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線は、僕を描く

水墨画に魅せられた青年の話。

水墨画って小学生の時に少しだけ授業でやったことがあって。
私がやったのはいつもの墨を水で薄めて雪だるまを描く、ってものだったんだけれども、プロが描く水墨画ってこんなにすごい作品なんだな…と、当たり前のことに感動していました。
障子や掛け軸なんかを見たことはあったけども、自分とは遠いものだったんだよなぁ…

だから、水墨画の作品に涙する主人公を見たとき、友人と「こんな作品に出会えるっていいよね」と話していました。
作品を見て、魅入られて、涙が出るって、なかなかない経験だと思うから。
そういう作品に出会えることって本当に奇跡で、素敵なことだなぁと改めて思いました。

当たり前にあったものを、あっさり失ってしまって、しかも悪い形のままで。
ずっと動き出せなかった彼が、水墨画と向き合ううちに、生を取り戻していく様はただただ、応援の気持ちでいっぱいでした。
きっとこれからは、後悔のないように生きていけるんじゃないかな。
この先もずっと彼を応援したい、そう思わされる主人公でした。

水墨画の作品はどれもこれも本当にすごくて。
色の濃淡、線の強弱、白黒で生み出すところが少し漫画と似ていて。でも一枚の絵で表現していて。
こんなふうに落とし込むことができるのか…
と感動しまくりでした。

お弟子さんがパフォーマンスしていた龍は圧巻だった…
道具も表現できるのならばなんだっていい。
失敗さえも、絵にしてしまう。
楽しそうに命を吹き込む姿にほんとうに引き込まれた…
かっこよかった。

生で見てみたいなぁ。



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