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字書きをやめた

もう自分の人生の中に物語を書く余裕みたいな、そういうのは無いんだなと思った。思ったというか気付いた。
多分だけど無くても生きていけるし、それよりやらなきゃいけないこといっぱいあるし、振り返ってみて何も書いてないし書けていないし。
僕の字書き人生終了だな。終わったんだ。
とか思ってたら仕事中なのに泣きそうになった。そんな自分に価値あるか? 他人がなんと言おうとクソも価値が無い。他者から見て自分らしくあるために書くことが必要なのではない。書くことが僕の人生なのだ。
一番書くことに熱中して過ごした高校生の頃、そのときの作品は失われているけれどその時の僕が残してくれたのが「文章を書く」という行為だ。
それを手放した人生は嫌だった。もう強烈にそう思った。そうなるなら死んだほうがいい。なんてやり過ごしたはずの希死念慮がダッシュで帰ってくるほど無理だった。

もう一度
遠くへ行け 遠くへ行けと
僕の中で誰かが歌う
どうしようもないほど熱烈に

米津玄師『ピースサイン』


十代の頃の僕に怒られるなあなんて思って、出てきた言葉が「手放して死ぬくらいなら死ぬ気で取り戻しに行け」だった。

ということで、字書きやめないことにした。と言ってもなんも書いていない。Twitter(X)と日記が少々みたいなものなので、端から見れば終わってる字書きなんだけど気持ちだけやめてないことにした。新年一発目がタイトル詐欺。

今後字書きであるために何かを犠牲にするかもしれんけど、やむを得ん。自分にとっての自分が価値あるものであってほしいから。

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