別所和洋ソロピアノツアーMusic for the Rord

はじめての高松Nomadさん。ジャズバーに行くのは、おそらく人生初。

ジャズの知識ほぼ0の私は、かなりアウェーで気まずい感じになるかと内心ドキドキしてたけど、オーナーさんもスタッフさんも優しく対応してくださり、お店の雰囲気も良くて、安心して音楽に集中することができた。ありがたい。

別所さんのピアノを生で聴くのも、この日がはじめて。

今年の5月の月見ルで別所さんのピアノ素敵だなあと思っていて、そのころちょうど別所さんがインスタライブを頻繁にしていたから、これも何かの縁だと思って、できるだけ毎回聴いていたら、すっかりファンになった。

インスタライブを聴きながら、家事をしたり子供の世話をしたり、時には子供と一緒に画面を見ながら聴いたり。ほかのファンのみなさんのコメントを読みつつ、同じ時間を共有しているように感じたり、生活と音楽が溶け合うような、不思議で温かい時間を経験させてもらった。

はじめてお会いした別所さんは、はじめてのような感じがしなかった。話し方も、所作も、インスタライブで見ていた通り自然体な方だったから、緊張せずにリラックスして聴くことができた。

ライブがはじまると、音で空気が振動して、ああ、これが生のライブなんだと改めて思った。音が立体的に聴こえる。音の層が厚い。それが重なって、美しい…。

別所さんのピアノの特に好きなところは、叙情的な表現の部分だ。聞き手の私にはジャズやクラシックの素養がほとんどないけど、聴いていると頭の中で曲が映像や情景になる。これは表現する側の高い技術によるものだと思う。

曲間に、適切な尺の解説を挟んでくれるところもいい。聞き手の集中力を途切れさせない、適切な濃さと尺の解説。

ずっと聴いていられる。毎日聴きたい。

これからも、たくさん聴きたい。

また一つ、大切にしたい音楽がふえた。



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