ゲームシナリオライターの修行法『キャラの掴み方①』

画像出典：診断メーカー『キャラ設定メーカー』
※ランダムで設定が表示される便利なサイトです。

【キャラの掴み方の練習】

たとえば、上記画像のようにクライアントさんから簡易プロットが送られてきたとして、このキャラをどう膨らませるかを練習したいと思います。
自分なりのキャラの膨らませ方なので、あまり参考にはならないかも……。

この設定では『好奇心旺盛で行動派』『身近な人がいなくなることに恐怖』という二つの性格が読み取れます。
このキャラクターの挨拶は
①「よお、お前見慣れない顔だな！」
②「お前……この村になんのようだ？」
どちらでしょう。

……答えは①です。

②にしてしまうと、好奇心旺盛という設定と矛盾してしまうからです。
たしかに、恐怖を感じて排他的になっているということも理解できますが、それだと好奇心旺盛が出せなくなるんです。
主人公と関わっていくうちに好奇心旺盛になっていくというのは現実的じゃないですから。
なので、「恐怖を感じる……」は主人公と交流をしていくうちに見える意外性として徐々に表していきます。

現状が「財宝が眠る村にいる魔王」という事なのですが、ここは世界観と照らし合わせないとなんとも言えません。
魔王がどんな存在なのか、なぜ村にいるのか、資料を当たり、足りない部分は先方に直接質問しましょう。

残った二段は、外見なのですが、ここからも野蛮な感じが見受けられます。
できあがった絵と乖離するような口調では、リテイクが来るに決まっています。

↓ということで、適当に作った簡易キャラ設定です。
（小説とかで使ってもいいですよ。……需要はなさそうですが）

名前：リシド・グーゼリエ
種族：魔族（魔王）
性別：男
年齢：外見年齢１７歳～２０歳くらい
性格：好奇心旺盛、粗野で野蛮、気の良い奴、身近な人がいなくなることに恐怖を抱く、意外に寂しがり屋
ボイスサンプル：
・おい、お前、見ねえ顔だな。どこから来たんだ？
・なんだ、そいつは……？はははは、超面白そうじゃねえか！ほら、そいつを俺によこせ！
・はぁ？なんでお前の言うことを聞かなくちゃいけねえんだ！俺は先に行くぜ！
・おい……お前、行っちまうのか？い、いや、なんでもねえ……。
・や、やめろッ！俺の前からいなくなるな！くそ……俺にあの時の力があればッ！

完全に思いつきでのキャラ掴みの修行ですが……。
これからも適当に思いついた修行法を試していこうかなと。
あ、これができたからってシナリオライターになれるとかではないですよ。
シナリオはシナリオで勉強しないといけないので。

でも、シナリオライターとして、クライアントがどんなキャラを想像しているかくらいは考えられるようにしたいです。
（自戒を込めて……）