あたたかく湿っていて寂しくて、冷たく青い夜の淵をずっと歩いていたような気がする、昨日の夜本を閉じて明かりを消したときから、ではなくて、もう随分と長い間。それは雨なのかもしれなくて、それなら、雨の話をすることと愛の話をすることはそんなに離れていることかしら、などと思う。

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