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ハウ

観ました。
声帯を潰され、思うように声を出せなくなってしまった保護犬と、恋人に振られ一人になってしまった主人公が出会い、家族になっていく描写はとても多幸感に溢れ、ペットを飼ったことがある人間なら誰しもが共感できるシーンが満載でした。
私もハムスターやミニチュアダックスを飼ったことがあるので、あの喜びと幸せに満ちている主人公の気持ちはとてもよく分かりました。

そこからのハウ(犬)との別れ。
主人公の懸命な捜索や周りの人の協力も虚しく、亡くなってしまったのかと絶望するシーンは、最初のエピソードがあったからこそ、見ていても悲しく、心が重くなりました。
しかしハウは生きていた。
飼い主の元に戻ろうと必死に走る姿は、なんとか再会してくれ!と願わずにはいられませんでした。

旅の途中でハウが出会う人々も、何やら難しい顔で大変な思いをして生きているようで、見ていて少し困惑しました。
しかし、その人たちを癒やし、背中を押していくハウの姿に、犬ってすごいなあ、賢いなあ、と感動するばかりでした。

お腹が空いて、食べ物をもらって、汚れて、キレイにしてもらって。
たくさんの人たちに優しくしてもらって、たくさんの人たちを元気づけて、ハウのすごさを見れました。

しかし、ラスト。
ようやく飼い主の元に戻れた!と思っていたのもつかの間、ハウは別の家族のペットになっていました。
主人公はハウとすんでいた家を明け渡し、そこに新しい家族が住み始めていました。
嬉しさも束の間、状況を察してリードを返す主人公。
切なさで胸が締め付けられる思いでした。
ハウと再会して、今度はサヨナラを言って別れ、泣きじゃくる主人公。ただたださみしく、悲しかったです。
でも、大事な大事なハウが生きていて良かったね。

でもでも、物語なのになんでこんなラスト…!!!と悲しくなりました。


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