見出し画像

ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」を見てほしい!!!!!


このnoteは、2021年10月にテレビドラマ・同年12月に舞台にて展開された荒牧慶彦さん主演の作品「あいつが上手で下手が僕で」、略して「カミシモ」を知らない方に向けてご紹介する内容となっています。

絶賛カミシモロス中で円盤を待つだけの物体と化している私ですが、""狂い""を極限まで抑え、怖くない文章を書くことを努めますので、お時間がある方は読んでくださると嬉しいです。

ドラマや舞台単体で見てもとても楽しめるものなのですが、ふたつのお話が繋がっていることもあり、ドラマを見てから舞台を見ると最オブ高の高なのでまずはドラマから。第1話の内容と放送前に解禁されていた情報をメインに書いてまいります。
少しでもネタバレはちょっと…という方、及び、現時点でご興味を持ってくださった方は、Huluから配信をご覧になるか各通販からBlu-ray・DVDを手に入れてみてください!!

【Amazon】
Blu-ray BOXDVD-BOX
【アニメイト】
Blu-ray BOXDVD-BOX
【HMV】
Blu-ray BOXDVD-BOX
【タワーレコード】
Blu-ray BOXDVD-BOX

※特典の有無などは各通販ページをご確認ください。


ストーリー

ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」
公式サイトよりキャプチャ


物語の舞台は神奈川県湘南地区にある「湘南劇場」。通称・遭難劇場とも呼ばれる場末のお笑いライブハウス。
いつも閑古鳥が鳴いていて、お客さんは毎日来てくれる二人のみ。都心から外れた環境のせいなのか、所属しているお笑い芸人たちに魅力がないからか、どのコンビも芽が出ずに燻っています。

物語は主人公の時浦可偉(ときうら かい)が湘南劇場にやってくるところから始まります。彼はピン芸人として他の劇場で奮闘していたのですが、そこで上手く馴染むことが出来ず、ある時楽屋内で起こった窃盗事件の犯人として濡れ衣を着せられたことから島流し(※湘南劇場に飛ばされることの揶揄)に遭ってしまいます。

やってきた湘南劇場の楽屋は物が溢れてゴチャゴチャとしているわ、芸人たちは賭けカードゲームに興じているわで見るからに環境が劣悪。たった今新しく入ってきたばかりの時浦くんがいるにもかかわらず突然喧嘩が始まったりして、芸人同士の雰囲気も悪いです。そしてステージではお笑いライブが行われているのですが、客席にいるお客さんは2人。しかも全くウケておらず、真顔です

そんな劇場の様子に時浦くんがドン引きしていると出囃子が鳴り、彼も有無を言わさず舞台に立たされることに。必死に持ちネタのフリップ芸を披露しますが、やはり結果は散々。
しかし、時浦くんのネタを見ていた同じくピン芸人の島世紀(しませいき)に「俺とコンビ組もうや」と持ち掛けられて……。

第1話で二人がコンビを組むまでも一波乱があるのですが大体こんな感じ。時浦くん・島さんのコンビ《エクソダス》が無事、寂れた湘南劇場から脱出して芸人として成功できるかどうか!?というストーリーです。


ドラマは長回し撮影の手法が用いられているのが特徴。第1話でも10分31秒のシーンをワンカットで撮っているらしく、臨場感があるものです。
劇場は1階が受付・ライブ会場、2階が吹き抜けの楽屋という構造になっているのですが、それぞれ同時進行していく場面もあって非常にリアル。筒抜けになっている声も拾うとより一層楽しいです。

また、第1話では、時浦くんが劇場にやってきたタイミングでアマゲンというコンビがコントを披露しているのですが、そのネタもとてもシュール。
「そりゃ売れないわ……」という感想を一発で感じさせます。

そして、その後に披露される時浦くんのフリップ芸も、「あ、あぁ~~っ……。面白い、けど、確かにちょっとマニアックだ!?」みたいなもの。
後に島さんから「ハガキ職人とかやってた?」「机で考えたネタ特有の暗さ」と評されるのですが、確かにそれっぽいのです。ぜ、絶妙〜
そのような感じで、是非それぞれのコンビの芸風やクオリティ、成長などにも注目してほしいです。

以下、湘南劇場に所属している4組のコンビをご紹介します。(※私の感想も多分に混じっているので掻い摘んでお読みください)


