリティ技術の活用や、暗号資産の価格の変動リスクを最小化するためのファイナンスサービスなどを検討しています。

Web3に慣れていない方は暗号資産に対する損失などに対する心理的ハードルもあると思いますが、その方々たちに対して出来るだけリスクを負わせないレンディングの様な仕組みも考えています。

Q4-1 レンディングとは日本円を預けてトークンを借りるスキームですか?

コラテラルは貸したものが返ってこないリスクの為にある仕組み。
しかし、ステーキングのように使ってもらうことで消費の為に借りる訳でなく、一時的に保有する⇒返却する、という所だけ体験してもらうので、返ってこないリスクは通常よりも低いと思っています。
レンディング、といった言葉も一般の人にはわかりにくいので、「銀行口座の保有残高の会員ステージ」のようなたとえを使って社内でも説明をしています。

トークンを保有してるとメリットがあるというとユーザーは嬉しいですね

Q4-2 DMM株等、持ち株は担保になったりしますか?

今のところ持ち株を担保にというところは考えていません。
まずはETHやBTCを預けてということになると思います。

Q5 Seamoon Protocolの収益はどのように発生し、ユーザーや投資家へはどのように還元されますか? 具体的なスキームや見通しについて詳細を教えてください。

Seamoon Protocol上で展開するゲームやその他のエンタメサービスで売上が発生すると、その一部がトークンの価値に転換される仕組みです。Seamoon Protocol公式で提供するサービスの場合、売上の一部がトークンのバイバックに利用されます。

我々のプラットフォームを利用するサードパーティ製のサービスの場合、プラットフォーム手数料をトークンで収めてもらう形でトークンの需要を形成します。
これにより、トークンを保有しているユーザーや投資家に対して、価値を還元します。

また、トークンを長期で保有してくれたり、ステーキングやリクイディティ提供などしてくれたりと、より貢献度の高いユーザーに対しては、追加のインセンティブが発生する仕組みを構築中です。

Q5-1 IPを新たに作るというより、このプラットフォームに既にあるものをのせていきたいというお考えでしょうか?

当然新しいものは作っていければいいが、全部自分たちでやるというよりもコミュニティやパートナーを巻き込んで発展させていきたいです。

すでに動き出してるプロジェクトも乗ってくるみたいです

Q6 運営を維持するための収入源はどのように確保していますか?

初期開発およびリリース後しばらくの運営費については、基本的にDMMグループからの資金提供によって賄っています。
一部、VC等からの資金調達も実施していますが、これはグローバル展開のためのパートナーシップ連携の側面が強いです。
既存のプラットフォームよりは持続可能性の高い低コストでの運営を目指しています。

Q6-1 Seamoon ProtocolはOASYSのL2とWPに記載があります。低コストを目指すとは、将来的にバリデーターも一般人・企業が参加できるようなスキームになっていくということでしょうか?

Seamoon Protocolのチェーンはプライベート・ガスレスでガバナンスが効きやすいチェーンとして利用していくつもりです。
メインとしてはオーバーレイトークンの経済圏でETHから広めていきたいです。
間口としては広くしながら、使い分けもして大きく発展させられれば良いなという構想です。

ポルカドットが流行っていた際のパラチェーンの思想をみて、それぞれの目的に沿った目的別のチェーンが存在しつつ、その土台があって一般のユーザーがチェーンを意識せずに利用できるのが理想として踏襲している部分もあります。

分散性の点から全ての需要を満たす単一のチェーンよりも、目的ごとにチェーンが存在するとマスアダプションに向けて優位性があると考えています。

Q7 毎日遊んでいるゲームや日常活動にインセンティブがつくというのが重要なポイントだと捉えています。 Seamoon Protocolにはどのようなゲーム、アプリが接続されるのでしょうか?

