12/05/2024 // それはもう頑なに、

(それはもう頑なに、)閉じるのだと思う。

だいたいいつも寂しいので、
ほうっておくと、開いていってしまう。

口が開いて、言葉が漏れ出す、
・・・

手が開いて、ほどけた指先が探す、
例えば、いつか遠い日に触れたことがあったかもしれない温かい場所。

心が開いて、
書かれないまま箱の中にしまってあった詩を差し出す。

だから閉じるときは、

(それはもう頑なに、)閉じるのだと思う。

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