『ファイトソング』Eve

人生が戦いであることを思い出させてくれる曲。

もともとEveさんの声や歌い方が好きだった。でも歌ってる歌が自分にそんなに刺さらないかな、いい曲ではあるんだけど。そんな感じでハマることはなかった。

チェンソーマンのエンディングでこの曲を聞いた時に既に刺さった。とうとう僕好みの曲を歌ってくれたなあなんて思って、聞いてみたり聞かなかったりを繰り返していた。じわじわと火が燃え広がるような火のつき方。なんて感じたけど、きっと最初に聞いたあの時に既に火はつけられていたんだな。

気楽に行こうぜ
常識なんて知らんぜ

力みすぎた体から力が抜けるような歌詞だ。

全部投げてこっちにおいでよ。なんて甘い言葉をくれるひとがいた。もう散々投げ捨てて逃げ惑ってきた人生だというのに。

僕には「死んでもいいよ」と同じ響きを感じた。もう何もかもどうにもならなくなったとき、そうしてしまえばこのクソみたいな物語を終わらせられる。じゃあそうなるところまで足掻いてみようじゃん、なんて生きて。

投げやりで自暴自棄。そんな覚悟な割に這い上がってこれた手応えはある。それが僕の自信になっている。いまだにもう終わらせてしまおうかなんて感情も根を張っているけど。

僕のようになりたかったと言ってくれた人がいた。
笑ってしまうね。僕の何が君にそう思わせたんだ。クソしょうもない賞賛に敬礼。
ただ普通に生きたかった。それがあまりに遠くて手に届きそうにないから独りで道を切り拓いていこうと思った。続きたいもの好きはあとに続けばいいさ、という高慢を指先で振り回しながら。

でももう逃げられないな。逃げられるときは逃げてやり過ごすけどさ、もっと自分の人生戦っていくよ。あなたにかっこいいと言われたいので。掻っ攫っわれて守ってもらうようなヒロインじゃなく戦って助けに向かえるヒーローでありたい。というのは理想論。
他人のさした傘の下に蹲るみたいに依存していられたらどんなに楽だろうね。それを夢想することはやめられないけど、そんな自分は死んだほうがいい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?