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Like A room[003] 8/10,8/12ソワレ レポ

Like Aシリーズ初観劇。
1,2の予習が甘かったことをここに懺悔します。
めっちゃ面白かったけど、前二作で出てきてた伏線回収っていう楽しみ方を出来なかったことは本当に勿体なかったなぁ、と。面白かったけどな!
公演終了後なので、気にする人はそういないとは思いますが、ネタバレ含む感想と内容整理です。

観劇前に持ってた知識
・舞台はハイタイドっていう島にあるホテル、ペルマネント。
・ホテルは超高層で従業員ですら、高層階へ上がれない。
・登場人物の何人かは幼なじみ?同級生?
・マーマレードボーイは先輩。
・アッシャーは島の外から来た。
・プチは昔、海に落ちた。けど、生きてた。

すっくな!早々に円盤買ってroom4に備えます。
一応、一回目見終わってから情報収集したので以下はその辺も踏まえたうえで書くね。

<あらすじ>
※書いたはいいけど観た人にしかわからないし、日本語でOK案件。

いつものようにホテルの業務にあたる従業員たちだったが、バトラーとアッシャーが姿を見せないことに疑問を持つBBとインスペクター。 
インスペクターは人がいない隙を狙ってプレミアムフロアへの侵入を試みるが、FCに見つかり赤ん坊を押し付けられる。
プチに呼び出され、ハイタイド政府の依頼を受けるマーマ。開発部のドクターを紹介され、本来一般人が知りえないハイタイドの”秘密”を知らされ、外からの来訪者向けのアッパー作用のあるパンを作ることを依頼、もとい強要される。
誰もが“秘密”を持ち、自身を取り巻く環境が変化していくことに不満を持ち、不安定になっていくBB。同じように”秘密”を握らされ表情に陰りを見せ始めるマーマ。
FCはアッシャーの正体、プチ生存の真相をインスペクターに明かす。海へ落ちた自分をハイタイドへ連れ帰るため、身代わりとして海の下へ置き去りにされたFCの子供(ペンギン)を連れ戻したいプチに言いくるめられ、ロータイドエアポートへ向かうFC、インスペクター、CAB360(アッシャー)、プチ、そして、ムーともう1人の赤ん坊。
エアポートでCAB180、ペンギンと再会し、再び子供を材料に交渉をしようとするFC。交渉内容はCAB360とCAB540(CR)をハイタイドへ捕らえる代わりにハイタイドと外界のハーフの赤ん坊2人を置いていくというもの。父親との再会に複雑な想いを持ちながらも、自分の人生は自分のものだと主張したペンギンに言葉で交渉は決裂。FC、CAB360、プチ、インスペクターはそれぞれの思惑を抱えたままハイタイドへ帰還する。
事情を知らない(はずの)BBとキーパー。昔のように隠し事なしにいられない現在に不満を持つBBだったが、”秘密”を握らされ身動きを取れなくなったマーマに「お前は馬鹿のまま、自分を貫け」という脅しにも聞こえる懇願に戸惑う。そして、ホテルの客である謎の女に「あなたはハイタイドの子供じゃない」と言われ、自身の出生に疑問が生じる。

一応、本編としてはここまでなのかな?

ラストシーンでは、舞台中央セットに立ち尽くすBB。
その周囲で、不穏なBGMとともに慌てふためき、怯えるペルマネントの従業員たちとハイタイドの住人達。TORIのCAB180、CAB360は不敵な笑みを浮かべながらその様子を眺めている。
セットの窓にあたる部分にバリケードを張るハイタイドのメンバー。
キーパー「これは僕がハイタイドから追い出される話」
ペンギン「これは僕がハイタイドへ帰る話」
「一人の男がハイタイドを塗り替える話」
「閉ざされた檻に塗り替える話」
「でもそれはまだ先の話」
※セリフは雰囲気で。

「ホテルペルマネントが終わる」

<気になったとこだけメモ>
※考察とか難しいことはしない模様

・おや、ここはペルマネントではないな……空港……ロータイド?から始まるワクワクホテル宿泊。

・ロータイドエアポートのパン屋・ペンギンと資源調査局TORIのCAB180の会話から。会話の内容はいろいろと意味深。

・人差し指の第2関節。

・この二人の関係性がはじめはよくわからない。既知のようにも初対面のようにも見える。一応、ペンギンがエアポートに置いて行かれた時に顔合わせてて、それ以降は特に何もなかったって感じでいいんだよね?

・パンを買うとOXYがおまけで付いてくる。
ハイタイドの物産を買うと付いてくるらしい。
ハイタイドが太陽光と引き換えに手に入れる、水と酸素。
外国から輸入で手に入れた酸素を外国からハイタイドに来た観光客に提供するための囮的パン。
マーマ先輩のパン…ブレッドとパンの違いって何だったのかな?

