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映画 バクテン!!

映画バクテン!!観てきました〜
アニメは放送当時に見てて、先生のエピソードが本当に大好きで。
先生の話がピックアップされるって珍しいなぁ〜と当時思ってたけど、今回の映画でも選手だけでなく先生・監督の物語もきちんとあって、とても良かった。

少し前に映画の特番で、製作サイドの方が「インターハイの話にするか、アオ高の彼らの話にするか、から話し合って、やっぱり彼らのお話だよね、と作り始めた」と聞いていて、
その時は「え、でもインハイ出るんやろ?」と思ってました。
けど観て納得。彼ら のお話でした。
そこがすごく良かった。

前回見た高木さんと似ているような、でもベクトルが違うような青春のお話だったのだけれど、
インハイが終わり、3年生の引退・受験、先生の退職、残されたたった3人の選手とマネージャーたち。
この部を作った3年生と先生がいなくなってしまう、離れ離れになってしまう、という残された1.2年生の、応援したい気持ちと、なんで?という複雑な気持ち。
そりゃお利口さんに心からの「頑張って」なんて言えないわけですよ。ええ。言いたいんだけどね。

その虚無感と、焦燥感と、自分への不甲斐なさと、
見ていて辛くはあったけど、1人じゃなくて良かったね。4人一緒で。
違う人間だからこそ、上手くいかずにぶつかって、でもぶつかったからこそ、動くことができた。
新キャプが青森まで行って土下座してたの、本当にかっこよかったよ。
そこからのシロ高キャプテンも監督もほんとにかっこよかった。
敵だけど、ライバルと認め合っているから、できる行動、出てくる言葉。
大好きなものが同じだから、ライバルだけどできる事なんだよな。
全てが「男子新体操が俺たちは好きだ」に繋がっている気がして、眩しくて熱かった。

仲間と一緒に頑張る喜び、作る喜び、合わせる喜び、
「あなたがいる」だから跳べるんだよ。本当にその通りだなって。

話は戻るけど、インハイ練習のために家族が応援してるところ見れてめちゃくちゃ嬉しかった!
部活に家族は不可欠だから。
あの存在があるから、彼らは全力で部活出来るんだよな、と実感出来て、更に彼らの解像度が増した。

また、演技シーンは本当に息を飲むくらい圧巻。
何あのカメラワーク、何あの演出。
アニメでしか出来ないことをふんだんに盛り込んで、めちゃくちゃ引き込まれる演技でした。

曲も林ゆうきさんということで、男子体操経験者であり、そこから音楽活動が始まったという、まさにバクテン!!の音楽を任せるには最適なこの方の音楽。
体操演技と、声優さんの息遣いと、カメラと曲がバチッと合わさって1つになった演技シーンは、
本当に本当にかっこよかった。
(練習シーンのTシャツ腹チラも良かったですね)

シロ高の監督も言っていたけれど、先生が男子新体操を広めるために先生という職を辞めるという決断。
今の選手生徒達には間に合わないけれど、彼らのように新体操を始めた子供たちが、将来、長く選手として輝ける場を作りたい、という思い、
それはきっと、アオ高の生徒達を見ていたから出てきた気持ちなんだよなぁ。と思うと、本当に与えているのは片方だけではないのだよな、という気持ちになる。
生徒達が一生懸命走り切れたのも、もちろん自分や家族、仲間のお陰もあるが、先生の力も大きくて(なんてったって部を作ったからね)
先生が新たな夢を持てたのは、この生徒達のおかげなんだよなぁ、と思うと、
いくつになっても青春はあるんだよなぁ、と思うことができる。
最後の先生へのサプライズ、本当に成功して良かったね。

みんなの新体操が好きな気持ち、仲間が大好きな気持ち、映画の最後の最後まで感じることができて、ほんとに出会えて良かったね。
私もこの作品に、彼らに、出会うことができて本当に良かったです。幸せです。



「あなたがいる」だから。





劇場特典でクリアファイルを貰って、最初見た時、手前の1枚と奥の2枚目で1つの絵になるけど、普通に紙入れたらこれ、
手前に描いてあるの翔太郎、美里、亘理、栗駒ちゃん、の4人しかいなくて、
3年生引退だから?でも先生は??と不思議に思ってたんだけど、
最後まで観て納得。そしてなんてことしてくれんだ、という気持ち。(褒めてる)
これ見る度にしんどくなっちゃうし、ファイルとして使えないね…ものすごい仕掛けをありがとうございます。見終わった後も楽しませてもらいました。(私の情緒はぐちゃぐちゃだ)


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