リメイクFF7をはじめし者の日記

1997年。当時自分は幼稚園も慣れてきたかな、というころ。物心なんかまだまだ希薄。しかし好きなものはあった。

プレイステーション1。

当時はPS2が出るなんてわからなかったから、ただのプレイステーション。そこは、ありとあらゆる動きが許される世界へ旅立つ魔法の駅だった。物心は薄いくせに、そんなくだらないことは覚えている。

サガフロンティア、ぷよぷよ通、エイブアゴーゴー、マジカルホッパーズ。王道とは外れた我が家のラインナップの中に、彗星の如く現れたのがFF7だった。最新のものは追いかけないタイプの我が家。家に流れ着いてきたゲームをとにかく消費している我が家。

FF7はとにかく面白かった。

従兄弟のセーブデータで黒い鳥は山を駆け、すごく黄色い鳥は海を征した。空は無骨な飛行機で移動した。

当時はそれだけで楽しかった。

それから時を経て、私は18歳になった。暇を持て余していた私は、家のレトロゲーム棚を漁る。

FF7だ。

「そういえば、ストーリー覚えてないな」

世間はFF13の美しいグラフィックが標準。18歳のわたしには当たり前の美しいゲーム画面。そういえば3年前くらいにFF7のクライシスコアをプレイしたっけな。どはまりしたっけ。なつかしいなあ。 

なんとなく、ほんとになんとなくだったと思う。薄汚れたプレイステーションにディスクを入れた。

そこからは、ただダイブしていくだけだった。

路地裏の女性。大通りに出て、雑踏。車が過ぎ去り、カメラは上へ上へと登っていく。

緑色の光が瞬く間に巨大な光の渦へ呑まれ、人ひとりなどちっぽけだと言わんばかりの巨大な建造物が画面一杯に収まる。

音楽が始まる。爆発へのカウントダウン。風を切って走る黄色いツンツン頭。

もう、ただただ夢中だった。魔晄都市に恋をした。


ポエマーぶってみました。

そんな出戻りFF7勢が書きます、自分の記憶に一生留めておくための、くだらない箇条書きプレイ記です。

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