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死守せよ、だが軽やかに手放せ


お久しぶりの更新です。


わたしは基本的にひとりで行動することが好きで、それはたとえば、ひとりで行動するときの完全な自由さや身軽さが性に合っているからだろう。

孤独ともうまく付き合える。

ひとりでいることを相当満喫できるし、むしろひとりの時間がないと生きられないような人間だ。


けれどもこの頃は、自分のため、自分ひとりの満足のためだけに行動し、生きていくのに、正直なところなんだか飽きてきたというのが本音だ。

確かに他者と共にいるということは気を遣うし厄介だし、自由が制限され、ままならないかもしれないけれど、それでも誰かと一緒にした何かは思い出になる。ひとりだとせいぜい記憶にしかならない。


早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け。(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)


自分の隣に座る誰かの体温や息遣い、腕の重さ、衣服が擦れるあの感じ、いつもより狭い歩幅、喋りすぎて上手く回らなくなった舌、が、恋しい。




近況報告をば。




別にツイートだけで終わらせてもよかったんだけど、TLに文面のみを残していくのはな……と若干思うところがあったので、ひと段階踏んでから読んでもらえるnoteを選びました。

文字数の制限もないしね。(あるのか?あったとしてそこまでかからないが…)



もうご存知の方もいらっしゃるのだろうけど、恋人とはお別れしました。



先月、話があるから会いたいと連絡がきて、わたしとしてはもうずっと前からそんな予感はしていたし、正直なところわたしも(このまま関係を続けていていいのか?)と、ずっとモヤモヤしていて、そうするべきなのかもしれないとは思っていたから(それでもわたしから恋人を手離すということにはどうしても踏み切れずにいた)、それではここでお別れとしましょうということになった。



別れ話は、いわゆるお葬式のような雰囲気には全くならなくて、本当に付き合っているときと変わらぬ雰囲気のまま、互いに軽口を叩きながら今まで言えなかったことや会えなかった間の話、これから歩むそれぞれの道の話が出来て、ちょっぴり感動すら覚えた。

この人がここまで自分のこと話せるようになったのもわたしと付き合ったおかげなんだよな。

まじ感謝しろし。油田くれよ。それか栄誉賞。


わたしとかれの話はわたしとかれの個人的な出来事なのであまりここには書けないけれど、いままで楽しかったし、一番は感謝していると言ってもらえて、過去のわたしが少しだけ報われたような気持ちになった。足りないけどな。ばーか。うそうそ、ありがとうね。




精神的にはむしろ淀みから抜け出たような、ある種爽やかな軽快さがあって、モヤモヤした状態を続けていくよりはすっきりしてよかったな〜と素直に思ったし、意外と元気だな〜とも思った。

喪失感の類はとっくの昔に置いてきたので、次の日は身も心も軽かった。

とはいえ大切なパートナーと別れたわけだから、別れ話の当日は同期に深夜カラオケへ付き合ってもらったし、帰宅後なんかお風呂場でわんわん声を上げて泣いたりしたのだけれど。(関係者のみんなさん、お世話になりました。本当にありがとうね。)

でも不思議なことに今回の涙は、たとえば感動する映画を観ただとか、純粋に悲しいことがあったとき、感情のまま堰き止められたダムが決壊するように流れる涙ではなく、(おい貴様!悲しいんだろ?!泣けよ!泣いてるか?!泣いてるよな?!押忍!)といった、つもりにつもった憂さを老廃物の如く流し出す、どこか理性的な涙だったことを覚えている。

嗚咽と、その息を継ぐ合間合間に、脳が(わたし泣いてます!)とどこかへ宣言していた。

変なところで冷静になってどうするんだ。



朝にワクチン3回目を打って2限に出て、夕方別れ話をして夜は塾講、終えてカラオケ。一日でこれをこなしたわたしすごくないですか?まじで。パワー!って感じ。


ここまで強くなる必要あったのかしら。

強くならざるを得なかったのだけれども。


成熟とは獲得というより喪失である

江藤淳


いろんなことを教えて教わって、それだけでも有意義な日々だったのだと思う。

楽しかったとも思う。

ただ、最も近しい人と切実なことを語り合えない生活は、わたしにとって苦痛でもあった。

他者と共に生きている確かさがなくて不安だった。

あの時ああしていれば、もしこうしていれば?なんて仮定の話、今となっては全部無駄だ。

たくさんの もう戻れない を経験して、またひとつ成長したね。


多大なる感謝を。




わたしは性懲りもなく(というか懲る必要もない)この先の人生も、目の前の愛する人へまっすぐに愛を伝えて、それが叶わないのであればひたすらに幸せを祈り続けていくだろう。


一度出会ったら、人は人をうしなわない。/たとえばあのひとがいたら何と言うか、あのひとがいたらどうするか。それだけで私はずいぶんたすけられてきた。それだけで私は勇気がわいて、ひとりでそれをすることができた。

江國香織『神様のボート』


もうあの人がいなくてもわたしは大丈夫だけど、そのことと、かつて、もしくは今もあの人が大事な存在であることは矛盾しないからね。(でも、正直、もう少し時間が経てば、相手のこともどうでもよくなると思う…経験上…それはごめん…)



恋人と別れても人生は続いていくし、というか普通に楽しいし、早起きにも満員電車にも慣れたし、一年ぶりのクリープハイプのライブは最高にホットだったし、GWに授業はあるし、サークルは賑やかだし、ゴールデンカムイは完結してしまったし……………



あ、そうそう、そういえばスターバックスのアルバイトに受かりました。念願です。

志望動機としては、

①コーヒーが好き ②推しのジャック・オ・蘭たんが元スタバ店員 ③珈琲館でのバイト経験を生かせる 

という単純かつ明確な理由で、ぜつてーにスタバで働きたい!ここで働かせてください!と心意気を持って面接へ挑んだら受かったので嬉しい。頑張ります。





少しTwitterから離れていたから、伝えたいこと?伝えるべきことを書いてみたらこんなに長くなってしまった。(と、言っても別のアカウントには普段通り浮上していたのだけれど)



みんなそれぞれの場所で頑張ろうね。


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