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嚥下障害を簡単に⑰気管切開編


気管切開をしている方の経口摂取について


今回は、気管切開をしている方の経口摂取について書いていこうと思います。

気管切開での経口摂取の進め方

1. 早期にカニューレの抜管が見込まれる場合
  カニューレの刺激が分泌物を増加させている場合は、経口摂取に先行してカニューレの抜去を目指します。

2. カニューレの抜管が困難な場合
  一方向弁(スピーチバルブ装置)を使用して経口摂取を行います。

※経口摂取を開始するには、唾液嚥下が可能であること、カフ上の吸引物が少ないこと、随意的な咳嗽が可能であることなどの条件が必要です。

また、別の書籍では以下のような手順が推奨されていることもあります。

カフ付きカニューレの場合:基礎的な嚥下訓練を行う。
カフなしカニューレやレティナカニューレの場合:嚥下訓練食で経口摂取を進める。
カニューレを抜去した場合:常食への移行を目指す。

カニューレを装着していることで経口摂取にはリスクが伴いますが、スピーチバルブの装着やレティナカニューレへの変更により経口摂取が可能なケースもあります。適切な評価を行いながら進めていきましょう🙆

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