ゆらゆら
トラップサウンドって何よ
ドラム&ベースはinbloomからそのまま流れとか受け継いでいるし、inbloomよりも低音の心臓を叩くようなドラムが強いことは聞けばわかる。そして「ゆらら」のとこに速いテンポのハイハットがいる。凄い細かい刻みのやつ。シンセも変わらずいる。サビとか「運命の花」って盛り上がる手前とかにキラキラしてる。
なのでこの方が解説している通りの条件を満たしている。公式が煌びやかさと言ってる箇所が、シンセなのだろう。多分。
歌詞を読んだ感じ、特に何も言うことのない明るく可愛い曲だ。
内容も繰り返しが多いし、二重に読めるようなところもない。と思う。私は感じない。純粋に彼らからファンへ向けた曲を君と僕と言っているはず。
さてこれはinbloomのスピンオフだというので、inbloomを振り返る。
今回ゆらゆら日本リリースにあたり、inbloomも日本語版が出た。それを見てみると、少しだけ歌詞に違いがあったので、比較を出す。
日本版は先日FirstTakeで披露したやつ、直訳はMVの字幕から書き出したものなので大文字小文字改行不足などは全部私仕様です。
真っ先に感じたことが「歌詞がまんま」だった。
ただよくよく見てみるとそれなりに違う。本家に比べてもっと"僕"主体になったし、薄暗さが消されている。
『未完成な僕らが君に向かって一生懸命走っていく』といわれているが、日本版は確かにそう。本家だとまとわりつく薄暗さがどうしても印象強いし、わざとそう作っているとも思う。
例えば変更点として
枯れるから→枯れるなら
君にあげる→君だけを
始まりと終わり→朝も夜も
知っていながらも怖がらず→分かってはいるけど
結末は変わらなくても→同じでも
やっと踏み出した第一歩→踏み出した足先
直訳で「枯れるから」というのがどうしても運命を変えるに繋がらないんだけど、「枯れるなら」というのなら繋がる。
始まりと終わりが朝と夜に変えられたのも、実質的に同じなのに暗さがなくなっている。ZB1は始まりと終わりがかなりはっきりしているグループなので、直訳(MV字幕)が本当にその通り過ぎてオタク納得なんだけど、それがまろやかにされている。しかもそこに繋がっていたのが「君にあげる」だったのに、「君だけに」にされている。
なので、『投票でデビューする最初からグループ解散の最後まで、僕のすべてを君にあげるよ』という自己犠牲の読み取れる意味が、『朝も夜も君だけ(を思っている)』に変えられて、暗さがないうえに可愛らしくなっている。
私はinbloomページでこの曲の君はアイドルの比喩ではないかと書いた。
アイドルそのもの、もしくはアイドルをアイドル足らしめるのはファンであるということ。
でもゆらゆらとセットになっているinbloom日本版の君は、ちゃんと君なのだ。
そういうinbloomの流れを持って、ゆらゆらもやはりちゃんと"君"だ。
ゆらゆらはMVティザーの時点でCRUSH要素を入れてきた。
「するどい痛み、傷。そんなことがあったとしても、今僕は君と笑っていたい」そんなセリフと共に出された剣を引きずるハオ。
CRUSHの特徴は、そこまでしなくてもいいのではと言いたくなる歌詞だ。
その要素がゆらゆらにもいる。「僕のすべてかけて」
inbloomのスピンオフだと名乗るのに、ティザーの時点でCRUSHをはっきりと入れてきた。MVだとそこまで強くはないけど後半ハンビンが傷を剥がしている場面が映っている。
CRUSHは2ndアルバムの曲だ。
ということは、ゆらゆらは1と2両方の要素=要するに今までの彼らの全てを抱えている可能性がある。
そして、私がゆらゆらを最初に聞いた時にこれはTake my hand(2nd収録曲)っぽいなと思ったのがいくつかあった。
take my hand要素ではないかと感じたもの
太字にしたのがゆらゆらの歌詞にあるもの。
そしてダンスの始まりでハオがテレに手を握られ起こされているのも、すごくtake my handっぽいのです。
take my handは美しいステージとそこに連れてきてくれたファンを描いた曲。
melting pointとCRUSHはアイドルとファンの関係性の曲ではないと思うんだけど、この曲ははっきりとそう。ティザーのセリフは、揺れない花はないにかかっている気がする。
とにかくゆらゆらは違う世界線に来たのだ。
take my handは1stと違って暗さがない。本当に綺麗な曲。だから暗さがない世界線のゆらゆらに繋がってもおかしくない、というより自然なのだ。
1st、2nd、そして3rdではないけれど3番目に登場したゆらゆら。違うようで違わない、無関係ではない3番目。
ゆらゆらは日本デビューの曲。彼らの2回目のデビューの曲。
デビュー曲はどんなのにする? そう考えた時に出てきた、かもしれなかった楽曲。
今までずっとファン向けの曲を出してきた。
ゆらゆらなんか全部入れてきた。これで一区切りつく気はする。
MVの感想。
ピンク凄い。
すぐに見つかる共通点はいくつかある。
まず衣装。inbloomは白にデニムでぱっと見制服のような衣装と、黒いのと、カラフルなの3種類ある。ゆらゆらも3つあって、一つはそのまま制服。
次に花。inbloomは真っ白に青紫と少しの黄色。ゆらゆらは御覧の通りカラフルなんだけど、9人が3人ずつ別れた時には青系黄系そして全部の三種です。
最後に蝶。inbloomでは始まりに、ゆらゆらでは終わりに飛んでいます。
これはどう見てもファンです。dotで出来た蝶は、彼らに投票したネット上のファンの粒の塊。ゆらゆらで開始にあの白い蝶のようにと言ってるので間違いないです。
細かいところでいうと、自転車に乗っていたり花束を差し出していたりもする。花びらや羽も時が止まるし、皆で走るし、廊下の向こうからこちらに向かってくる。
コンマ的には違うんだけど両者3分12秒のMVなので、もしかして時間的に揃えてたりするかなと思ったんだけど、同時再生してみてもさすがにそれはなかった。
とりあえずinbloom要素を入れたのは確かで、「これはinbloomのスピンオフです!!」と主張してきているのは一発で分かる仕様になっている。
ただ、ゆらゆらのもう一枚の写真だけは何かさっぱりわかんないです。本当に何だろうねこれ。
正直MVの構成ってそんなに変わらないのではと思う所もあって(まず全員自己紹介のように出してダンスパート入れて場面転換してみたいな)、こじつけばかりの可能性も多いにあるんだけど、歌詞にしろMVにしろ、そんな要素として見れたら面白いですよねって感じ。
ダンスが出たし、割り振りが平等だと思うんだよね記事を書いたので追記。
ゆらゆらはかなり最後にかけて畳み掛けてくる曲だと思うんだけど、その最後がギュビン→マシューなのが凄く曲を表していると思う。私はギュビンに強い少年みを感じると紹介で書いているんだけど未だにそれは健在だし、MVでマシュー以上に目立っている人はいないと思うから。ピンク髪というせいも多分にあるとは思うけど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?