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Kailh Choc V2 【ショートストローク化】



スイッチを分解して内部にOリングを入れ込むことにより物理的にショートストローク化が可能になります。

【 使用するOリング 】


① 内径2mm x 外径4mm


② 内径4mm x 外径6mm



この2サイズのOリングなら使えました。
厚さは1mmまでしか確認できてませんが、おそらく2mmまで厚くすると作動点まで届かない可能性がありますので、最大でも1.3mm前後かと思われます。


【Oリングはそれぞれ入れる位置が違います】


①はステム側の突起部分にはめる



②はスプリングの外側に配置する



ショートストローク化する事により、作動点を通過した後の遊びを減らすことが可能となります。


Befor → After



①内径2mm x 外径4mm

→ 底まで押し込んだ時に「グッ」っと若干のゴム感があります。


②内径4mm x 外径6mm

→ ①よりもゴム感がなく、個人的にはこちらの方が自然な底突き感です。
サイズが上がったことにより加圧面積が増え、リングが押しつぶされにくくなっているためかと思われます。


どちらともショートストローク化したことによる違和感はありますが、
慣れの問題かもしれません。
ショートストローク化する際のコスパは非常に高いです。



【 メリット 】


作動点まで戻る距離が短くなることによって、

・ピアノ押ししやすくなる
ON→OFF→ONの入力がしやすくなる

・弾き入力のN(ニュートラル)への戻りが速くなる
ON→OFFが速くなる

主にこの2つの大きなメリットが生まれます。


【 デメリット 】

・Oリングが樹脂製や金属性ではないため、使い込み続けると摩耗や変形する恐れがある。
ただし、どれくらいで摩耗するかは今のところ不明。その都度交換。
・スイッチを分解する手間がある
・押し心地が変わってしまう

個人的に思ったのはこれくらいです。
特に押し心地を最優先する方には不向きかと思いました。




スイッチの押下圧が軽い=戻るまでの速度が遅い(反発力が弱い)


押下圧の低いスイッチの場合、運指への負担は減りますが戻りも遅くなってしまいます。

今まで正確だったピアノ押しが成功しにくくなっている場合には導入が◎

前回スプリングを交換しているため、スイッチの押下圧が35g 。
これより下げた場合は絶対に導入しないと安定しない気がしますし、現状でも少し精度が下がっていますので、今後の押下圧変更に伴って検討するつもりです。


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