佐倉ながせ

小説を書いたりはてなでどうでもいいことをつらつら書いてたり

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「封印」

 居酒屋の中はクーラーによって冷やされていた。それなりに混雑した店内は人口密度が高い上ほとんどが酔っぱらっているはずなのに全く暑さを感じさせない。今日の飲み相手は中学時代の同級生で長く会っていなかったが、明日は平日で互いに仕事がある。 「俺、生飲むけど」 「同じでいいよ。あと何か、適当に」  注文を彼に任せ、僕はトイレのために席を立つ。外の暑さと店内の涼しさのギャップで頭痛がする。これだから夏は、と悪態をつくが、もちろん誰も冷房の温度をあげてはくれない。  席に戻ると、彼は既

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