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嚥下障害を簡単に⑮気管切開編


前回は、①カフ付きの側孔なしカニューレから②カフ付き二重管スピーチカニューレへの移行について書きました。今回は②カフ付き二重管スピーチカニューレから③スピーチカニューレへの変更についてお話しします😄

変更するための条件

スピーチカニューレはカフがついていないため、唾液誤嚥がないこと、または誤嚥しても自己喀出ができることが必要です。唾液誤嚥の確認については、前回の記事でも説明したように、カフの上に唾液が貯留しているかを確認します。

変更する手順

カフ付き二重管スピーチカニューレを装着している場合、カフや内筒を抜き、スピーチバルブを装着できる時間を徐々に伸ばしていく必要があります。

1. リハビリ中など見守れる環境で、スピー      チバルブをつける時間を徐々に増やします。
2. 看護師さんなどに見守ってもらいながら、日中のスピーチバルブ装着時間を増やします。
3. 夜間もスピーチバルブをつけた時間を増やします。

上記の①〜③の手順で、1日中スピーチバルブの装着が可能になれば、スピーチカニューレへの変更が可能だと思われます。

※本来③の手順も必要だと思われますが、私が勤務していた病院では、①や②で問題がなければ、スピーチカニューレに変更されることが多かったと思います。

カフ付き二重管スピーチカニューレからスピーチカニューレへの移行については、唾液誤嚥や呼吸状態に注意しながら、徐々にスピーチバルブを装着する時間を増やしていくことが大切です🙆


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