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C-monologue

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長めの文章|どのようなジャンルのものなのかわからない|読み物として|イメージ(絵・写真)、詩画に通ずるものもあるかも
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2018年11月の記事一覧

耳にした。 また一人。 遠退いていく背中の気配。 指先で頼りない背中をなぞる。 思い返せば、あの背中が物言わずないているようにも思えて、落ち着かない気分になる。 違う手段を、と話していた。 「ごめんなさい」と頭が下がるけれど、その言葉が必要なのは、果たして?どうにも気持ち良く喉から力が抜けない。 違っているのは自分か、それとも? 止めることもできなければ背中を押すこともできず、決まり文句のように「ありがとう」「次も頑張って」と月並みの言葉が口から出てくる。 よく聞