・ピアノ!ピアノめっちゃ弾くやん!
とっておきの見せ場としてではなく、劇中のBGMとして時折奏でられる舞台上手のアップライトピアノ。FCさんの立ち居振る舞いも相まってとても優雅で美しい。 

・俊吾くん観たさに取ったチケットだったので序盤でバトラーとアッシャーいないよってなった時に「おお???」となる。
実際、アッシャーとしての出番はほとんどなかったね。

・BBのスタイルのよさ。びっくりする。182ってホント?もっと無い??スカジャンに細身のパンツスタイルでこんなにかっこいいと思った人いないわ……。
そして柄の悪さ。ちょっとおバカな感じも愛おしい。

・[Hotel Permanent]がめっちゃかっこいい。シリーズ通してのテーマ曲らしい。歌詞がすごく意味深。
「昨日までのことはもう↑忘れて」で裏声になる感じ、すごく好き。

・全体通して、BB、キーパー、インスペクター、ドクターの歌声が好き。特にBBくん。声域が広い。素敵。

・マーマ先輩の弾き語り。何やら最近は弾き語りに縁があるらしい。

・インスペクターがエレベータらしきものに乗って上を目指すシーン。これまでの作品でも怪しい動きが多かったらしいが、それはただの好奇心によるものなのか、もっと他にワケがあるのか。あと、ホテル内は酸素が供給されてるっていう話だったのに、息苦しそうなのはあそこはホテル外?それとも、ホテル内でも酸素濃度が調整されているエリアとされていないエリアがある?

・公式Twitterで上がっていた、よさげな歌詞の曲。思ったよりもごちゃ付いたシーンで歌っててギャップに笑ってしまう。
あれはキーパーの妄想ってことでOK?ムー(大人)がかっこかわいいのと、チビスペクター(大人)がごついのに動きがちょうどよく可愛い女子で素敵なのと。
家族が欲しいBBとマーマ先輩の娘のラブコメ展開。娘、町一番の美女(身長180cm)。格好がセクシーなようなどぎついような。とりあえず、わざとらしく足組んだ時に見えたおみ足が、あまりにも長くて細くて白くて、本当に目に悪かった。
赤葦京冶の時はなんも思わなかったのに、あの衣装で見ると本当にいけないものを見た気分になる。いや、普通にスカートのスリットから太ももまで見えるっていう状態はだいぶいけないものだわ。足も結構アレだったけど、ごーくんの、よりしんどいところって上半身が華奢なところだと思うんですよね。検証したわけじゃないけど、肩幅結構狭いのでは??あと、なで肩気味?その分、衣装によっては貧相に見えちゃうデメリットはあるけどね。サメちゃんは衣装がちょっともったいなかったなぁ……。
あと、マーマ先輩の嫁で出てきてた和装美女。あれ、健心くんなんですって???それ知って2回目観るときに美女ガン見したけど健心くんに見えない……。ただの美女……。マジかよ。

・喋りのクセが強いドクター。
「スイマセーン」

・マーマ先輩と踊るドクター。
社交ダンスとも縁がある、今日この頃。

・コーナーくんは友達が欲しかったの?
「君たちがいなければバトラーは」みたいなこと言ってるから、ただ単純に友達が欲しかったっていうのとは違うんだろうけど。

・酔っ払いマーマ先輩。狂気しか感じない。
プチのケツに酒突っ込んだり、顔突っ込んだりしてるの笑いすぎてしんどいし、駄々っ子してるのも可愛すぎる。
でも、考察とか読むとそうも言ってらんないような気がして、うすら寒いものも感じる。

・外国から来た人間がハイタイドで生きるために必要な酸素供給装置、OXY。酸素そのものではなくて、缶に詰めてあるから加工品なのか。ハイタイドの酸素濃度に慣れたハイタイド生まれハイタイド育ちの人間には不要で、なんなら酸素を吸うとラリってしまうという。
エレベーターで上階へ上がるインスペクターを見つけたFCがOXYを差し出しているけど、あれはどういう意図があった・・・?結局インスペクターがOXYを使っている挙動はなかったと思ったけど、あの場で吸っていたらおかしくなっていた?FCの真意はどこにあったんだろう。
マーマ先輩は昔、吸ったことがある。今作でも吸っている演技を見た人がいるらしい。

・外国から来た人間がハイタイドで余計なことをしないように酸素が適切にコントロールされたホテルに閉じ込める。
今後は、ホテル外に出歩いた人間(特にTORIの捜査官)の対策として、アッパー作用のある成分を混ぜたパンの開発を進める。
ハイタイドを探りに来た奴をハイにさせて「ハイタイドタノシー!!」って状態で追い返す目論見。
ラストのペルマネント崩壊時にドクターがCAB360にパンを渡している。次回作で完成するのか。

・ほとんどの登場人物がなんらかの「秘密」に縛られているけど、そのしがらみがないキーパーとBB。
BBからは本当に何も知らなくて、それに対して苛立ちを覚えているのがよくわかるんだけど、キーパーは何か不自然な感じがする。
「秘密」を探るチャンス、と言われると不自然なくらいきっぱりと「秘密」を知ることを拒否する。声のトーンは明るいのに、声からも表情からも感情が抜け落ちてるように見える。
ラストの「ハイタイドから追い出される」っていうのとどう関係があるのか。

