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今日の所感(2023年5月4日)

今日の試合の振り返り

大谷選手、今日も本当にお疲れさまでした。

前回登板と今回と長打を打たれて失点にされてしまったけど、5回13奪三振という結果は、一人一人を絶対に抑えてやるという気持ちの表れなのでしょうか。
勝つためにそのときできることを集中して全力で投げているからこその結果でしょうか。
こういうあたりに、キャプテンシーを感じます。

5回はしっかり抑えて1点差をキープしたまま、中継ぎにバトンを渡したところは先発投手として流石だなと思わせます。

あと、何よりも。

どんなに失点していようが、”その後”で、
どんな状況になっても、どんな好打者が打席にいようが、
質の高い投球をしてしっかりと抑えるところ。

さりげないけど、大谷選手が凄いピッチャーだなと思うポイント。頼もしい。ますますファンになる。

ちなみに、4失点されたけど、打たれた長打はすべて、2球目とかのカウントを整える段階の球でした。
最後打ち取りに行った球や空振りを決めに行く球が甘く入って打たれている訳ではないから、そんなに大きくは問題視していません。
これを糧にできれば、もっともっと成長できる!

頑張れ大谷選手!


コラム:”二刀流=大谷翔平の真骨頂”について考える 

「なぜ、大谷翔平という選手が世界一の選手といわれるのか」
それは、大谷選手が二刀流で出場するときが、チームとして一番勝つ確率が高いからだろう。
どんな先発投手よりも、相手打線をねじ伏せられて、またどんな他の打者よりも、相手に恐怖を与えられる。
チームとして、大谷選手が投打で出場している状態が、ベストラインナップになる。
こんな選手、他にはいない。

「なぜ、大谷翔平という選手が世界一の選手といわれるのか」
チームとしてこの試合を落とすわけにはいかない、絶対に勝たないといけない、大谷選手の二刀流デー。
そこで、大谷選手はその期待に応える投打のパフォーマンスをして、さらにチームとしてしっかりとその試合に勝つからだろう。
こんな選手、他にはいない。

・・・

こういう具合で、大谷翔平という二刀流プレイヤーの凄味についてはどの観点からでもいくらでも語ることはできます。いち選手としてMLBという世界最高レベルの野球の舞台で発揮しているパフォーマンスとしての凄味であれば、それはもういくらでも。”MLB史上初”といった記録は、今もなお打ち立てていますし、ここ数年は常にMLBの中心選手として話題にされ続けています。


ただ、ここでは、投打で同時出場することの本来の目的という意味で、”二刀流の真骨頂”なるものをテーマに考えてみたいと思います。
二刀流の真価とは、大谷翔平という選手の真価とは、どのように捉えることができるのか。

それにあたり、まず、そもそも大谷選手を二刀流で出場させる理由について考えてみます。
それは、誰もやったことのないことをやって「凄い!」と周りに言われるためではなのでしょうか。
はたまた、今までのどの誰よりも優れた成績を残して世界最高の選手になるためなのでしょうか。
いや、それらは少なくとも1番の理由ではないでしょう。

『チームが勝つため』

これこそが、大谷選手が二刀流で試合に出場する最大にして唯一の目的だろうと思います。

これは具体的に言えば『試合に勝って、ポストシーズン進出を果たす』ということになりますが、この目標は、二刀流の大谷選手に限らず、すべてのプレイヤーにとっての、試合に出場する最大にして唯一の目的だと思います。

そうなると、大谷選手がその試合で投打にわたって最高の活躍したとしても、チームが敗れたなら、その姿だけで「二刀流の真骨頂」といえるのでしょうか。
私は、結局のところそれは、単なる個人奮闘の物語として受け取られて最後は終わってしまうと思います。最大にして唯一の「勝つ」という目的は達成されなかったわけですから。
その試合を私たちがどんなに頑張って敗戦した試合から”二刀流の真価”なるものを汲み取ろうとしても、それはあくまで選手個人としての賞賛・名誉にしかならないと思うのです。

つまり、『その試合でチームが勝利した』という結果を結び付けないことには、”二刀流の真骨頂”なるものを我々が図るためのスタートラインにすら立つことはできないと私は思います。

もし、大谷選手がその試合でどんなに失点しても、また、どんなに打てなかったとしても、エンゼルスがその試合で勝利したのであれば、最大にして唯一の目的は達成したのであって、試合を振り返れば、どのように大谷選手が勝利に貢献していたかを大なり小なり語ることができると思います。
例えば、二刀流で出場してどんなに失点されてしまっても「失点した分を取り戻すかのように出塁して相手に流れを渡さなかった」といった具合で。
逆に、二刀流で出場して全然打てなかったとしても「先発として試合をつくった」とか「あそこを何とか抑えたからその回から攻撃のリズムが出てきた」とか色々どのように勝利に貢献したかは言及できるはず。
また、二刀流ではなく打者(DH)として出場しているときであれば、たとえ大谷選手が全然打てなかったとしても「アウトになったけど、あの進塁打が同点につながった」とか「後ろに大谷選手がいるから前のトラウト選手に勝負してもらえた」といった具合で大谷選手の貢献している点を多少なりとも捉えることはできるはず。

しかし、そのように1試合単位で取り上げて二刀流の真骨頂は語れません。シーズンをチームが勝ち切って、ポストシーズンに進出できたのかということは、二刀流大谷翔平選手の真価を図るための、必要不可欠の条件だと思います。

もし、エンゼルスが昨年、一昨年につづき、今年もポストシーズン進出はできなかった、仮定します。
そうなると、大谷選手がDHとして負けた試合のほとんどに出場している以上、周りからは「個人として凄いのはわかったけど、大谷選手のようなTWPがチームにいることは、果たして本当にチームにとってプラスになるのか(大谷選手がいる関係で5人ローテにできないからetc…)」といった意見は必ず出てくると思います。

さて、ここまでつらつらと述べてきましたが、結びに入ります。

大谷選手の所属するエンゼルスがポストシーズン進出を果たしてからようやく、我々は、”二刀流の真骨頂”とはどういうものかについて、ひいては、大谷翔平という選手の真価について、はじめて正確に捉えることができると私は信じています。まだ現時点ではその全容を語れる状況にはないと思います。大谷選手が所属してからエンゼルスはポストシーズン進出すらできていないから。

私も大谷選手の大ファンなので、個人成績も悪化したらすごい気になるし、サイヤングとかMVPとかも勿論獲ってほしいですよ。でも、それでも、今年は、そういうことよりも何よりもともかくチームがシーズンを勝ち切ってポストシーズンに進出してほしい。

そうなれば、「これが二刀流の真骨頂だ!」と、「大谷翔平という選手の真価はこれほどなんだ!」と、ようやく十分に認識することができる。


・・・
そういう風に思っています。


最後に

本当に大変だと思うけど、これからもチームの大黒柱として、エンゼルスを頼みます、大谷選手。

そして、二刀流・大谷選手をテーマにこれまでずっと述べてきましたが、元をただすと、野球はあくまでチームスポーツです。

チーム全員で戦って、全員で打って、全員で投げて、全員で守って、全員で走って、全員でいいプレーをしないと、試合に勝つことはできません。

一人じゃない、全員で勝つ!
エンゼルス、頑張れ!

以上


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