超特急「カチカジャ」のMVについて語りたい

10月14日、7時30分。超特急さんのカチカジャのMVが公開された。一言で言うと、今までで一番好き!!!声を大にして言いたい。今までで一番好きだ!!!!まず曲が好きで歌が好きでダンスも好きなのだが、今日公開されたMVのストーリーが好きすぎる!最初に見た時に、めちゃくちゃ楽しくてかっこいいのに、何故か涙が滲んだ。色んな細かい演出やメンバーの表情から、これまでにメンバーひとりひとりきっとあったであろう葛藤と、これからの超特急への期待、可能性、未来が感じられてとにかく、ああ今この瞬間8号車(超特急ファンのこと)でよかった!と心から思ったのだ。

さて、歌やらダンスやら曲そのものについて好きなことは山ほどあるのだが、今回はもうMVを色々考察するのが止まらないので、あくまで個人的見解として熱弁を奮いたい。というか一度書きまくらないと感情がおさまらないし、感想が止まらない。それでも語りきれないと思うので、メンバーそれぞれのソロシーンに絞って色々考察していくことにしようと思う。また、数回見た後にカイさんが今回のMVのストーリーなどに携わっていると知り、カイさんの才能と思考の深さなどに惚れ惚れした。天才的である。

さてまずはそんなカイさんについて。曲の序盤のカイさんのソロパートで印象的なのは閉塞感のある狭い部屋と何も映していないモニター。そこから連想されるのは未来の展望への揺らぎと、自分の持つ才能や考えをどこまで外に出していいのかの躊躇いのように感じる。モニターにはコードが繋がれていて、外の世界へ広がっていける予感を感じる。曲が終盤に差し掛かると、4つのモニターにメンバー4人が映り、それまであまり顔が見えなかったカイさんが顔を上げる。顔を上げた瞬間は硬い表情だったのが、そのまま全員でのダンスパートで踊る直前のカイさんのアップに変わり、その表情は自信に満ちている。モニターに映る4人のメンバーと進んでいく覚悟を決め、あらゆる力を持って未来に進んでいく姿が想像されて本当に素敵。4人が映るシーンの前に、一度タカシくんだけがモニターに映るのも堪らない。タカシくんの至高の歌声を支え、真っ直ぐな言葉で褒め称え、その歌声で幸せそうに踊るカイさんの想いを感じる。ああ、本当に素敵だ。

リーダーのリョウガさんについて。家具が梱包された狭い部屋でひとり佇むリョウガさん。梱包されている様子から感じるのは、リョウガさんの潜在能力や才能、色んな感情や優しさがまだあまり外に出ておらず隠されている状態を感じる。でも、梱包している紙は中身が少し透けて見える素材になっていることから、外からはそのリョウガさんの魅力を感じることはできる。だから周囲のにはリョウガさんのことを大好きな人が沢山いるのに、リョウガさんが外に閉じているのと同じように、リョウガさんにその周りからの温かい気持ちが届ききってないような切なさも感じる。曲の終盤でリョウガさんがその梱包を自らの手で剥ぎ取るシーンは、リョウガさんと周囲の人々が繋がっていく姿が浮かんで、年々魅力的になる勢いが止まらないリョウガさんそのもののように感じる。

MVの最初でセンターに、ラストでも印象的な表情を魅せるタクヤくんについて。比較的広い部屋でたくさんの時計に囲まれながら目を閉じて寝そべるタクヤくん。たくさんの時計は、タクヤくんの可能性の多さを表しているように感じる。実際にタクヤくんの魅力は本当にすごい。何をしていても本当に華があって、ものすごい引力でその魅力に惹かれる。そんなタクヤくんには本当に無数の可能性があるはずなのだが、そこで静かに目を閉じている姿は、その沢山の選択肢を選べていない状態なのかな、と思う。そして曲の終盤で閉じていた目を開き、タクヤくんがいる部屋からは時計が姿を消しているように見える。たくさんの選択肢の中から、大切なものを選び取ったのであろう強い目の輝きは本当にカッコいい。

そしてこのMVで最高のシーンがあるのがユーキさんパート。カップなどの置かれた大きな四角いテーブルにひとりで無表情に座るユーキさん。テーブルの大きさやその立派さからユーキさんの才能や秘めているパワーの強さを感じるし、ユーキさん以外の誰かの分まで置かれている食器は誰かを待っている印象を受ける。そして曲が進むと、気がつくとそのテーブルにはカイさんとタカシくん、リョウガさんとタクヤくんが座っている。座るシーンがあるのではなく、座っている、のが堪らなく素敵だし、この座る座席が「そう!それです‥!」と思わず言いたくなるほど素敵。四角いテーブルを笑顔で囲む姿は、信頼できる関係とこれから全員で築いていく大きく明るい未来を予感させてくれてもう本当に涙が出る。この5人の笑顔のシーンが今回のMVで個人的に一番最高だと思っているシーン。いつも天才的な演出力を魅せてくれる、誰よりも特別に舞うことができるユーキさんのシーンで5人が直接集まっている姿が描かれているのは、これぞ超特急、という魅力と可能性で溢れていて本当に素敵。

最後はタカシくん。唯一無二の最高で最強の歌声を持つバックボーカルのタカシくんは、真っ白の何もない空間で、閉ざされた白い扉と向き合っている。序盤では、その表情には躊躇いや戸惑い、不安なども感じられるが、タカシくんのいる空間の広さが掴みにくくなっていることや、ドアノブに手をかける様子があるところから、タカシくんがもつ文字通り無限の可能性と、その可能性に自ら向き合う強さが予感される。また、ドアがちょっと不思議な作りに見えるのは私だけだろうか。普通のドアではなく、独立したドア。いわゆる、どこにでも行ける例の有名なドアのように見えるのだ。曲が進み、鍵を持った手が映ると、タカシくんは自分でドアを開けて一歩踏み出す。この「閉じていたドアが開く」のではなく「閉じているドアを開ける」ところがまさしくタカシくんという感じで素晴らしいと思う。目を逸らすことなくどこまでも広がる可能性にまっすぐ向き合い、自分の考えと努力を持って自分で突き進み、さらに世界を広げていくタカシくんとその広々とした歌声にぴったりだと思う。

さて、他にもめちゃくちゃ語りたいことがありまくるのだが、長くなってしまったし、語りたい欲がかなり落ち着いたので、あくまでも超個人的な、カチカジャMVソロパート考察は終了です。ああ、好きなことで考えることたくさんあるなんて、なんて幸せなんだろう。本当に超特急のおかげ。

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