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実家の湯船は水漏れがひどい

サムネは散歩してたら日光浴していたバッタ

虫が苦手な人はごめんね

今年2回めの帰省は仕事を休んで帰る

なんでもない日だった。だからこそ実家に帰る。
混まない時間帯に新幹線に乗り込み、親以外に会わないようにした。
なんなら親とも大声で話さないようにしながら。
できるだけの対策はしたつもりだが、向こう3日間はちゃんと連絡を取ろうと思う。
コロナ禍に入ってリモートワークをしたり、引きこもる様々な大義名分ができて、生活の多様性は拡大したし、自分も適応しつつあるけれど、
実家に帰るだけで神経を使う時代になってしまったことは、少し寂しいかもしれない。

田舎には何もないが、それがある。

田舎の平日。昼間には人も車もほとんど往来せず、蝶の羽音が聞こえて来そうなくらいの静けさに包まれる。なんなら蜻蛉の羽音は聞こえる。
やることと言ったら親との会話くらいだ。いつもはなんとなくイライラしながら聞いていた話だったが、自分でもわからないが今回の帰省では話をしっかり聞く余裕があったように思う。
「なんとかそっちに行けないものかねえ」とも言っていたので、いろいろに話を通してみるかい?とも言いながら、僕にできることを色々考えているところでもある。
「一人でなにかしようとするといろいろな不運がありそうで不安」とも言っていた。僕も実際何かを始めるときは色々と心配をするので、これは遺伝であるかもなあと思った。電車の移動で「脱線したらどうしよう」と言っていて、僕もよく考えるので、ああ、よく似ているとも思った。

老いる親を遠方に置く不安

多分僕の年代の人間はそろそろ老いた親と向き合う時期になる。遺産の相続、実家の扱い、墓の扱い……そこに乗っかる諸費用など、正直面倒なことが多い。
ただ、親と明確なコミュニケーションが取れなくなると余計面倒になるので「終活」はやったほうが良いのではないか、というのは割と賛成する。多分やったほうが気が楽になる。
親自身の健康管理の甲斐あってか、そこそこの年齢でも僕より背筋が伸び、足も上がっている。血圧やコレステロール値は少しずつ上がっている(僕もコレステロール値は黄色信号なので遺伝を感じている)が、それも薬でコントロールして過ごしている。幸い元気であり、その姿を見て安堵する。
確実に老いてはいる。綺麗だった手には年季が入る。顔の皺はそこまで増えていないが、たるみが出てきた。老いてはいる。
いざという時に片道数時間をかかる場所に住まわせるには不安が残る。
一方で親が誰も知り合いのいない場所で暮らすことをためらう気持ちもよくわかる。この折り合いをどのようにつけるかが、直近の問題だ。
幸いなことに僕の親なので、自分で決めよう、考えようという意志が強い。よほどぶっ飛んでいない限りは、親の意志を最大限後押しする方向で、余生を過ごしてほしいとは思っている。

多分、これからの僕らが向き合うべき問題の、最初の最初の部分に触れている感覚がある。
特に田舎から上京し、生計を立てる長子の各位は、親と土地の問題はかなり面倒くさいものだと思う。実際面倒くさいし、考えたくないし、金で解決できるならそうしたい。
いざという時の相談先とか今のうち二調べておいたほうが良さそうだ。

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