2PIANO 4HANDS@青山 月見ル君想フ Kie Katagi ×岸本亮-配信ライブ

10/6 最近ファンになりたての、fox capture planのMELTENこと岸本亮さんのピアノの配信ライブを聴いた。

この日一緒にライブされていたのは、jizueというインストバンドのピアニスト、片木希依さん。初めて演奏を聴いたけど、パワーがあって艶があって元気に跳ねる音。しっとりとした曲調のときは、憂うように優しく、母性ある音。音の粒が地についていて、誠実で優しい音だった。


これまでロック、オルタナ、プログレ、メタル、ヴィジュアルのバンドミュージックが好きだった自分が、ピアノだけのライブを聴く日がくるなんて。新しい世界のドアを開けてくれたメルテンさんありがとう。(届かないとおもうけど)

ピアノのセッションを観るのは、子供のころ通っていたピアノ教室の発表会以来、約30年ぶりぐらいだった。

会場の月見ルさんは、パラシュートセッションという、2バンドが向かい合い1曲ずつ交互に演奏する、全く新しい対バンスタイルが名物とのこと。お互いのソロ演奏途中で、タイミングがあれば入っていって即興セッションする。凡人の私にとっては、甚だ未知の世界。

どうやって?楽譜もないのに?どのタイミングで流れが変わるか分からないのに?どっちが主旋律を弾くとかの打ち合わせは?!!

という、想像の域を超えた、本能と音楽の筋力と反射神経と経験値を備えた人のみが為せる技。

お2人のセッション中は、ピアノってこんなにパワフルだったのか、と思わずにいられない

本当にピアノだけ?

沢山の色の音で耳と脳がオーバーフローして幸せ。

メルテンさんのピアノは、和音が特に色っぽくて美しく聴き惚れる。ステンドグラスの天井の高い教会のピアノで、メルテンさんのソロを聴いた日には、尊すぎて召されてしまうかもしれない、それほど美しい。

音と音の繋げ方(タイっていうのかスラーっていうのか忘れた)や、タイム感もセンスが良い。

彼の演奏を聴く経験は浅いけれど、アレンジの中にメルテンさん「っぽい」フレーズを発見してワクワクしたり。

Twitterに、「ピアノって楽しいすね」と記していたけど、私もそう感じた。

自分が子供の頃、ながいことピアノを習っていたのに満足する音を出せなかったのは、プロのピアノを聴いてなかったからだとおもう。あのとき、もっとたくさんの音楽に触れて、好きなピアニストがいれば、きっともっと伸びていたはず。

だってわたし、今日こんなにピアノで感動した。

ピアノが好きだったんだなあ、と思った。


忘れそうになっていたことを思い出させてくれたり、新しい音の世界の扉を開くきっかけをくれたメルテンさんに、とても感謝しています。



めっちゃかっこよかった。

令和1番、かっこよかった。


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