学習の機会が失われる!と叫ぶ前に考えてほしいこと

首相の「全国一斉休校要請」は、あくまで一元管理されている⇔している風土上、トップダウン的な指示がなければ地域によっては判断が後手に回る可能性があってのことです。
このとき「各自治体における適切な対処を」と促すだけでは同様に「具体策がない」と批判されたことでしょう。

各自治体で対応が異なりますので地域の実情に即して行動するのが最善です。

あと、「こんなときだからこそ勉強するんだ」という言葉は現場で真摯に教育にあたられている先生方の言葉だからこそ伝わるものだと考えています(私は元気に許される範囲で遊んでいてほしいと考えています)。
ないものねだりをしても仕方のないことですが、これからでも学校側から積極的にICTの活用を促進していただきたい。

このまま収束に向かうのが良いですが、必ずしも収束に向うとは限りません。であれば4月以降の学習の際にICTを活用し、学校の先生⇔生徒間で継続的に授業を行えるよう準備しておくのが良いのでは。

2月時点での学習はその年次における学習内容の9割以上を終えているはずです。
4月以降も同様の状態が続くとなればICTを活用した授業を行う必要がありますが、3月時点で是が非でも終えておかなければならない学習はないはずです。

この点は先生方から生徒と保護者に説明していただきたいです。

なんなら「年次における学習はほとんど終えているのでまずは安全を最優先して休んでいなさい。」くらいの勢いがほしいです。

卒業生の場合は別の学校に就学することもあるでしょう。
ただ、入学時点で習熟度にばらつきがあるのは感染症の有無に関わらずこれまでも起こっていたことです。

日本の学習指導要領は「まんべんなく具体→形式」というように構築されていますから、各学年で抽象度こそ上がれど「習ってないから基礎から知らない」ということは起こりにくいです。
そのため3月の学習については年度初めに一斉に全学年の最終単元を事前に行うか、行わずにいて補習の形式で授業を実施するかで十分補えます。

また、私が対象にしている児童はそもそも発達速度やその過程につまづきやすい子たちなので、むしろ勉強の不安を煽るのは逆効果です。

newspicksにもコメントしましたが、今の学校というのは数百人単位が日常的に一同に会するため集団感染が起きた場合の拡大力は大きいものと考えています。
covid-19は感染力が強いわりに症状が感冒症状程度に収まることもあるため、知らないうちに罹患している可能性があります。

10代への感染率は低く重症化しづらいからこそ、どこでどのように感染しているのか不明瞭になりがちです。
自治体ごとに少集団を構築して対応にあたるというのは概ね予想通りです。

対策を立てることは急務ではありますが、懸念について私見を述べさせていただきました。

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