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大分県地価の上昇傾向について

 大分県の地価は数年にわたって上昇傾向にあります。全国の地価は、三大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)や地方4市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)では上昇しているものの、その他の殆どの地方圏では上昇傾向はありません。そのような中、大分県の上昇傾向は特徴的だといえます。復興等の影響のある福島県や熊本県以外では、大分県、石川県くらいになるかと思います。

 要因としては、一つ目は大分駅周辺の再開発があるようです。駅ビルや複合交流施設(ホルトホール)、商業施設(大分オーパ)等の新設により、駅と市街地の回遊による賑いが創出されています。

 もう一つの要因としては、観光客数の増加があります。じゃらんリサーチセンターが発表した「テーマ別・都道府県魅力度ランキング」における「旅行先に対する総合的な満足度(18年度)」は、1位が大分県でした。宿泊関連施設への投資などもありますが、インフラ等の整備を地道に行ってきた成果が出ているといえます。


 都市圏と地方圏で地価の格差が広がる傾向にありますが、大分県のこのような事例は、地方においても価値を向上させるためのヒントを与えてくれそうです。

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