毎日締め付けられているきみへ。
将来。
あやふやな輪郭のくせに強烈な引力を持つ言葉だなあとおもう。
将来。
ってそもそもどういう意味なんだろうともおもって調べたら、まあ厳密には割愛して
「〜しようとする。まさに〜せんとする。」
などを指すとのこと。
つまり、「今しようと思ってたの!」
は、すべて、将来のこと。今はまだやってないから。今お風呂入ろうと思ってたの!
将来、不安だね〜。
これからくるもの。
今はまだやってないこと。わからないもの。
ぜ〜んぶあやふやで、去年のわたしは今年のわたしのこと想像もしてなかったし、今日のわたしは明日のわたしのこと想像できない。だからこわい。
人間はわからないものや知らないこと、かつて苦しめたものに対しては生きるために防衛本能が働くので、恐れるということをします。
よくわからない何かか、あるいはかつて苦しめた何かがきみを恐れさせていて、それはきみが生きるために必要なことなんじゃないかなと、わたしはおもいます。
挑戦する、進む、が何を指すのかわたしにはわからないけれど、誰かと比較して無理に自分をきつく縛ることはしなくていいんじゃない?
ある日突然、畑を耕したいとおもうかもしれないし、
ある日突然、好きだった人と別れたくなるかもしれないし、
ある日突然、好きな音楽に納得がいかなくなるかもしれない。
その時がまあチャンスというもので、せめてそのチャンスは見逃さないでいられるよう、自分の言うことは聞いてあげる癖がつくとよさそうです。
あとは、あまり長期間でものごとを考えたり予測したりすると、果てがなさすぎてエネルギーを使う。のでやめたほうがいい。取り急ぎ今週はどうしようかくらいだけ考えるといい。慣れてきたら期間を伸ばしていけばいい。
きっときみは元々想像力が豊かな人なので、色んな可能性を見出だせる。見出してしまう。
それが膨大な選択肢になって負荷をかけてくる。
何となく日々を過ごしてたって誰にも迷惑はかからないし、前に進む、も、他人から見たら後ろに退がっているように見えたりするからどうにもならない。
今進んでるんですって伝えないと自分にも他人にも伝わらない。
だから、自分の言うことを聞いて、じっと待ってみたっていい。
べつにいつ何したってどう生きたっていいよ。
あしたしんじゃうかもしれないし。
なら好きにしたほうがまだマシじゃんね。
2022.11.28 あとり依和 より
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