二人三脚の受験奮闘記3

やればできるんだという自信が戻ってきたところで目標のない努力はどこかで失速してしまう。とりあえずは学校の勉強を中心にして夏までに将来の自分というものをちょっと考えてもらうことにした。何でもいい、先のことなど誰にも分からないのだから。

6月ごろだったろうか。とりあえず国立大学に行ってサッカーをしたい、と言うようになった。別にそれでも構わない、何か目標があって自分を高めていけば道は開けるものである。

とりあえずはセンター試験の対策をしながら普通の試験対策もついでにしていった。結局のところ教科書を中心にした勉強をするのがいちばんの近道で、小手先のテクニックなど緊張すると吹き飛びかねない危ういものだからだ。いざという時はセンター試験で稼いで2次はしのぐだけでもよい。出ない問題や、みんなができない問題はやらない。自分が満点とるためにしたのも全く同じで、特に難しいことは何もせず、逆に無駄な勉強を一切、排除して純度を高めていった。人間のメモリなど限られるものだし。

それからは二次対策も見据えつつセンター試験の問題に耐えうる対策を少しずつしていった。

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