ゲームに関しては、直近ですと10タイトルくらいありまして気軽に遊べるカジュアルゲームから、世界観に没頭してその中でポイントやトークンを稼ぐことができるミッドコアゲーム、対戦要素での勝敗を楽しみながらポイントやトークンを貯めるゲームなど、さまざまなラインナップがあります。

誰もが知るゲームタイトルはあると嬉しいですよね


ゲーム以外にも、日常生活の行動に応じてトークンを獲得したり、リアルに保持しているグッズやコレクションをブロックチェーン上の資産としてRWA化して活用したりと、幅広いサービス・アプリケーションとの接続を目指します。

Q7-1 特定のこの分野だけ、というより幅広く利用できるプラットフォームにしていこうという感じでしょうか?

そうですね。エンタメ軸ではありますが何が面白いかと感じるのは個人差がありますので尊重しています。
ラインナップを増やしていこうと思っています。

来るといいなぁ。。。

Q7-2 7月にリリースというタイトルもあるということですが、こうしたプロジェクト等は先方からコンタクトをもらって進んでいるのでしょうか?

積極的に色々なところから声をかけてもらって開発が進んでいます。
一般ユーザー向けの情報は4月からでしたが、プロジェクト同士の会話はそれ以前から交渉やパートナーシップは進捗がありました。

Q8 DM2Pのトークンエコノミクス設計を教えてください。
特に、 トークンの需要と供給のバランス 、インフレーション対策、ステーキングやレンディング以外のユーティリティ、長期的な価値担保 あたりの設計は気になっています。 また、トークンに関するスケジュールや企画を教えてください。

思いとして長期で運営していきたいので、全てのトークンの発行までに10年ほどかかる設計です。

トークン経済圏の経済成長と、トークンのインフレーションのジレンマは、トークン設計における最大の課題です。
トークンが決済手段として活発に利用されるためには、トークンのインフレーションは望ましいことですが、それはトークンの投資家や長期保有者の資産を減少させることになります。
一時期は、デュアルトークン制によってこのジレンマを解決しようとしていましたが、最終的にはシンプルなシングルトークン制を採用しました。
その代わり、経済圏の成長戦略をいくつかのフェーズに分け、フェーズごとにトークンの役割や戦略を切り替える方針です。

特に、初期のフェーズでは、トークンの価値を向上させることにフォーカスします。
そのため、トークンの供給は価格を維持するために制限され、一部のトークンは市場から回収され焼却されます。
初期フェーズの経済圏はフィアットや既存暗号資産、ステーブルコインでの決済が多くを占め、トークンはその収益を再配分するために使用されます。
そのため、ステーキングやレンディングなどのユーティリティが主になります。
ただし、プラットフォーム手数料をトークンで支払う部分は、初期フェーズにおける重要なユーティリティです。

第2フェーズ以降では、トークンを通貨として使用できるユーティリティを拡大し、トークンの消費をうながします。
このフェーズでは、ゲーム内の一部の高レアリティアイテムやプラットフォームのプレミアム機能がトークンでしか入手できないなど、トークン独自の経済が拡大していきます。
最終的には、トークンによる支払いでほぼすべてのサービスが享受できるようになることを目指します。


Q9 Seamoon Protocolの開発チームの構成や開発体制、今後の開発ロードマップの詳細を教えてください。

DM2C Studio社に所属するメンバーが約50名強在籍し、DMMグループからの支援メンバーや、外部パートナーを含めると、500名強の関係者が携わっています。
社内組織としてはサービス企画、テック、マーケティング、経営企画のグループに分かれますが、開発や課題解決のためのプロジェクトを組織横断的に立ち上げ、機動力と柔軟性の高い組織運営を目指しています。
開発ロードマップは、今年後半にかけてさまざまなリリースを予定していますので、最新の情報をSNSやHPからウォッチしていただけると嬉しいです。

Q9-1 チームごとでプロジェクトを進めていると想像していますが、現在プロジェクトとして同時並行で何件ほど進んでいるのでしょうか?