・FCは本当はどうしたかったのか。
エアポートで赤ん坊を使って取引しようとしたとき、彼が本当にしたかったことはなんだったのか。最後の方の「君に似てパンが好きなんだ」のセリフからすると、本心ではペンギンのことを大切に思っていたはずで。
あれは、見た通りの解釈で合っているのか。ハイタイドの「秘密」からペンギンを守り抜く自信がなかったから呼び戻すことを拒んだのか。それとも、もっと他の理由であの取引を強いられていたのか。FCも何かに縛られた人のように見えたけど、ハイタイド政府で合ってる?
分かりづらい書き方になったけど、素直にペンギンを取り戻す取引を持ち掛けなかったのは、FCの心の問題なのか、それ以外の外的要因によるものなのか。
はなもげみみもげ親子。

・前作で言及されたというアッシャーがハイタイドで子供を作っている可能性。諸事情により、そもそもこの可能性がエモさとしんどさを連れてくる。アッシャーがその辺の女孕ませてる可能性だよ??やばいでしょ、アッシャーの子供。パワーワード。
ただ、Like Aにおける子供の概念がなんか現実とは違っているような気がしたりもする。純正の子供は腕に何か特徴になるものがある?
ホテルマンたちが無邪気に子供を欲しがる様子にもなんとなく違和感を覚える。この辺は作品の根幹に関わる謎っぽいのではっきりと全容が見えるまでまだ何作かはかかるのかもしれない。

・ハイタイドに行った伝説の男。作中言及されないけど頻繁に登場する宿泊客の女性(?)がその人なのか。最後にBBに意味深な言葉を掛けるのも彼女。彼女は何者なのか。BBは本当は何者なのか。

・最初から最後まで分からなかったのは年齢。

FC>マーマ>BB=キーパー=インスペクター=バトラー=ポーター=ベル=ドクター(コーナー)>プチ=メートル≒ペンギン
->とりあえずここは確実?
CAB540(キャプテンR)>CAB360(アッシャー)>CAB180
->階級がシンプルに年齢の通りならこう

[002]ではBB達がハイスクールだった時の話が出てくるけど、その時のプチたちの服装が幼稚園児のスモックみたいなの。まだ観てないから詳しくはわからないんだけど、大きく見積もっても7歳くらい?となるとBB達との年齢差10歳くらい。マジで?
その前提なら、現在のBB達は27~28歳くらい?ハイスクール卒業後から働き始めると仮定して、プチが新卒と考えるとそんなもん?そうじゃないと、30歳とかになっちゃうもんな。BB達が30歳はちょっと違和感ある気がする。マーマ先輩はそれぐらいなのかな?
FCの年齢はちょっとわからない。結構上なんだろうけど……。10年前の時点で6~7歳くらいの子供がいた。大人になってから、試していたのだとしたら、その時点で25歳以上くらい?現在は40歳前後?
TORI組、CAB540はまだ[001]見てないので何とも言えない。下二人はBB達がハイスクールの時点でTORIに入局している。大人になってから入局したなら年上かも?少年兵的な可能性もあるのか。[003]だけではそれ以上の材料がない。CAB360はBB達より2~3歳くらい上の可能性もあるのかな……となるとマーマ先輩と同じくらいってことになるか。同世代の可能性もあるけど、ちょっと年上だと自分のツボにはハマります。
過去作ちゃんと見ればもう少し年齢ははっきりするのかも?
プチたちがあの時本当に幼稚園児だったのかもちゃんとわかってないし。

・エンディングの始まり方がアメリカの映画とかゲームのスタッフロールみたいでおしゃん。ベル&ポーターのダンスは終始キレッキレ。

<内容に関係なく思ったこと>

・死ぬほどケツがいたい。
おのれ、新宿FACEめ。パイプ椅子は敵。

・このストーリーを演劇でやることの贅沢さ。
一人一人の些細な行動に意味があるらしい。
シリーズ初見だったからっていうのもあるけど、本当に目が足りなかった。
ミステリーっていうと、ノックスの十戒に「探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない」っていうのがあるじゃないですか。ある程度は受け手側に考察、推理の余地があるのがミステリーだと思っていて、Like Aも演者たちはそれに必要な行動をちゃんととってるっぽいんですよ。
でもね、人間の目って二つしかないじゃないですか。絶対見逃してるんですよ、大事な何かを。そして、映像化されてたとしてもすべてが映っているわけではない、と。
小説、漫画、映像は描かれているものが全てだと思って考察や解釈ができるけど、演劇って刹那のコンテンツだから情報の取りこぼしがえげつない。
視界の端で零れていく情報を「もったいない!!!」って思いながら見てました。
妹に、「全キャスト定点映像を全公演分くれ」って嘆いたら、「それ、いくらになんの?」って言われて冷静になった。
そもそも、何十時間になんだよって話だよな。

というわけで、Like A room[003]観た感想でした。
次回作も絶対見るわー。

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