エクソダス


主人公・時浦可偉(演:荒牧慶彦さん)と島世紀(演:和田雅成さん)の漫才コンビ。時浦くんがボケ(下手)、島さんがツッコミ(上手)を担当。

ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」
公式サイトよりキャプチャ

芸風としては正統派になるのでしょうか。時浦くんの少々捻ったボケをベースに、島さんが関西弁で小気味良くツッコミを入れる感じです。
時浦くんは自分のネタにプライドを持っていて、一貫して頑固な性格。島さんに「こういうネタどう?」みたいな話をする時に、自分で言って自分でウケているところがなんとも言えません。
前の劇場に馴染めなかったということから陰キャかと思えば、意外にも情に厚く、口悪くキレることもあり、積極的に他の芸人たちに関わります。
また、これは重大なネタバレで申し訳ないのですが、3話で完璧な女装姿が披露されますので是非見ていただきたいです。(これだけは言わねばならないという使命感)

一方、島さんは遅刻癖があり、直情的で喧嘩早く、ちょっとのボヤで済むところを大火事にするトラブルメーカーです。しかしまったく表裏がないので憎めず、沈んだ空気を切り替えられるムードメーカーでもあります。でも本当に大体島さんのせい。いい加減にして!

※以下はキャラクターが提出したとされる「履歴書」

みっちり書く時浦くんと「俺が地元で声かければ後輩100人集まります!」とか書いちゃう島さん。やべーやつだ!


らふちゅーぶ


鳴宮良(演:崎山つばささん)と蛇谷明日馬(演:鳥越裕貴さん)からなる漫才コンビ。鳴宮さんがボケで、蛇谷さんがツッコミを担当。

ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」
公式サイトよりキャプチャ


漫才もフリートークも強い実力派で、鳴宮さんが蛇谷さんを振り回すような掛け合いが絶妙。湘南劇場内では一番期待度が高いコンビ。

鳴宮さんが書くネタは恐らく他の劇場やテレビでも通用するレベルで、蛇谷さんはそんな彼に頼み込むかたちでコンビを結成。周りから「格差コンビ」と評され、蛇谷さん自身もそれを感じて鳴宮さんに強く出ることが出来ない様子。蛇谷さんが先輩で鳴宮さんが後輩なのですが、少々ちぐはぐな先輩後輩の関係です。

また、蛇谷さんは島さんと波長が合うようでこちらもお調子者でトラブルメーカー寄り。鳴宮さんも度々島さんと衝突し、激しくブチ切れたりして怖い印象です。
ただ、2話・3話を続けて見て鳴宮さんのことを好きにならない人はいないと思います。オタクなので思わず主語を大きくしてしまいましたが、そんな感じです。

高学歴の鳴宮さんと中学卒業後に養成所に通う蛇谷さん。鳴宮さんの履歴書からはどこか哀愁のようなものを感じます。


ロングリード


湾野岳(演:橋本祥平さん)と犬飼佑(演:田中涼星さん)のコンビ。犬飼くんがボケ、湾野くんがツッコミを担当。

ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」
公式サイトよりキャプチャ

コント師のコンビ。出で立ちも関係性も芸風もどう見ても可愛いのですが、「可愛い」と言われることを嫌い、見た目ではなく実力で評価されることに躍起になっています。(主に湾野くんが)
二人は小学生からの同級生コンビでとても仲良し。ネタ作りも一緒に行うなど、他のコンビでは見られない仲睦まじさを見せ、互いに唯一無二の存在であることが窺えます。

劇場内で彼らは年下で後輩にあたるのですが、犬飼くんは島さん・蛇谷さんの先輩コンビに可愛がられていて社交的。湾野くんは犬飼くん以外に心を開かず先輩にも歯向かうトガったタイプです。
第4話ではその些細な相違から他のコンビにも飛び火して大ごとになるのですが、個人的には湾野くんの成長が見られるこの回がたいへんお気に入り。
見た方はきっと、発展途上で可愛いこの二人のコンビを応援したくなると思います!