ゲームで10、プラットフォームで5、その他もろもろでも並行で進んでいます。

Q9-2 ユーザーがSeamoon Protocolに触れるようになるのはいつごろからになりますか?

今年の夏から冬に様々なリリースを予定しております。
是非楽しみにしててください。

どんなタイトルが出てくるのか楽しみです

Q10 マーケティング戦略について質問です。今後、具体的にどのようなマーケティングを予定していますか?決まっているスケジュールがあれば、教えてください。

各ゲームやサービスのマーケティングに関しては、各国でのテストマーケティングなどを通じて最適なターゲット地域やマーケティング手法を選定し、地域に特化したマーケティング戦略を実施しています。
プロトコル全体やトークンのマーケティングに関しては、広くグローバルをターゲットにしていますが、特に中華圏や東アジア・北米・ヨーロッパなどを主軸にしつつ、その地域を得意とするパートナーをエコシステムに取り込みながらマーケティング戦略を策定しています。
今年の夏から秋にかけては、各種サービスのリリースに合わせたキャンペーン施策やオフラインイベント、ナラティブを伝えるためのマルチメディア展開などを企画しています。


AMAのコミュニティクエッション

沢山の質問をAMA中に頂きましたが、時間の関係で一部質問のみ回答いただけました。
回答いただいた質問のみ以下記載いたします。

CQ1:なぜSeamoonという名前になったのですか?

漢字でクラゲが海と月なんですけど、ベニクラゲが成長した後にまた若返って繰り返す不老不死の側面がありまして、そこにあやかって持続可能な経済権をモチーフとして私が出した案が通りました。

CQ2:「事業の撤退とともに利用できなくなる」ことへの懸念・課題がWPの冒頭に書かれていましたが、3rdパーティタイトルが参入する場合、諸事情によってサービスの提供が中止になる可能性は常にあると思うですが、その対策(NFTの取り扱いなどはどうなるか?など)の大枠は出来ているんでしょうか?

第一段階として終了してしまってもブロックチェーン上に残り続けるというのをパブリックチェーンを使って実現していきたいと思います。
第二段階として特定の事業者が運営し続けないといけないというところから脱却してコミュニティ手動でタイトル運営ができる様な仕組みができるといいなと思います。

CQ3:Seamoon Protocol での経済活動履歴はCSVでダウンロードできて税務処理は楽に把握できますか?

とても大切なことなのでできる様にして行けたらいいなと思います。

CQ4:ゆうちょ銀行の利息が0.02%です レンディングはたぶんその数十倍の利息になると思います それに対してのcrypto初心者の猜疑心をどのように取り除きますか?

クリプト初心者向けのサービスとしては運用よりも、借りてもらったりポイントやゲーム内通貨などを利用してもらうことで抵抗なく受け入れてもらう案を検討しています。
それとは別にWeb3投資家向けのサービスも展開します。

CQ5:オーバーレイトークンと聞きましたが、扱いはネイティブトークンですか? 新規参入者がガス代で別トークンが必要になるのは取っ付きづらく感じそうです

19年にプロポーザルとして出したものが元ですが、現在はLayer zeroの構想などを参考にしています。
ガス代は既にあるネイティブトークンを使ってもらうか、初心者向けにはガスレスチェーンをつかってもらうことを考えています。
アカウントアブストラクションの方向性も追求していきたいです。


本日はありがとうございました。それでは最後の質問です。
私たちユーザーへお伝えしたいことがあればお願いします!

日本のゲームやIPに着目してくれている海外のパートナーさんがすごく多いので、我々事業者だけでなくコミュニティも一緒に盛り上げて行けたらいいなと思います。
本日はありがとうございました!

ありがとうございましたー!!



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おまけ

Q : Seamoon ProtocolのDiscordの隠し部屋についてヒントください!

アーリーイベントも始まってるようなので是非遊びに行ってくださいね!
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