湾野くんの「LINEの通知は佑以外オフです」の文言がつよい。普段は苗字で呼び合っていますが、二人でいる時は「がっくん」「佑」呼びなのが可愛らしい。


アマゲン

天野守(演:梅津瑞樹さん)と現多英一(演:陳内将さん)のコンビ。第1話時点ではコントがメイン。天野くんがボケ、現多さんがツッコミを担当。

ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」
公式サイトよりキャプチャ

最年少の天野くんと最年長である現多さんの年の差コンビ。作家志望として湘南劇場にやってきた天野くんに、現多さんが惚れ込むかたちでコンビを結成。
しかし、コンビを組んでいるのは期間限定でアマゲンに(仮)がついた状態。現多さんは正式にコンビを組みたいと思っているものの天野くんはつれない様子です。

淡々とした現代っ子っぽい天野くんと、緩くておおらか雰囲気の現多さんのやりとりが独特。また、現多さんは最年長ながら一向に売れる様子がなく、周りもなんとなく「引き際」を意識してしまうのが切ないです。ただ本人はお笑いが大好きで至ってポジティブ。そんなところが魅力的です。
あと、最終回直前の7話でいきなり予想出来ない設定がぶち込まれます。大きく印象が変わるコンビだと思うので是非ネタバレ無しで見てほしいです!

経験豊富で人柄の良さが現れている現多さんと、なんとなくミステリアスな天野くん……。

そのほかにも前田ダイヤモンドヘッドさんというピン芸人がいて、とても良いキャラなのですがこちらでは割愛します。私は本当に大好きです!


まとめ

基本的に各ニコイチの物語がメインなのですが、鳴宮さんと島さんは幼馴染で、コンビを組んでいたという過去があり、あまり円満ではない解散の経緯からか、たびたび険悪な場面が見られます。
島さんは自分を見限って蛇谷さんとコンビを組んだ鳴宮さんに対して面白くない気持ちを抱いている様子ですし、今現在彼らの相方である時浦くん・蛇谷さんからしてもなんとなく微妙。
例えが適切か分かりませんが、個人的な印象はサークル内で元カノと今カノがいるようなそれです。
むしろ相手に認められる要因がLOVEに関わるものでなく、「相性」や「才能」に因るもの、というのがある意味恋愛よりももっと根深い気がします。
※公式サイトのイントロダクションでは《家族でも恋人でも親友とも違う、『相方』という距離感が生み出す友情・喧嘩・嫉妬、そして笑い。》と書かれていて、なるほど~、と思いました。

また、登場人物である芸人の彼らはいずれも二十歳前後の青年ではなく、言うならばアラサー付近
夢を追いかけるのに年齢は関係ないとはいえ、将来を考えた際に「これでいいのか?」「後戻りするなら今ではないか?」と焦る瞬間があるであろう年齢設定がなんともいえません。更に、コンビということで自分の人生だけでなく相手の人生も考える必要があるのだと思います。

「カミシモ」では夢を追う側面のリアルさや、「相方」という関係性からの人間ドラマが丁寧に描かれています。
毎話どこかしら柔らかいところを突いてきて切ない気持ちにさせられますが、全体的にコミカルで、一話毎にハッピーエンドが用意されているので爽快感があります。見ていて楽しい気持ちになれますので、是非彼らの青春劇をご覧ください!

……!!!!

ここで締めようと思ったのですが、今を時めくイケメン2.5次元俳優の皆さんがご出演されているのに、圧倒的顔の良さ演技力に全く触れずにここまで書ききったことに今気づきました。
それも絶大なアピールポイントですが、私がここでどうこう言うのも無粋ということでひとつ……。実際に浴びてみてください!!

舞台

最後に少しだけ舞台「カミシモ」に触れますが、舞台版の物語はドラマ版の続きで、もう少し突っ込んだ問題に直面します。
私はこちらのストーリーが大好きで、舞台のオリジナルキャラクターもすっっっっっごく素敵!より深まったコンビ仲やそれぞれの成長が見られるのも嬉しいです。
また、各コンビによるフル尺の漫才が披露されるのですが、クオリティが高く、圧巻。失礼ながら見る前はもっと危なっかしさを感じるかと思いましたが、そんなことは一切なく、私は普通に大笑いしてしまいました。
ドラマ版が面白いと思った方は舞台の円盤も併せてチェックしてみてください。こちらはまた発売日が近くなりましたら宣伝がてらnoteを書こうかなと思います。

ここまで読んでいただきまして有難うございました!
カミシモの話題に飢えてTwitterを巡回しているので、宜しければ直接でも空リプでも、#カミシモのハッシュタグで呟くなどでドラマの感想をおしえてください!


【Amazon】
Blu-ray BOXDVD-BOX
【アニメイト】
Blu-ray BOXDVD-BOX
【HMV】
Blu-ray BOXDVD-BOX
【タワーレコード】
Blu-ray BOXDVD-BOX

※特典の有無などは各通販ページをご確認ください。

※めっちゃリンク貼ってますが、アフィリエイトじゃないです※


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?